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モザンビーク
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。
モザンビークの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】
2025年7月4日
【危険レベル】
●カーボデルガード州(ペンバ市を除く)及びナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●カーボデルガード州ペンバ市及びニアッサ州メクーラ郡
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都マプトを含むその他の地域
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
【ポイント】
●モザンビーク北部のカーボデルガード州(ペンバ市を除く)及びナンプラ州の一部地域では、依然として武装勢力による襲撃事件が発生しているので、危険レベル3を継続します。
●カーボデルガード州ペンバ市及びニアッサ州メクーラ郡では、武装勢力による襲撃事件が発生する恐れがありますので、危険レベル2を継続します。
●一方、2024年10月の総選挙後の抗議活動が沈静化したとみられることから、マプト州、ガザ州、イニャンバネ州、ソファラ州、マニカ州、テテ州、ザンベジア州、ナンプラ州の一部、ニアッサ州の一部を危険レベル1に引き下げます。
1 概況
(1)北部のカーボデルガード州、ナンプラ州の一部では、依然としてイスラム過激派に関連するとみられる武装勢力による村落襲撃、簡易爆発装置(IED)の使用、誘拐などが散発しています。モザンビーク国防軍やタンザニア派遣部隊、ルワンダ派遣部隊が掃討作戦を継続していますが、民間人が巻き込まれるリスクが依然として高い状況です。特に2025年4月、カーボデルガード州南部及び南西部(アンクアベ郡、モンテプエス郡など)で武装勢力の活動が活発化し、ニアッサ州へ越境する動きも見られました。これら地域や、州内北部及び中央部(モシンボアダプライア郡、マコミア郡、メルコ郡など)では、一般市民を標的とした誘拐が増加傾向にあります。国道14号線(モンテプエス−ペンバ間)では、国連関係や外国企業関連を含む車両への襲撃も報告されています 。
(2)2024年10月の総選挙後に各地で発生した抗議活動は沈静化し、死傷者を伴う衝突は大幅に減少しています。一方、マプト首都圏での一般犯罪や交通事故の発生や、またモザンビーク中北部地域ではトラック強盗や「ナパラマス」と呼ばれる民兵組織による暴力事案が地方を中心に発生しているため引き続き注意が必要です。
2 地域別情勢
(1)カーボデルガード州(ペンバ市を除く)及びナンプラ州メンバ郡及びエラーティ郡
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
これらの地域では、武装勢力による村落への襲撃、道路へのIED設置、漁師や住民の誘拐などが続いています。モザンビーク国防軍や外国部隊による掃討作戦も行われており、戦闘に巻き込まれる危険性が極めて高い状況です。治安状況は極めて不安定であり、予測困難な襲撃事件に遭遇するリスクがあります。カーボデルガード州内、特にアンクアベ郡、モンテプエス郡、モシンボアダプライア郡、マコミア郡、メルコ郡などにおいて武装勢力の活動が依然として活発です。さらに、アンクアベ郡からの武装勢力の南下リスクから、シウレ郡、メクフィ郡、メトゥジェ郡の危険度も高まっております。また、特に以下の道路は武装勢力による車両襲撃のリスクが高く、移動は極めて危険です。
・モシンボアダプライア町〜パルマ町間の762号線
・マコミア町〜アワセ町間の国道380号線
・モンテプエス町〜ペンバ市間の国道14号線
ついては、これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
(2)カーボデルガード州ペンバ市及びニアッサ州メクーラ郡
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ペンバ市に関してはこれまで武装勢力が関与したことが明らかな事案は発生していませんが、レベル3地域に隣接しており、武装勢力が越境して襲撃を行う可能性は排除できません。
ニアッサ州メクーラ郡では2022年1月以降襲撃事件は発生していませんでしたが、2025年4月、カーボデルガード州内のニアッサ特別保護区内狩猟キャンプで武装勢力による襲撃が発生し、5月に同襲撃事件地域に隣接するニアッサ州メクーラ郡においてカーボデルガード州から越境したとみられる武装勢力による襲撃で死傷者が出ております。
ついては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、特別な注意を払い、十分な安全対策(移動手段の選択、宿泊先の選定、緊急連絡手段の確保など)を講じてください。
(3)首都マプトを含むその他の地域
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
