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バヌアツ
安全対策基礎データ

更新日 2023年07月12日

1 犯罪発生状況・対策
(1)近年、首都ポートビラ周辺では、人口の集中や高い失業率等のため、空き巣、ひったくり等の財産犯罪や、性的暴行などの犯罪が増加しています(日本人宅等への空き巣・強盗被害も発生)。強盗、性的暴行等の被害に遭わないよう、夜間単独での外出は控えてください。また、長期に滞在される方(個人で住居の契約をして住まわれる方)は、窓に鉄格子を設置する、一つのドアに対し鍵を2個以上設置する、外出する際は戸締まりをする等、容易に侵入されないよう、十分な防犯対策を行ってください。
(2)ナイトクラブやナカマル(いわゆるカヴァ・バーのような集会所)等において、マリファナ(大麻)等の違法薬物が販売されていることがありますが、決して関わらないでください。
(3)飲酒に起因した傷害事件が発生することがありますので、十分に注意してください。また、路上等で酒に酔った若者の集団と遭遇した場合は、迂回する等不用意に近づかないでください。

2 抗争、デモ、集会
 ポートビラ周辺では、部族間の抗争が発生することがあります。バヌアツ滞在中は、不測の事態に巻き込まれないよう、現地の報道やホテル等から最新の情報を入手するとともに、デモや集会を行っている場所や抗争・けんかの現場等、多くの人が集まっている場所には近づかない、なるべく早くその場を立ち去るようにする等の注意が必要です。

3 テロ・誘拐
 バヌアツのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_078.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在バヌアツ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.vu.emb-japan.go.jp/files/100612381.pdf )もご参照ください。

(手続きや規則に関する最新・詳細情報については、バヌアツ入国管理局((国番号678)22354、ホームページ:https://immigration.gov.vu/ )、バヌアツ歳入関税庁((国番号678)33010、ホームページ:https://customsinlandrevenue.gov.vu )、Vanuatu Tourism Office((国番号678)22813、ホームページ:https://www.vanuatu.travel/en/index.php
)等に確認してください。)

1 ビザ
(1)短期滞在(観光等)
 日本国籍者は、観光やレジャー等を目的とした短期滞在にあたり、事前のビザ取得は必要なく、バヌアツ入国時に空港の入国管理官により、120日の観光ビザが発給されます(滞在期間の延長は不可)。入国手続きの際には、残存有効期間が6か月以上あるパスポート、出国用航空券(eチケット)が必要です。
 なお、セミナー参加、業務出張等の目的の場合には、別途商用ビザを取得する必要があります。
(参考1)入国時観光ビザの発給対象
 観光ビザ発給対象国、非対象国は以下のページに掲載されています。
 https://immigration.gov.vu/index.php/visa-unit/visa-exempt
(参考2)商用ビザ
 商用ビザの詳細については以下のページをご参照ください。
 https://immigration.gov.vu/index.php/visa-unit/business-visa
(2)長期滞在
 就労や留学等の目的で長期滞在する場合は、事前に目的に合ったビザを取得する必要があります。他方、日本にはバヌアツの大使館がないため、一旦観光目的で入国した後にバヌアツ入国管理局でビザの種類変更手続きを行う、もしくは渡航前に代理人による事前手続きを行うことになります。なお、ビザの種類変更のためには一度国外へ出る必要がありますので、ご留意ください。詳細はバヌアツ入国管理局のホームページ(https://immigration.gov.vu/index.php )のVisa Unitをご確認ください。

