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セネガル
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

セネガルの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

2024年2月28日

【危険レベル】
●カザマンス地方(ジガンショール州のガンビアとの国境地帯およびギニアビサウとの国境地帯)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●カザマンス地方(セジュー州およびコルダ州のガンビアとの国境地帯(コルダ州ベリンガラ県を除く)、ならびにギニアビサウ及びギニアとの国境地帯)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
●マリとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●カザマンス地方(上記を除く地域)、ジガンショール州カップスキリング市
 レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
●上記地域を除くセネガル全域(カザマンス地方ジガンショール市を含む)
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●セネガルの周辺国であるマリ、ブルキナファソ、ニジェール等では、イスラム過激派によるテロ事件が頻繁に発生しています。マリのイスラム過激派組織は、セネガルを攻撃対象とすると明言しており、加えて、セネガル国内でも過激主義に傾倒する人物の存在が確認されていることから、セネガルでテロが発生する可能性は排除できません。
●カザマンス地方においては、セネガル政府軍と反政府武装組織「カザマンス民主勢力運動」(MFDC)を巡る情勢は改善しつつあり、MFDCの抵抗活動はジガンショール州の国境地帯に限定されています。他方、セネガル政府軍がMFDCの制圧に力を入れる中、MFDC残党の反発が予想されるほか、地雷の設置も確認されていますので、ジガンショール州のガンビアとの国境地帯およびギニアビサウとの国境地帯への渡航はどのような目的であれ止めてください。
●セジュー州とコルダ州のガンビアとの国境地帯ならびにギニアビサウおよびギニアとの国境地帯においては、近年MFDCの活動は確認されておらず、地雷等の被害例もないことから、レベル3からレベル2に引き下げますが、不要不急の渡航は止めてください。
●上記を除くカザマンス地方およびジガンショール州カップスキリング市においては、MFDCの活動や地雷等の被害例もないことから、レベル2からレベル1に引き下げます。また、ジガンショール市とカップスキリング市を結ぶ幹線道路R20は治安機関によるパトロールもあり通行可能ですが、R20より南側には地雷が設置されているおそれがあるため、引き続きレベル3とします。

1 概況
(1)カザマンス地方においては、セネガル政府軍と反政府武装組織「カザマンス民主勢力運動」(MFDC)との間で交戦と停戦が繰り返されてきましたが、近年は情勢が改善しつつあり、MFDCの抵抗活動はジガンショール州の国境地帯に限定されています。ただし、2021年からセネガル政府軍がMFDCの制圧に力を入れる中、MFDC残党による反発も予想されます。

(2)セネガルでは、2021年3月の野党指導者の逮捕をきっかけに大規模な暴動が発生し、それ以降、政情に絡むデモ等、大規模騒動が多数発生しています。最近でも、2024年大統領選挙延期に関連するデモが国内各地で散発的に発生しています。また、失業や貧困など、国民生活に直結する問題などにより、国民の不満が高まり、投石やタイヤを燃やす道路封鎖などの行為を含むデモ隊との衝突で、治安機関が催涙弾を使用することもあります。

(3)近年、マリ、ブルキナファソ、ニジェール等において、イスラム過激派組織によるテロ事件が頻繁に発生しています。また、マリのイスラム過激派組織の指導者が、セネガルを攻撃対象と明言していること、セネガル国内でも過激主義に傾倒する人物の存在が確認されていることから、今後、セネガルでテロが発生する可能性は排除できません。こうした状況を受け、首都ダカールでも、高級ホテル、空港等の警備が強化されています。

(4)マリとの国境地帯においては、治安部隊の増員及び国境検問所の取り締まり強化等の警備強化が行われていますが、イスラム過激派組織が流入するおそれがあります。

(5)これまでに、セネガルにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていません。
 他方、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとして世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。また、近年の傾向として、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等)を標的としたテロが頻発しており、このような場所では常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。セネガルのテロ・誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_109.html )も参照してください。

