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ギニアビサウ
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ギニアビサウの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2024年2月7日

【危険レベル】
●カシェウ州
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●その他の地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●カシェウ州は、セネガルの反政府勢力であるカザマンス民主勢力運動(MFDC)の一派の後方拠点があると言われており、また、近年も散発的な襲撃や地雷による被害も発生していますので、同州への渡航は止めてください。
●2022年2月、「クーデタ−未遂」とされる政府庁舎襲撃事件が発生し、2023年12月には銃撃事件に端を発する政治的混乱が発生するなど、依然としてギニアビサウの政情は不安定です。こうした政情不安が国内治安の急激な悪化に直結するおそれもあり、また、麻薬密輸の国際的な経由地になっているほか、銃器の流通も認められることなどから、カシェウ州を除く地域についても不要不急の渡航は止めてください。

1 概況
(1)ギニアビサウでは、2012年以降、首都ビサウを中心に断続的な政情不安が続いています。2019年の大統領選挙において投票結果を巡る混乱が発生し、2020年、エンバロ大統領が選出されましたが、2022年2月には「クーデタ−未遂」とされる政府庁舎襲撃事件が発生しました。2023年12月には銃撃事件に端を発する政治的混乱が発生しており、依然として政情は不安定です。こうした政情不安が国内治安の急激な悪化に直結するおそれがあります。

(2)近年は、地雷による被害があるカシェウ州を除いて、治安情勢はおおむね安定していましたが、同国は政府機能の低下から依然として麻薬密輸の経由地になっているほか、偽札や銃器の流通も認められます。

(3)これまでに、ギニアビサウにおいて日本人、日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、2022年10月から11月には中国人・インド人の住民が標的となり、死傷者を伴う強盗事件が発生しています。
 近年の国際テロの傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取り締まりが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
 特に観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 また、テロや誘拐に関する情報については、「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_140.html )も参照してください。

2 地域情勢
(1)カシェウ州
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 カシェウ州はセネガルのカザマンス地方と国境を接しており、30年ほど前から活動を続けるセネガルの反政府勢力であるカザマンス民主勢力運動(MFDC)の過激派の一派の後方拠点があると言われています。過去には、セネガル軍とMFDCとみられる武装集団との間で衝突があり、死傷者が発生しています。2021年にセネガル政府軍の掃討作戦が始まり、2022年8月にはギニアビサウ国境を拠点とするMFDC一部派閥との和平合意が発表されましたが、同州にはセネガルから逃げてきたMFDCの残党が潜伏している可能性があります。また、彼らがカシェウ州に埋設したとされる地雷については、撤去処理が進められているものの、完全撤去には至っていません。

 つきましては、どのような目的であれ、カシェウ州への渡航は止めてください。

(2)その他の地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 首都ビサウ
 1973年の独立以降、長引く内政の混乱等により、ビサウ市内においては襲撃事件が多数発生しています。過去の例から、突発的な襲撃事件等の発生により、治安情勢が急変する可能性があります。また、政治的活動が高まるに伴い、暴動等の社会的混乱が発生するおそれも排除できません。2022年2月には「クーデタ−未遂」とされる政府庁舎襲撃事件が発生し、2023年12月には銃撃事件に端を発する政治的混乱が発生するなど、依然として政情は不安定です。こうした政情不安が国内治安の急激な悪化に直結するおそれもあります。渡航に当たっては、最新の治安情報の入手に努めるとともに、信頼できる宿泊施設に滞在し、日没後の不要不急の外出を控えるなど十分注意してください。

イ その他の地域
 その他の地域では、停電、断水が頻繁に発生し、医療水準も極めて低く、安全に旅行するためのインフラが整備されていないほか、政情不安による暴動等が各地にまで及ぶ可能性があります。

 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。また、やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
 ギニアビサウにおける渡航・滞在に当たっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_140.html )も併せて参照してください。 
 滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在セネガル日本国大使館(ギニアビサウを兼轄)、現地関係機関、報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
 なお、ギニアビサウには、日本の大使館が設置されていないため、事件・事故が発生した場合の迅速な対応は困難な場合もあります。万一、事件や事故等に巻き込まれた場合には、ギニアビサウを兼轄している在セネガル日本国大使館に連絡してください。

(1)渡航の際には、危険を避けていただくため特別な注意が必要です。綿密な行動計画の作成や信頼できる宿泊施設を選び、日没後の移動を避ける、旅券(有効な査証)及び黄熱予防接種証明書(イエローカード)を常時携行するなど、細心の安全対策を講じるようお願いします。万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

(2)ギニアビサウに3か月以上滞在する方は、在セネガル日本国大使館(ギニアビサウを兼轄)が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在セネガル日本国大使館(ギニアビサウを兼轄)からの緊急時の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国のセネガル及びギニアに対しても、危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在セネガル日本国大使館(ギニアビサウを兼轄)
 住所:Boulevard Martin Luther King, DAKAR, SENEGAL
 電話:33-849-5500
  国外からは(国番号221)33-849-5500
 FAX:33-849-5555
  国外からは(国番号221)33-849-5555
 ホームページ:https://www.sn.emb-japan.go.jp/jointad/gw/ja/index.html



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