2 通関
(1)持込み禁止品
 麻薬、拳銃、公序良俗に反する雑誌・DVD等、生鮮野菜、果物、肉類、乳製品、卵製品、種子類等の持込みは禁止されています。
(2)免税範囲
バヌアツ入国時の免税範囲は以下のとおりです。ただし、15歳以下の者に対する免税の適用はありません。また、商用・譲渡目的のもの、職業用具については基本的に課税対象となり、申告する必要があるので注意が必要です。
 最新の情報については、バヌアツ歳入関税庁((国番号678)33010、ホームページ:https://customsinlandrevenue.gov.vu )、Vanuatu Tourism Office((国番号678)22813、ホームページ:https://www.vanuatu.travel/en/index.php )等に直接お問合せください。
ア たばこ類
 紙巻きたばこ250本、または
 細巻き葉巻100本、または
 葉巻25本、または
 刻みたばこ250グラム
イ 酒類
 リキュール類2.25リットル、または
 ビール9リットル、または
 ワイン2.25リットル
ウ 化粧品等
 化粧水250ミリリットル、または
 香水100ミリリットル
エ その他
合計50,000バツまでの価値の課税対象物品(2023年5月現在1バツ=約1.15円)

3 現金の持込み、持出し
 外貨を含む100万バツ相当額以上の現金をバヌアツに持ち込む場合、およびバヌアツから持ち出す場合には申告が必要です。

4 液体等の航空機内持込み
 バヌアツを出発する全ての国際航空便においては、容量100ミリリットル以上の液体、エアゾールおよびジェルの機内持込みはできません。100ミリリットル未満のものについては、透明なビニール袋に入れる必要があります。

5 出国税
 出国税は、航空券代金に含まれています。

1 立入制限
 一般の観光目的で訪れるような場所に立入禁止区域はありませんが、伝統的な集落等に部外者が立ち入るためには責任者の許可が必要な場合があります。無断で立ち入るとトラブルとなるおそれがありますので、現地旅行代理店等に確認することをお勧めします。

2 違法薬物
 違法薬物の製造、輸出入、譲受渡および所持は、国の法令により禁止されており、違反した場合には重い懲役刑が科せられます。

3 銃器所持
 銃器所持にはライセンスが必要です。また、厳しい規制があり、ライセンスを保持していても年1回の更新が必要です。

4 交通事情
 近年、ポートビラ周辺等では飲酒運転や速度超過による交通事故の増加が問題となっており、歩行者が被害に遭う事例もあることから、徒歩での移動には注意する必要があります。

5 運転
 車両の通行は日本と反対の右側通行であり、信号機はほとんどなく、交差点が「ラウンド・アバウト」と呼ばれるロータリー式になっているため、運転には十分な注意が必要です。
 レンタカー等でエファテ島(首都所在)内を周遊する場合、ポートビラの主要な道やエファテ島の外環道以外はほぼ未舗装で、勾配も険しいため、事前に燃料や車両の状態を十分点検しておくことをお勧めします。

6 公共交通機関
 交通機関としては乗合い式のミニバスが主流ですが、タクシーもあります。ミニバスを利用の際は、必ず目的地を伝えるとともに、事前に料金を確認してください(市内の移動であれば片道150バツ)。過去に、降車時に法外な料金を請求された事案が発生しています。また、タクシーを利用する場合は、料金メーターは装備されていないため、乗車前に目的地までの料金を確認することをお勧めします(通常、ポートビラの主要ホテルから空港まで2,000バツ(2023年5月現在)。

7 在留届
 バヌアツに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在バヌアツ日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く。)際には、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出はオンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めします。

8 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む。)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、バヌアツで事件や事故、自然災害等が発生し、在バヌアツ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 気候等
 夏季(11月から4月)は日射しが強く、日射病等にかかる場合がありますので、屋外では日焼け止めおよび帽子等を利用し、水分と塩分の補給を欠かさないよう留意してください。飲用水は、よく煮沸した水道水か市販のミネラルウォーターの利用をおすすめします。

2 感染症
 バヌアツは、蚊を媒体とする感染症であるマラリア、デング熱の流行地域です。虫除けスプレーの使用や肌の露出を控えた服装をする等、蚊に刺されないように努めてください。なお、マラリア流行地に長期間滞在する場合は、抗マラリア薬の内服による予防もありますが、バヌアツ国内で抗マラリア薬の入手は困難な場合がありますので、必ず事前に専門医に相談してください。 
 ○感染症広域情報 「アジア・大洋州におけるデング熱の流行」
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C013.html

