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イエメンの危険情報【危険レベル継続】(内容更新)

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更新日 2024年03月27日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

【ポイント】
●イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突やイスラム過激派組織などによるテロ・誘拐事件が発生しています。イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている場合は直ちに退避してください。

●在イエメン日本国大使館は、治安悪化のため2015年2月15日をもって一時閉館し、在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けています。

詳細

1 概況
(1)イエメン政府と反政府勢力(ホーシー派)との衝突が長期にわたり継続しているほか、イスラム過激派組織等によるテロ・誘拐事件が発生するなど、イエメンの治安情勢は極めて不安定な状況にあります。

(2)2022年4月に、国連の仲介により紛争当事者は全土での一時的な停戦に合意しましたが、2022年10月に停戦合意は失効し、現在も停戦交渉が継続しています。

(3)2023年11月以降、紅海、バブ・エル・マンデブ海峡及びアデン湾では、民間船舶の「拿捕」事案を含む、ホーシー派によるミサイルやドローンによる船舶への攻撃が累次発生し、これを受けて有志国によるホーシー派に対する軍事行動が行われています。こうした事態を踏まえ、付近を航行する際には安全確保に最大限注意してください。

2 地域別情勢全土 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
(1)イエメン各地において、イエメン政府とホーシー派との衝突が長期にわたり継続しており、国内の治安及び人道状況の悪化が深刻化しています。2022年4月までは、サウジアラビア等が主導するアラブ連合軍がイエメン政府の要請を受けて軍事介入し、首都サヌア、サアダ、タイズ、マアリブ、ジョウフ、ハッジャ、ダーリア、ホデイダ、ベイダ、サウジアラビアとの国境地帯等で、空爆や衝突により民間人を含め多数の死傷者が発生しました。


(2)2022年4月、国連の仲介によるイエメン政府とホーシー派との2か月間の停戦が発効しました。その後2度にわたり停戦合意は延長されましたが、同年10月に停戦合意は失効し、現在も停戦交渉が継続しています。一部の地域では小規模な武力衝突が散発的に発生しており、緊張状態にあります。

(3) 2023年11月以降、紅海、バブ・エル・マンデブ海峡及びアデン湾では、民間船舶の「拿捕」事案を含む、ホーシー派によるミサイルやドローンによる船舶への攻撃が累次発生し、これを受けて有志国によるイエメン国内のホーシー派拠点に対する軍事行動が行われています。

(4)イエメンでは、紛争による混乱に乗じ、イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織によるテロ活動が国内、特に南部地域で引き続き行われています。また、強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており、非常に危険です。

(5)イエメンでは、従来から被害者の国籍を問わず誘拐事件が多発しています。従来の誘拐事件の多くは部族組織による犯行ですが、近年ではAQAPやISILの関与が疑われる事件もみられます。北部地域ではホーシー派による政治・人権活動家、ジャーナリスト等の誘拐が、南部地域では女性の誘拐が多く発生する傾向にあります。紛争による情勢悪化で多くの外国人が国外に退避したこともあり、外国人誘拐事件の発生件数は減少していますが、リスクが下がったわけではありません。日本人を含む外国人が渡航した場合、従来にも増して誘拐の標的とされる可能性が高く、非常に危険です。イエメンのテロ・誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_043.html)も併せてご参照ください。

このように、イエメンでは日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いていますので、イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている日本人の方は、以下の連絡先まで連絡するとともに、直ちに国外の安全な地域へ退避してください(現在のイエメン情勢下にあっては、取材活動であっても、不測の事態に巻き込まれる可能性が高く、非常に危険です。イエメンにおける取材について、報道各社等に向けて累次にわたり注意喚起を発出していますが、フリーランスの報道関係者の方も含め、イエメンへの渡航は止めてください。)。また、付近を航行する際には安全確保に最大限注意してください。

(問い合わせ先窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在イエメン日本国大使館(在サウジアラビア日本国大使館内)
住所:A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia
 (P.O. Box 4095, Riyadh 11491, Saudi Arabia)
電話:国外からは(国番号966)(0)11-482-6880
メールアドレス:ryoji.yemen@sa.mofa.go.jp
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