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ニカラグア
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ニカラグアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2023年8月2日

【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ニカラグアでは、デモ等の実施には警察当局による許可が必要なため、現時点では、反政府派団体による大きなデモ・集会等が発生する兆候はありませんが、今後、突発的に当局の許可なしに抗議運動が発生する可能性は否定できませんので、最新情報をインターネット、SNS等でご確認ください。
●2018年の社会騒乱や2020年のハリケーン被害による経済の失速、新型コロナウイルス感染症の影響による経済苦境が続き失業者が増加し、治安情勢が悪化していますので、渡航・滞在する際は十分注意してください。

1 概況
(1)2018年4月の社会保障改革を契機に、反対派による抗議活動が発生し、取締りに当たった治安当局との間で激しい衝突が発生し、同年9月までに双方で300名以上の死者、2,000名以上の負傷者が発生したとされています。同年10月に、国家警察が公共の場における許可のない抗議活動を禁止したこともあり、以降、2021年11月に実施された大統領選挙期間の前後を含めて、反政府派団体による大きなデモ・集会等の抗議活動は発生していません。

(2)ニカラグアでは、2018年の社会騒乱や2020年のハリケーン被害による経済の失速、新型コロナウイルス感染症の影響による経済苦境が続いて失業者が増加し、治安が悪化しています。バイクの二人乗りによる拳銃等の凶器を使用した路上強盗、タクシー内での強盗、コンビニ強盗などが都市部で発生しています。

(3)ニカラグアでは、外国人の国政への関与は禁止されています。公共の場所やオンラインで政治情勢について議論することは控えてください。詳しくは「安全対策基礎データ」内の「滞在時の留意事項」を確認してください。
(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_254.html )

(4)これまでに、ニカラグアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロに巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
また、テロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_254.html )も参照してください。

2 地域別情勢
(1)全土
レベル1: 十分注意してください。(継続)
 ニカラグアでは2021年11月に大統領選挙が行われましたが、デモ等の実施には警察当局による許可が必要なため、大統領選挙期間前後を含めて、反政府派団体による大きなデモ・集会等の抗議活動は発生しませんでした。ただし、今後も突発的に当局の許可なしに抗議活動が発生する可能性は否定できませんので、最新情報をインターネット、SNS等で確認し、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
 都市部においては、バイクの二人乗りによる拳銃を使用した強盗事件が多発しています。被害者が抵抗した際に、犯人が拳銃を発砲した事案も発生していますので、被害に遭った場合は抵抗しないでください。被害者は主に徒歩で移動しているところを狙われていますので、移動の際は近距離であっても、車両の利用をお勧めします。
 一方、都市部の貧困地区においては、「パンディージャス」と呼ばれる少年グループによる強盗、グループ間の抗争による銃撃戦が発生したこともあります。
 また、カリブ海側の地域では、先住民族の土地所有権問題が絡んだ殺人、傷害事件が発生しています。さらに、従来から北アトランティコ自治地域の金鉱山付近(ボナンサ市、ロシータ市、シウナ市のトリアングロ・ミネロと呼ばれる地域)では、麻薬関連の犯罪が報じられています。突発的に犯罪に巻き込まれる恐れもありますので十分に注意してください。

(2)首都マナグア市
 マナグア市では、銃器や刃物を使用した路上強盗、流しの乗合タクシー内で運転手と乗客が組んだタクシー内強盗が発生しています。さらに歩行者を対象としたバイク二人乗りによる路上強盗も発生しており、日本人も被害に遭っています。昼夜を問わず、バイクの二人乗りによる路上強盗、帰宅時を狙った押し込み強盗などの事件が発生しているため、マナグア市における滞在に際しては十分な注意が必要です。
 貧困地区では、「パンディージャス」による強盗、ひったくり等の犯罪が頻発しています。特にマナグア湖畔の旧市街地区、国際バスターミナルのあるマルタ・ケサダ地区、ショッピングセンターのメトロセントロ直近のホルヘ・ディミトロフ地区、オリエンタル市場及びその周辺地区で、犯罪の発生が集中していますので、これらの地域に立ち入る際には特別な注意が必要です。
 2018年4月の反政府派による抗議活動に端を発する社会騒乱以降、警察当局がデモを許可しないことから、大きなデモは実施されていませんが、今後、突発的に発生する可能性は否定できません。デモの鎮圧にあたっては、ゴム弾、催涙弾、威嚇のための実弾等の武器が使用されますので、不測の事態を避けるためデモの行われている場所には決して近づかず、仮にそのような事態に遭遇した場合には、速やかにその場所から避難してください。


3 滞在に当たっての注意
 滞在中は上記事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、現地報道、在ニカラグア日本国大使館、現地関係機関のホームページ等から最新の情報を入手するよう努めてください。
 ニカラグアでの注意事項等の詳細は、外務省海外安全ホームページの「ニカラグア」のページに掲載している「安全の手引き」及び「安全対策基礎データ」をご参照ください。また、同「手引き」は、在ニカラグア日本国大使館のホームページ内「ニカラグア情報」(http://www.ni.emb-japan.go.jp/jp/nicaragua/index.html )からも見ることができます。
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ニカラグアに3か月以上滞在される方は、在ニカラグア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ニカラグア日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03−3580−3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ニカラグア日本国大使館
住所:Plaza Espa?a 1 cuadra abajo y 1 cuadra al lago、 Bolonia、 Managua、 Nicaragua
電話:2266−8668〜8671
国外からは(国番号505)2266−8668〜8671
FAX:2266−8566
国外からは(国番号505)2266−8566
ホームページ: http://www.ni.emb-japan.go.jp/index_j.html



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