トリニダード・トバゴ | Trinidad and Tobago

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2018年03月07日(日本時間)に失効しました。

トリニダード・トバゴ【一部地域の危険レベル引き上げ】(内容の更新)

2017年12月08日

関係国地図

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【危険レベル】
●トバゴ島
 レベル1:十分注意して下さい。(新規)
●トリニダード島
 レベル1:十分注意して下さい。(継続)

【ポイント】
●トリニダード島に比べ犯罪が少ないとされてきたトバゴ島においても殺人,強盗等の凶悪犯罪が急増していることから,「危険レベル1」を発出しますので,全土で十分注意してください。
●トリニダード・トバゴでは,けん銃等を使用した凶悪犯罪が頻発しており,その件数も年々増加しています。
●2017年には,アジア系(中国人)住民を狙った殺人,強盗事件が頻発しており,日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除されません。
1.概況
(1)トリニダード・トバゴの治安は悪化の一途をたどっています。
殺人事件は統計上1日に1件以上(2016年は462件)発生しており,人口約136万人の国でこの件数は極めて高い数値と考えられます。
 2015年の統計では,人口10万人あたりの殺人件数が世界で11番目に多い国(人口比率で日本の約46倍)であると言われ,強盗事件も頻発(年間約2500件,人口比率で日本の約100倍)しています。
従来は比較的安全とされていた地域でも凶悪犯罪が発生しているので,どこにいても注意が必要です。
更に,違法銃器が密輸入されることで銃社会化し,凶悪犯罪の3割以上で銃器が使用されるなど,治安情勢は非常に危険な状況にあります。
日本人の犯罪被害としては,カーニバル(毎年2月~3月頃に開催)に参加した女性が殺害されたほか,旅行者が宿泊先のゲストハウスで貴重品などの盗難被害に遭ったり,10人ほどのグループに囲まれて所持品を強奪される事件等が発生しています。

(2)トリニダード・トバゴでは,ここ最近はテロ事件は発生していないものの,1990年にイスラム系過激派集団が国会議事堂を占拠するクーデター未遂事件が発生し,また,2005年に首都において爆発事件が発生しました。
 ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の戦闘に参加するために中東地域に渡航したトリニダード・トバゴ国籍者がいると言われており,それらの者が自国へ帰還しテロ事件を起こす可能性も否定できません。
 近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)トバゴ島
 レベル1:十分注意して下さい。(新規)
ア 犯罪統計
2016年の統計によれば,殺人事件が4件,誘拐事件が5件,強盗事件が111件,窃盗事件が525件,性犯罪が50件,麻薬関係の犯罪が21件発生しています。
 殺人事件は2017年(11月15日現在)に10件発生しています。昨年(4件)から2.5倍に増加していることから,更なる治安の悪化が懸念されています。
 また,強盗事件は,昨年比で3割増加しており,旅行者も被害に遭う可能性があります。

イ 治安情勢
 トバゴ島はトリニダード島に比べて犯罪が少ないと言われてきましたが,近年は凶悪犯罪の発生が目立ってきています。特に侵入窃盗(ホテルの客室荒らし),強盗の被害が増えていますので,これまで以上に用心する必要があります。警察の発表によれば,取締りの厳しいトリニダード島を逃れて,トバゴ島を隠れ家としている犯罪者が多数存在しており,同島で強盗等の犯罪を行っているとのことです。

ウ つきましては,トバゴ島に対し,危険レベル1を新規発出しますので,状況に応じて適切な安全対策を講じるよう十分注意してください。


(2)トリニダード島
 レベル1:十分注意して下さい。(継続)
ア 殺人
 2016年の殺人件数は462件(人口10万人あたり約34件)発生しました。そのほか,死に至らないまでも,けん銃や刃物による攻撃を受けた事案は更に多く発生しており,これらの事件の大半は違法銃器等が使用されています。人通りの多い白昼の商店街でも発砲事件が発生し,流れ弾で露天商等が負傷する事案も発生していますので,十分注意が必要です。近年,トリニダード島においては,外国人の殺害事件が複数発生しており,2016年2月には日本人が被害者となる殺人事件も発生しています。