首都マプトを含む主要都市部では、与野党の政策対話の進展や治安当局の警戒強化が功を奏し、デモによる大きな混乱は減少傾向にあります。こうした状況を踏まえ、レベル1に引き下げます。これらの地域では、重大な武装勢力の活動やテロ事件は確認されておらず、他の地域と比較して治安状況は安定しています。しかし、以下の点に加え、今後の政策対話の展開によっては、再び不安定化する可能性がありますので引き続き注意が必要です。
ア マプト首都圏: 政治的な抗議活動は沈静化しましたが、依然として一般犯罪(強盗、誘拐、性犯罪、空き巣、車上荒らし、スリ、ひったくり等)は時間や場所を問わず発生しており、日本人も被害に遭う可能性があります。特に、富裕層を狙った誘拐事件(月1〜2件程度)や、警察官をかたった恐喝事案も報告されています。夜間の外出は極力避け、日中も常に周囲への注意を怠らないなど、基本的な安全対策を徹底してください。
また、交通マナーの悪化により交通事故が急増しています。車両を運転する際は十分注意してください。マプト首都圏に限らず国内各地で、強盗やスリ、ひったくりなどの一般犯罪が継続して発生しているほか、小規模なデモや集会が突然行われる可能性があります。大勢の人が集まる場所や夜間の外出には十分に注意してください。
イ ナンプラ州(メンパ郡及びエラーティ郡を除く)及びニアッサ州(メクーラ郡を除く)
レベル3地域に隣接していますので、これらの地域へ渡航・滞在する際は、危険情報を認識した上で、不要不急の行動は避け、常に周囲の状況に注意を払い、安全確保に十分注意してください。
ウ ソファラ州・マニカ州・ナンプラ州・ザンベジア州
主要幹線道路沿いで長距離輸送トラックを狙った放火や強盗事件が散発的に報告されている他、過去にはレナモ(モザンビーク民族抵抗運動)分派による襲撃事件が発生した経緯もあります。また、「ナパラマス」と呼ばれる民兵組織による暴力事案も地方を中心に散発しているため引き続き注意が必要です。
3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)モザンビークへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_123.html )及び在モザンビーク日本国大使館作成の「安全の手引き」(https://www.mz.emb-japan.go.jp/files/100614804.pdf )も併せて参照してください。
(2)滞在中は以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在モザンビーク日本国大使館、現地関係機関や報道等から最新情報を入手するよう努めてください。不測の事態が発生した場合には、在モザンビーク日本国大使館に連絡するとともに、自宅や職場(旅行者の場合はホテルや旅行会社)等の安全な場所で事態が収拾されるまで待機してください。
(3)雨季(10月〜3月頃)には、局地的な豪雨に伴う河川の氾濫等の被害が発生します。現地の最新情報を入手するよう心掛けてください。
(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
モザンビークに3か月以上滞在される方は、在モザンビーク日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在モザンビーク日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
(5) 現在のところ、モザンビークにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。他方、近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
モザンビークのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_123.html )も併せて参照してください。
4 隣国の南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ及びタンザニアに対して別途それぞれ危険情報が発出されているので、併せて留意してください。
(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在モザンビーク日本国大使館
住所 :Av.Julius Nyerere, 2832, C.P.2494, Maputo, Mozambique
電話 :84-210-9072, 84-125-3402
※平日17:00以降と土日祝日は下記の電話番号へお願いします。
TEL +258-86-099-0042
国外からは(国番号258)84-210-9072, 84-125-3402
ホームページ:http://www.mz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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