2 地域情勢
(1)カザマンス地方(ジガンショール州のガンビアとの国境地帯およびギニアビサウとの国境地帯)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 セネガル政府軍と反政府武装組織「カザマンス民主勢力運動」(MFDC)との間では、1982年12月以降、交戦と停戦が繰り返されましたが、2012年10月に政府とMFDCの初交渉が実現して以来、状況は改善し、近年ではMFDCの活動も国境地帯に限定され低調となっています。しかしながら、2021年から政府軍が国境地帯等に潜伏するMFDCの拠点制圧に力を入れており、MFDC残党の反発も予想されます。
 つきましては、上記地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

 なお、ガンビアとジガンショール市の往来は、治安機関によりパトロールされる国道N4を使用し、夜間の移動は避けてください。また、国道N4とN5とガンビアとの国境に挟まれた地域は地雷設置のおそれがあるため、渡航は止めてください。

(2) カザマンス地方(セジュー州およびコルダ州のガンビアとの国境地帯(コルダ州ベリンガラ県を除く)、ならびにギニアビサウ及びギニアとの国境地帯)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

 セジュー州およびコルダ州のガンビアとの国境地帯(コルダ州ベリンガラ県を除く)ならびにギニアビサウ及びギニアとの国境地帯においては近年MFDCの活動は確認されておらず、治安情勢は安定しており地雷等の被害例もないことから、レベル3からレベル2に引き下げます。
 つきましては、同地帯への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、現地の最新の情報の入手に努め、十分な安全対策を講じてください。

(3)カザマンス地方(上記を除く地域)、ジガンショール市およびカップスキリング市
 レベル1:十分注意してください。(引き下げ、ジガンショール市のみ継続)

 ジガンショール市内およびカップスキリング市内、国境地帯を除くカザマンス地方については、主要な危険要因であったMFDCの活動が一部国境地帯に限定され、治安情勢は安定しています。
 ジガンショール市とカップスキリング市を結ぶ幹線道路R20は治安機関によるパトロールもあり通行可能ですが、R20より南側には地雷が設置されているおそれがあるため、引き続きレベル3とします。

(4)マリとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 隣国マリでは、複数のイスラム過激派組織が、国境を越えてテロ、襲撃、誘拐等を行っています。セネガル政府は国境付近を中心に治安部隊の増員及び検問所の取り締まり強化等を行っていますが、イスラム過激派のセネガル国内への流入を完全に阻止することは困難とみられています。実際に、過激派関係者と思われる者がマリ国境地帯で拘束される事案も発生しています。
 つきましては、同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、現地の最新の情報の入手に努め、十分な安全対策を講じてください。

(5)上記の地域を除くセネガル全域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア 首都ダカール
 ダカール市では、高級ホテル、ショッピングセンターや空港での警戒が強化されていますが、2020年には空港でテロ関係者が拘束されるなど、ダカール市内においてもテロの脅威は常に潜在しています。
 また、政情に関連するデモ等、大規模騒動が多数発生しています。投石やタイヤを燃やす道路封鎖などの行為を含むデモ隊との衝突で治安機関が催涙弾を使用することもあります。

イ その他の地域
 現時点では少数ながらも、セネガル国内でも過激主義に傾倒する人物の存在が確認されています。加えて、マリのイスラム過激派組織がセネガルを含む西アフリカ諸国を標的として明言しており、セネガルでも今後テロ等が発生する可能性は排除できません。

 つきましては、上記地域への渡航・滞在に当たっては危険を避けるため特別な注意が必要です。治安情勢に関する最新情報の入手に努め、目立つ行動は避けると共に周囲に警戒を払う等、十分注意してください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
(1)セネガルへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_109.html )および在セルガル日本大使館作成の「安全の手引き」(https://www.sn.emb-japan.go.jp/files/100604446.pdf )も併せて参照してください。
 滞在中は、周囲の状況に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在セネガル日本国大使館、現地関係機関、報道等より最新情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれたた場合には、在セネガル日本国大使館に速やかに連絡してください。

(2)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 セネガルに3か月以上滞在する方は、在セネガル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在セネガル日本国大使館からの緊急時の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

4 隣国のモーリタニア、マリ、ガンビア、ギニア及びギニアビサウに対しても、危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在セネガル日本国大使館
  住所:Boulevard Martin Luther King, DAKAR, SENEGAL
  電話:33-849-5500
   国外からは(国番号221)33-849-5500
  FAX:33-849-5555
   国外からは(国番号221)33-849-5555
  ホームページ:https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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