イ 誘拐
 2016年中,当地の誘拐事件は78件を数え,約4日に1件の割合で発生しています。犯罪者同士が抗争や報復で相手を誘拐するケースが多い一方で,性犯罪や他の犯罪に巻き込まれて監禁されたり,監禁後にキャッシュカードでATMから現金を引き出させた後に身柄を解放するという類の強盗事件も頻発しています。
また,比較的安全とされていた日本大使館付近でも,2017年7月には当地中国大使館職員が誘拐される事件も発生しています。
知らない人から声をかけられたり,人通りの少ないところで同じ車がついてきたりする場合には,注意してその場を離れるようにしてください。また,銀行からの帰り道等は,寄り道せずまっすぐ家に帰るようにしてください。
年齢を問わず,行方不明事案が相当発生していると言われ,中には犯罪に巻き込まれていることも考えられます。特に幼児や学童生徒は常時保護者や学校職員などの監護下に置くとともに,女性の単独行動にも十分注意する必要があります。
ウ 強盗,窃盗
 2016年の統計によると強盗が2595件,窃盗は主なもの(侵入窃盗,自動車盗等)だけでも5024件発生しています。
 昼夜を問わず,海水浴場,路上,公園,一般住宅,酒場,スーパー,ショッピングモール,ガソリンスタンド,乗合タクシー内等とさまざまな場所で,けん銃等で武装した犯人が犯行に及んでいます。また,警備員が常駐する集合住宅やスーパーの駐車場などでも空き巣や車上ねらい,自動車盗などの犯罪が頻発しており,どこにおいても注意が必要です。
 自動車の乗降時や走行中の車を停車させての強盗事件も発生しており,あらゆる手口であなたを狙っていることを忘れずに用心してください。
 警察の発表では,2017年に入り強盗等の発生はいくらか抑止されているとされている一方,従来は平穏であった地域での被害が増加しています。特にアジア系住民(中国人)を狙ったけん銃使用の強盗,殺人等の凶悪犯罪が頻発しています。

エ 性犯罪
 2016年の統計によると,強姦等の性犯罪は496件報告されています。首都ポート・オブ・スペイン市内中心部のサバンナ公園などで強姦事件が発生しており,時には殺人に至るケースも報告されています。夜間の一人歩きは絶対に避けて下さい。夜間に車で移動する際は,出来るだけ目的地の至近に駐車し,乗降は周囲に注意しながら素早く行って下さい。また,昼間でもダウンタウン等には立ち入らないようにして下さい。

オ 麻薬関係事件
 2017年の統計によると,麻薬関係の犯罪は395件報告されています。トリニダード・トバゴを含むカリブ海沿岸地域は,南米大陸から北米,欧州等への麻薬密輸ルートとして知られており,当地でも麻薬のまん延は大きな社会問題となっています。治安当局も厳しく取り締まっており,摘発されるケースは相当数に上っていますので,興味本位で絶対に麻薬に手を出さないで下さい。また,知らない間に運び屋として利用されるおそれがありますので,知らない人間から荷物を預かることのないようにしてください。

 上記のとおり,トリニダード島への渡航・滞在に当たっては危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

3.渡航及び滞在に当たっての注意
 滞在中は,上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにして下さい。万一犯罪被害に遭ったり,危険を察知した場合は,警察(電話番号:999)に通報して下さい。また,日本国外務省,在トリニダード・トバゴ日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するように努めて下さい。
(1)最近の犯罪傾向から,けん銃を使用する事件が広範囲に発生しており,国内のどの地区においても,昼夜を問わず注意が必要です。ポート・オブ・スペインのダウンタウン地区(中心街)では,薬物密売や,日中においても発砲事件や強盗事件が頻発していることから,立ち入らないようにして下さい。