3 医療事情
 バヌアツの医療や公衆衛生の水準は、先進国に比べ低いと言わざるを得ません。必要に応じて、常備薬を携行することをおすすめします。また、旅行中に病気にかかった場合には、早期に受診し、症状が悪化する前に、日本やオーストラリア、ニュージーランドなどの近隣先進国の病院で早期に治療を受けることをおすすめします。大きな病気やケガの場合には、国外へ搬送され治療を受けることとなりますので、緊急移送サービス等を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
 バヌアツの衛生・医療情報については、次の「世界の医療事情」で案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/vanuatu.html
その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp/destinations/country/melanesia.html

4 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

5 伝統・習慣
 公式な儀式に参加したり一般家庭に招かれたりした際に、こしょう科の木の根を乾燥させ粉状にして水を加えて絞った「カヴァ」と呼ばれる伝統的な飲み物を勧められることがありますが、人によっては気分が悪くなる場合がありますので、注意が必要です。

6 自然災害
(1)11月から4月は雨季に当たり、サイクロン(南太平洋などで発生する熱帯低気圧)が発生します。サイクロンが上陸したり、直近を通過する場合には、暴風雨となり、海岸付近では高波にさらわれたり、土砂崩れや道路の崩壊等の危険があります。
2015年3月には大型サイクロン・パムが上陸し、バヌアツ全土83島に影響を及ぼし、特にポートビラでは、90%の建造物が損壊、多数の死傷者が出る等、深刻な被害をもたらしました。また、2020年3月に接近したサイクロン・ハロルドにより、サント島他各地で深刻な被害を受け、2023年2月末から3月初頭にかけて接近したサイクロン・ケビンおよびジュディにより、国民の8割が何らかの被害を受けました。
サイクロンの接近が予報されている場合には、海や川の近くを避けるとともに、土砂崩れの危険性がない安全な場所に避難してください。また、日頃からサイクロン発生を含めた気象情報の入手に努めてください。なお、サイクロン情報については次のサイトをご参照願ください。
○バヌアツ気象局: https://www.vmgd.gov.vu/vmgd/index.php
(2)バヌアツは火山帯にあるため地震多発地域であり、近年でもマグニチュード7.0以上の大型地震が度々発生しています。揺れを感じた場合は、速やかに地震情報の入手に努め、津波の危険性がある場合には、現地当局の指示に従い、海岸付近から高台に避難する等の注意が必要です。なお、地震および津波情報は、次のサイトをご参照ください。
 ○米地質調査所(USGS): https://earthquake.usgs.gov/
 ○米国立気象局 津波警報システム(NOAA): https://tsunami.gov/
(3)バヌアツは、南太平洋地域でも有数の火山列島です。これまでも各地で噴火が起きています。1995年にタンナ島のヤスール山が噴火した際には、日本人旅行者と現地ガイドが火山弾に当たり死亡する事故が発生しました。また、2005年末にはアンバエ島のマナロ山、2009年末にはサンタマリア島のガウア山が噴火していますので、これらの島々に渡航する際には十分に注意し、事前の最新情報の収集に努めてください。なお、同島等の火山見学を予定している場合は、次のサイトから最新の火山情報を入手してください。
https://www.vmgd.gov.vu/vmgd/index.php/geohazards/volcano (注:Level2 以上は立ち入りを制限されています)

[ポートビラ]
◎警察:電話111 / 22222
◎消防:電話113 / 22333
◎救急:電話000 / 911 / 112 / 22100 (ポートビラ中央病院救急)
◎民間救急医療会社(プロメディカル):電話115 / 26996
[サント]
◎警察署:電話36222
◎消防:電話36333
◎救急:電話36345(北部地方病院)
◎民間救急医療会社(プロメディカル):電話115 / 37983
[マレクラ]
◎警察:電話5183
◎救急:電話5296848(ノルスップ病院)

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4919
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在バヌアツ日本国大使館
  住所: PO Box 242、Rue de Paris、Port Vila、Vanuatu
  電話: 29393
   国外からは(国番号678)29393
  ホームページ:https://www.vu.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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