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ウズベキスタン
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ウズベキスタンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2023年3月13日

【危険レベル】
●フェルガナ、ナマンガン及びアンディジャン各州のタジキスタン及びキルギスとの国境沿い山岳地帯(キルギス領に囲まれた飛び地ソフ及びシャヒーマルダンを含む)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●アフガニスタンとの国境付近で警戒が強化され立ち入りが制限されている地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域(首都タシケント市を含む)
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ウズベキスタン政府は、イスラム過激派組織や麻薬の密輸組織等に対する対策の一環として、過去にタジキスタン及びキルギスとの国境沿いの山岳地帯に地雷を埋設しました。地雷の一部が残されていることもあり、非常に危険です。同地域への渡航は止めてください。
●アフガニスタンとの国境沿いの地域の治安情勢は、イスラム過激派組織の勢力が強い隣国アフガニスタンからの影響を受けやすく、不測の事態が発生する可能性があります。ウズベキスタン国境警備隊により警戒が強化され立ち入りが制限されている地域、鉄条網が敷設されている地域への不要不急の渡航は止めてください。
●その他の地域の治安情勢は比較的平穏で安定していますが、過去には凶悪事件等も発生し、近年でも、経済的困窮を起因とする犯罪も発生しており、また世界各地でソフトターゲットを狙ったテロ事件が頻発していることもあるので、平素から高い防犯意識を保ち、十分注意してください。

1 概況
(1)タジキスタン及びキルギスとの国境沿い山岳地帯では、イスラム過激派組織や反政府組織等に対する治安対策の一環として、ウズベキスタン政府が多数の地雷を埋設した経緯があります。未だ埋設地雷の除去作業は完了していないため、これらの山岳地帯に立ち入ることは非常に危険です。

(2)隣国であるアフガニスタン国内では2021年8月15日にタリバーンが首都カブールを制圧し、以降も「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)ホラサーン州」によるテロが多発する等、情勢及び治安は極めて不安定かつ危険です。アフガニスタン国内情勢の変化に伴い、不測の事態が発生する可能性があります。ウズベキスタン国境警備隊により警戒が強化され立ち入りが制限されている地域への不要不急の渡航は止めてください。

(3)ウズベキスタンでは、国内の治安は平穏状態を保っており、近年、テロ事件は発生していません。これまでに、ウズベキスタンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 ウズベキスタンはアフガニスタンなどイスラム過激派組織の活動が活発な地域に隣接していることから、周辺地域を含めた情勢を充分に把握し、安全に配意した計画を立てる等、十分な注意が必要です。

2 地域別情勢
(1)フェルガナ、ナマンガン及びアンディジャン各州のタジキスタン及びキルギスとの国境沿い山岳地帯(キルギス領に囲まれた飛び地ソフ及びシャヒーマルダンを含む):
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 タジキスタン及びキルギスとの国境沿い山岳地帯では、イスラム過激派組織や反政府組織に対する治安対策の一環として、ウズベキスタン政府が多数の地雷を埋設した経緯があり、今もその一部が残されています。また、国境線が入り組んだ山岳地帯であるこの一帯は、イスラム過激派の侵入ルートや、麻薬密輸グループの麻薬運搬ルートとして利用されることも懸念されています。2009年にはキルギスとの国境近くのアンディジャン市郊外で国境検問所・警察施設への襲撃事件が発生し、2010年にはタジキスタンとの国境において国境警備隊と密輸業者集団との衝突が発生しました。この他にも2010年、2013年にキルギス領内の飛び地ソフにおいて、ウズベキスタン住民とキルギス住民との衝突も発生しました。タジキスタン及びキルギスとの国境地帯においては、不審者に対する当局による厳格な措置が現在も講じられており、時折、当局による侵入者に対する発砲事案等も発生しています。
 ついては、上記地域への渡航は、どのような目的であれ、止めてください。

(2)アフガニスタンとの国境付近で警戒が強化され立ち入りが制限されている地域:
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 アフガニスタン国内ではタリバーン等のイスラム過激派組織によるテロ活動が多発しており、また、ウズベキスタンと国境を接するアフガニスタン北部ではISIL系組織が勢力を拡大していると言われるなど、依然として予断を許さない状況にあります。アフガニスタンと国境を接する周辺国や、アフガニスタン国内情勢の変化に伴う不測の事態が発生する可能性は排除されません。
 ついては、上記地域への不要不急の渡航は止めてください。