(2)特に危険な地域として,同ダウンタウン地区東端にあるドライリバーを隔てて東側に広がるイーストドライリバー,ラバンティル,モーバー及びベルモントの各地区が挙げられます。同地域は大小のギャング組織が支配する危険地域であり,殺人,強盗及びけん銃発砲事件などが頻発しています。現地の人でさえ立ち入りを敬遠する場所ですので,絶対に近づかないで下さい。

(3)流しのタクシー(ナンバーが「H」で始まる)は乗り合いであり,犯罪被害に遭う可能性が高いので,ホテルが手配したタクシー等,乗り合いではないタクシーを利用して下さい。また,マキシタクシー(マイクロバスを使用した路線バス)では度々犯罪被害が報告されていますので利用は避けて下さい。更に,白タク(ナンバーが「P」で始まる)は違法営業であり,運転手や運転手と手を組んだ仲間が強盗や誘拐,性犯罪などを働くケースが報告されているので,絶対に利用しないで下さい。

(4)空港から首都ポート・オブ・スペイン市内に至る幹線道路沿いの地域は,強盗,窃盗事件の発生が集中しているので,安易に立ち寄ることはお勧めできません。

(5)観光等で外出する場合は,華美な服装を控え,金目のものを持ち歩かないなど注意して行動し,裏道には立ち入らないようにして下さい。買物はショッピングモールを利用し,小型独立店舗は避けるようお勧めします。

(6)運転マナーは良くありません。ハイウェイや幹線道路において,飲酒運転や速度超過,歩行者の無理な横断などによる死亡事故が頻発しています。特に週末の夜間や早朝は,著しく速度を超過するなど無謀な運転者が増え,重大な交通事故が発生する確率が高くなりますので注意して下さい。運転する場合は,車間距離を十分保って安全な速度で運転するように心がけて下さい。

(7)これまでは比較的安全と言われていた地域や時間帯においても,殺人や強盗などの凶悪犯罪が発生しています。住居侵入や車上荒らし,強盗,窃盗などは,地域や時間帯を問わず発生し,人通りが多い場所や警備員が配置されているような場所でも発生しているので注意して下さい。滞在にあたっては,住居の防犯対策にも留意し,戸締まり等基本的な安全対策を十分行って下さい。

(8)毎年2月頃行われるカーニバルなど,人出が予想される催し物がある時期に凶悪犯罪が集中的に発生する傾向にあります。観光客は犯罪者のターゲットになりやすいため,行動に注意するとともに,高価なカメラや装飾品などを携行・着用しない,歩きスマホをしないなど注意して下さい。

(9)外出や帰宅の際には,付近に不審者がいないかどうか確認した上で出入りして下さい。ホテルに宿泊する際は,部屋の周辺に不審者がいないか注意するとともに,在室中はドアを常時施錠するとともに補助錠も必ず掛け,訪問者があっても誰かを確認するまでは安易にドアを開けないようにして下さい。また,観光シーズンは宿泊料金が高額になりますが,安いゲストハウスで日本人旅行者が侵入窃盗の被害に遭った例がありますので,セキュリティーのしっかりした信頼の置けるホテルを利用するようお勧めします。

(10)気温の高い国ですので軽装になりがちですが,強姦等の性犯罪事件が頻発していますので,特に女性は露出度の低い服装をお勧めします。

(11)海水浴場や景勝地等の観光スポットでも,置き引きや窃盗等の犯罪が発生しており,注意が必要です。特に人が少ない場所では,長時間滞在しないで下さい。

(12)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在トリニダード・トバゴ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在トリニダード・トバゴ日本国大使館の連絡を受け取れることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  (内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  (内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在トリニダード・トバゴ日本国大使館
 住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain,
    Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)
 電話:628-5991
   国外からは(国番号1-868)628-5991
 FAX:622-0858
   国外からは(国番号1-868)622-0858
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