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コスタリカ
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

コスタリカ危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

2025年2月10日

【危険レベル】
●サンホセ州サンホセ市、同州ゴイコエチェア市、同州アラフエリータ市、同州デサンパラドス市、リモン州リモン市及びプンタレナス州プンタレナス市
レベル1:十分に注意してください。(継続)
●リモン州(リモン市除く)及びプンタレナス州(プンタレナス市除く)
レベル1:十分に注意してください。(新規)

【ポイント】
●コスタリカでは、殺人件数が過去最多を記録した2023年に続き、2024年も僅差で前年に次ぐ殺人件数を記録しており、中南米地域の中でも殺人発生件数上位国になりつつあります。中でも、サンホセ州、リモン州、プンタレナス州では、麻薬組織が絡む殺人事件が増加しているほか、強盗や盗難などの一般犯罪も多発しています。特に、麻薬組織間同士の抗争は、場所や時間を問わず発生しているため、一般人が巻き込まれるケースが散見されます。そのため、滞在中は周囲に気を配り、十分に注意する必要があります。

1 概況
 コスタリカは、国際麻薬犯罪組織によって南米産の麻薬を欧州や北米へ運ぶ際の中継地点として利用されているだけでなく、現在では麻薬の倉庫と化しているほか、消費地にもなっています。コカイン押収量は年々増加の一途をたどっており、2023年には年間合計約13トンのコカインが押収されました。一度に数百キログラム単位の麻薬が押収される事案がたびたび報道されており、麻薬の密輸は増加傾向にあります。また、麻薬組織が関与する犯罪に加え、麻薬の購入代金欲しさに行う短絡的な強盗や殺人等が首都のみならず観光地や地方都市で発生しており、大きな問題となっています。特に、殺人については、麻薬組織同士の抗争や報復のほか、麻薬中毒者の麻薬購入代金踏み倒しが原因のものなどが多く、時間帯や人の目を気にせず発生しているため、偶然通りかかった一般市民が巻き添えになるケースが多発しています。2024年の殺人事件数は880件であり、過去最多を記録した2023年(905件)に次いで過去2番目に多い殺人事件数となっています。このうち、大半の事件に麻薬組織が関与しているとみられている他、約7割の事件で銃器が使用されています。また、マネーロンダリング等の犯罪も摘発されており、同国における麻薬にからむ組織犯罪の増大が、犯罪の凶悪化をもたらしているとみられています。

2 地域情勢
(1)サンホセ州サンホセ市、同州ゴイコエチェア市、同州アラフエリータ市、同州デサンパラドス市、リモン州リモン市及びプンタレナス州プンタレナス市
レベル1:十分注意してください。(継続)

ア サンホセ州サンホセ市、ゴイコエチェア市、アラフエリータ市及びデサンパラドス市
 サンホセ州においては、麻薬組織同士の抗争が発生しているほか、強盗の際に短絡的に殺害するなどの事件が相次いでいます。特に、サンホセ市中心部の歩行者天国(特に中央郵便局前や文化広場周辺)、中央市場周辺ホスピタル地区、コカコーラ地区においては、スリやひったくりなどの被害が多発しているほか、サンホセ市内にあるサバナ公園においては、強盗目的での殺人や麻薬取引などが発生しています。サンホセ市以外でも、ゴイコエチェア市、アラフエリータ市、デサンパラドス市などで殺人や強盗、盗難事案が多く発生しています。

イ リモン州リモン市及びプンタレナス州プンタレナス市
 リモン市及びプンタレナス市では、麻薬組織が多く存在しており、違法麻薬取引が活発に行われているほか、組織間の抗争や報復による殺人事件が急増しています。また、銃器を使った事件が大半であり、流れ弾等により一般人が巻き添えになるケースも散見されます。

(2) リモン州(リモン市除く)及びプンタレナス州(プンタレナス市除く)
レベル1:十分注意してください。(新規)

 リモン州及びプンタレナス州では、リモン市内及びプンタレナス市内に限らず、麻薬組織が多く存在し、組織間の抗争や報復による殺人事件が急増しています。特に両州の沿岸地域では、金銭目当てに麻薬組織に従事する若者が増加しています。これらの若者は、短絡的に銃器を使い、殺人を犯すため、細心の注意が必要です。特に、リモン州全域やプンタレナス州ガラビト市、同州パリータ市、同州ケポス市では非常に多くの殺人事件が発生しています。こうした状況から、両州全域に危険レベル1を新たに発出します。

 つきましては、これらの地域へ渡航・滞在する場合は、最近の治安関連情報の収集に努めるなど、身の回りの安全に十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 滞在に当たっての注意について、詳細は安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_247.html )も併せて参照してください。
(1)滞在中は上記情勢及び次の事項に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。報道、日本国外務省、在コスタリカ日本国大使館及び現地関係機関より最新の情報を入手してください。
(2)現在のところ、コスタリカにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。
 他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。詳細は、コスタリカの「テロ・誘拐情勢」をご覧ください( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_247.html )。
(3)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

(4)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると、滞在先の最新の安全情報がメールで届き、緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

(5)犯罪に巻き込まれた場合は、通常、犯人側は銃や刃物等の武器を所持していますので、身の安全を第一に考え、決して犯人に抵抗しないでください。

4 なお、近隣の中南米諸国についても、別途「危険情報」が発出されていますので参照してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)4567
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
          http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/(スマートフォン版)
          http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (フィーチャーフォン版)

(現地大使館連絡先)
○在コスタリカ日本国大使館
 住所:Embajada del Japon
    Sabana Norte, 300m oeste y 25m norte del I.C.E., Torre la Sabana Piso 10.
 電話:2232-1255
   国外からは(国番号506)-2232-1255
 FAX :2231-3140
   国外からは(国番号506)-2231-3140
 ホームページ:http://www.cr.emb-japan.go.jp/japones/index-j.htm



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