(3)上記を除く地域(タシケント市を含む):
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア これまでにウズベキスタン国内では、1999年にタシケント市中心部政府庁舎及び付近での爆弾テロ、2004年にタシケント市チョルスー・バザールでの爆弾テロ事件、ブハラ市でのイスラム過激派の爆弾製造工場とみられる施設の爆発事件、タシケント市内での米国大使館、イスラエル大使館及び最高検察庁を標的とした連続自爆テロ事件、2005年にアンディジャン市での騒擾事件、2009年にタシケント市内での武装グループと治安当局との間での銃撃戦等の事件が発生しました。最近では、2022年7月に、ウズベキスタン西部のカラカルパクスタン自治共和国の首都ヌスクで騒擾事件が発生し、同共和国に非常事態宣言が発出されましたが、事態はすぐに沈静化し、非常事態宣言も同月中に解除されました。現在、ウズベキスタン国内の治安は平穏状態を保っており、近年、同国政府がテロと認定した事件は発生していません。 
 他方で近年、世界各地で、より効果・影響の大きな都市部のホテルや市場など不特定多数の人々が集まる場所、いわゆるソフトターゲットをねらったテロ事件が発生しています。これらテロ事件の背景にイスラム過激派組織が関与しているところ、ウズベキスタンはアフガニスタンなどイスラム過激派組織の活動が活発な地域に隣接していることもあり、情勢の変化には十分な注意が必要です。
イ 一般犯罪では、経済的困窮を背景として、金品をねらう強盗、暴行、スリやひったくり等の事件が度々発生しています。2005年には、日本人旅行者がタシケント市内のホテルで強盗殺人被害に遭うという凶悪犯罪も発生しているほか、近年においても強盗事件や暴行事件等、邦人が被害に遭う事件が発生しています。犯罪被害に遭わないよう、平素より高い防犯意識を保つよう心掛けてください。
ウ 国境警備隊により警戒が強化され、立ち入りが制限されている地域外に位置するテルメズ市街地及びその周辺地域を訪問する際についても、現在のアフガニスタン情勢を踏まえ、言葉(ロシア語、ウズベク語)の通じる信頼できるガイドを雇う、現地の最新情勢を常に把握する、渡航計画段階で在ウズベキスタン日本国大使館やウズベキスタン側の受け入れ関係機関から最新の情報を収集する等、安全を十分に確保するために必要な対策を講じ、不測の事態に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。詳細は在ウズベキスタン日本国大使館ホームページにある「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_183.html )「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_183.html )及び「ウズベキスタン滞在のための手続き一覧」「税関申告書記載要領」等をご覧ください。また、外務省、在ウズベキスタン日本国大使館、報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。

(1) 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ウズベキスタンに3か月以上滞在する方は、在ウズベキスタン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、外出する際は、所属先や知人等にあらかじめ行き先などを連絡し、携帯電話を携行するなど、常に連絡できる態勢を維持し、非常事態に備えてください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在ウズベキスタン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(2) 治安情勢等
 過去5年で、日本人が犯罪に巻き込まれた事件は以下のとおりです。
  平成 30年:届出なし
  令和 元年:強盗1件
  令和 2年:届出なし
  令和 3年:詐欺1件
  令和 4年:窃盗1件
 盗難(空き巣、車上荒らし)や詐欺(高利率の投資名目、土地利用や資金移動に関する偽造文書を用いたもの)など、金銭等に絡む犯罪が増加傾向にある他、その他の粗暴犯罪(殺人、傷害、暴行等)についても一定の割合で発生しており、注意が必要です。

(3) テロの標的となりやすい場所(政府・警察関連施設、公共交通機関、観光施設、ショッピングセンターや市場など不特定多数が集まる場所)に長時間滞在しないようにしてください。
 集会やデモ隊等に万一遭遇した場合には、混乱や巻き添えを避けるため、ただちにその場から立ち去るようにしてください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版) 

(現地大使館連絡先)
○在ウズベキスタン日本国大使館
 住所:1-28、Sadyk Azimov st.、Tashkent、100047、Republic of Uzbekistan
 電話: (998-78)120-8060〜63
  国外からは(国番号998)078-120-8060〜63
   特に国外の(日本を含む)携帯電話からは(+998)-78-120-8060/61/62/63
     また日本の固定電話からは(0033-010-998)-78-120-8060/61/62/63
 ファックス:(998-78)120-8075又は8077
  国外からは(国番号998)078-120-8075又は8077
   特に国外の(日本を含む)携帯電話からは(国番号+998)78-120-8075または8077
    また日本の固定電話からは(0033-010-998)-78-120-8075または8077
ホームページ: http://www.uz.emb-japan.go.jp/itprtop-ja/index.html



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