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ガボン
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ガボンの危険情報【危険レベルの継続】(内容の更新)

2023年11月16日

【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●2023年8月30日早朝、大統領選挙の暫定結果が国営テレビ放送等を通じて公表され、アリ・ボンゴ大統領の再選が発表された直後、ガボンの軍・治安部隊の一部が同選挙結果を無効とし、国境封鎖と全ての政府機関の機能を一時停止して「国家機関移行再建委員会(Comite pour la transition et la restauration des institutions、CTRI)」を設置する旨を発表しました。
●その後、軍等は、アリ・ボンゴ大統領を自宅軟禁下に置き、9月4日、オリギ・ンゲマ大統領親衛隊長が暫定大統領として就任宣誓を行いました。
●今回の軍等の蜂起以降、国内で暴動や略奪等の危険行為は確認されておらず、国境の封鎖も解除されましたが、一方で夜間外出禁止令が発令されています。9月7日には新たに首相(文民)が任命され、文民中心の内閣が発足し、市民社会や前政権関係者等を含む暫定国民議会も組織されるなど、民主化に向けた動きを進めています。現在の国内情勢については、夜間外出禁止令を除き、特に昼間帯は比較的安定していますが、暫定政権が発足して間がないため、今後ガボンの治安情勢がどのように変遷するか、見通しは不透明です。

1 概況
(1)2023年8月26日、大統領選挙、議会選挙及び地方選挙が実施され、同30日早朝、国営テレビ・ラジオ放送で大統領選挙の暫定結果発表が行われ、現職のアリ・ボンゴ大統領の再選が発表された直後、軍・治安部隊が同選挙の無効を発表し、国境封鎖と全ての政府機関の機能を一時停止し、「国家機関移行再建委員会(Comite pour la transition et la restauration des institutions、CTRI)」を設置する旨を発表しました。その後、軍等は、アリ・ボンゴ大統領を自宅軟禁下に置き、横領等の嫌疑のある同大統領の親族や政府要人等を拘束し、9月4日にはオリギ・ンゲマ大統領親衛隊長が暫定大統領として就任宣誓を行いました。その後、9月7日には新たに首相(文民)が任命され、文民中心の内閣が発足し、市民社会や前政権関係者等を含む暫定国民議会も組織されるなど、民主化に向けた動きを進めています。

(2)今回の政変に関し、国内で暴動や略奪等の危険行為は確認されておらず、国境も一時封鎖されていましたが、現在は解除されています。一方で夜間外出禁止令が発令されています。現在の国内情勢については、夜間外出禁止令を除き、特に昼間帯は比較的安定していますが、暫定政権が発足して間もないため、今後ガボンの治安情勢がどのように変遷するか、見通しは不透明です。

(3)上記政変の前から、街頭の要所に治安部隊が配置されていますが、貧困問題等を背景に、特に都市部の住宅密集地区で依然として刃物等を使用した犯罪が頻発しています。また、近年特に乳児・未成年者を含む誘拐、殺人事件の発生について現地で報道されています。郊外の長距離バス乗り場や市場、夜の繁華街等、多くの人が集まる場所では犯罪が発生しやすく、夜間の住宅や車両を狙った窃盗事件も多発していますので、十分注意してください。

(4)邦人を対象とした事案としては、強盗、ひったくり、すり、住居侵入、車上ねらいが多発しています。ひったくりなどは、日中交通量の多い場所でも発生していますので、防犯意識を高め、常に危機感を持った行動が必要です。

(5)政治情勢、恒常的な賃金未払い問題などからストライキやデモ等の抗議活動が散発していますので、デモ等の現場には近づかないなど、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

(6)大麻、コカインなどがガボン全土で蔓延しており、薬物問題が深刻化しています。大麻等は主に近隣国から陸路や海路で持ち込まれますが、空路により密輸される場合もありますので、空港等で見知らぬ外国人から荷物の運搬依頼を受け、意図せず違法薬物の運び屋となってしまわないよう注意してください。また、薬物使用の低年齢化も問題となっており、高校、大学構内においても違法薬物が蔓延していると言われています。

(7)依然として、ギニア湾では武装集団による誘拐、強盗等の海賊事案が多発しています。2021年9月にはガボン沖に停泊中の船舶が襲撃され、複数名が負傷、1名が拉致される事案、2023年5月にはガボン沖の停泊地から約8キロの海上で船舶が襲撃され、3名が拉致される事案が発生しています。海路での移動には十分な警戒が必要です。
 ガボンにおける誘拐の事件の発生状況等については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_097.html )も併せてご参照ください。

2 地域情勢
 全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

(1)首都リーブルビル市
 ア 8月30日に発生した政変による治安悪化等は見られませんが、今後治安状況が急速に変化する可能性も排除できないことから、ガボンへの渡航を検討する場合は、事前に十分な情報収集を行い、夜間外出禁止令等、暫定政府が発表する指示・命令に従ってください。また、無用のトラブルを避けるため、当地滞在中は常に身分証を携行してください。

 イ 賃金や奨学金の未払いに抗議する労働者や学生などによるデモや抗議行動が頻繁に行われており、放火や破壊行為に発展する場合があります。また、ガボン国外におけるガボン人に対する不当な取扱いに対し、首都に所在する当該国の公館前で抗議行動が行われることもあり、これらに対し、治安部隊が催涙ガスなどを使用して鎮圧する事案も発生しています。

(2)その他の地域
 8月30日に発生した政変による治安の悪化等は見られませんが、今後治安状況が急速に変化する可能性も排除できないことから、ガボンへの渡航を検討する場合は、事前に十分な情報収集を行い、夜間外出禁止令等、暫定政府が発表する指示・命令に従ってください。また、無用のトラブルを避けるため、当地滞在中は常に身分証を携行してください。

 つきましては、ガボンへの渡航にあたっては、在ガボン日本国大使館、現地関係機関及び報道等から最新情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。

3 滞在にあたっての注意
 ガボンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、外務省海外安全ホームページ内のガボンの「安全対策基礎データ」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_097.html )も併せて参照してください。
 滞在中は、十分注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、日本国外務省、在ガボン日本国大使館、現地関係機関及び報道等から最新情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ガボン日本国大使館に連絡してください。

4 なお、隣国の赤道ギニア、サントメ・プリンシペ、カメルーン及びコンゴ共和国に対しても危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/mlmbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ガボン日本国大使館(Ambassade du Japon au Gabon)
 住所:Boulevard du Bord de Mer, B.P.2259, Libreville, Gabon
 電話:(+241)011-73-22-97 / 011-73-02-35
 閉館時の緊急連絡先:(+241)077-38-73-38
 FAX:(+241)011-73-60-60
 ホームページ:https://www.ga.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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