海外邦人事件簿|Vol.49 お得な免税品を買って損をした!?

海外旅行の楽しみの一つとして、免税品の購入を挙げられる方も多いでしょう。免税品とは、海外で消費されるお酒や煙草など特定の品物に対して、各国国内で課される税金を免除して販売されるものです。ただし、当然のことながら、持ち込まれる国では免税品の種類や持ち込み量に一定の制限を設けています。

『東南アジアの活気ある街に旅行したAさん。日本の免税品店で旅行先の持ち込み制限を確認しないまま、多めの煙草を購入した。現地到着後、申告せずに税関カウンターを抜け、入国ロビーに出た。そこで、物品税局職員に呼び止められ、手荷物検査を受けたところ、一人が持てる免税煙草の規定量を超えて所持しているとして摘発された。罰金を支払わなければ刑務所行きと言われ、約8万円の罰金を支払った。』

持ち込み制限を確認しないで規定量以上のタバコを購入し、摘発される。

『中東の産油国に旅行したBさん。事前に旅行ガイドブックに記載されていた制限内の免税煙草を日本の空港で購入した。ところが、同国到着後、税関職員より、購入した免税煙草は制限を超えているため超過分の税金を支払うよう命じられた。調べてみると、同国の免税煙草の制限量が数か月前に変更されたため、旅行ガイドブックに記載されていたのは古い情報だった。』

日本に入国する際、制限量を超える免税品を持ち込む場合は申告を行い、超過する分の税金を支払う必要があることは皆さん御存知だと思いますが、同様に、このような規則は各国にもあります。また、持ち込みの制限は各国毎に異なりますので日本を出発する前に免税品を購入する際は、渡航先国の大使館や到着空港のインターネットサイト、あるいは免税店、航空会社等で免税品持ち込み制限を確認しましょう。

ガイドブックの情報が古く、規定量以上のタバコを購入し、摘発される。

「お得な買い物をしたはずなのに、かえって高い買い物になってしまった!」ということにならないよう御用心を。

(2006年7月19日掲載)

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