ケニア | Kenya

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年06月23日(日本時間)に失効しました。

ケニアについての海外安全情報(危険情報)の発出

2015年06月25日

関係国地図

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●ソマリアとの国境地帯、北東地域ダダーブ難民キャンプ周辺地域及び北東地域ガリッサ郡ガリッサ
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
●リフトバレー地域トゥルカナ郡の南スーダン、ウガンダとの国境地帯及び南部一帯、ウェスト・ポコット郡、バリンゴ郡北部一帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(引き上げ)
●北東地域ワジア郡、ガリッサ郡(ダダーブ難民キャンプ周辺地域及びガリッサを除く)及び沿岸地域ラム郡(ソマリアとの国境地帯を除く)
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)。」(継続)
●北東地域マンデラ郡(ソマリアとの国境地帯を除く)
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
●ナイロビ郡(ナイロビ東部イスリー地区周辺地域及びスラム街周辺地域)及び沿岸地域モンバサ郡、リフトバレー地域トゥルカナ郡(南スーダン、ウガンダとの国境地帯及び南部一帯、ロドワ周辺地域を除く)、サンブル郡、東部地域マルサビット郡、及びイシオロ郡、沿岸地域タナリバー郡
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●リフトバレー地域トゥルカナ郡ロドワ周辺地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(引き下げ)
●その他の地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)




☆ 詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)ケニアは、東アフリカ地域経済の中心として発展し、サファリや海岸などの観光資源に多くの観光客を集める一方、国内での貧富の格差拡大による都市部スラムへの人口流入、異なる部族間の土地や資源を巡る対立、ソマリアなど不安定な近隣諸国からの難民や違法武器・物資の流入などを背景に、各地で様々な凶悪犯罪や暴力事件が多発しています。

(2)隣国ソマリアでは、イスラム過激派組織「アル・シャバーブ(AS)」が武装活動を行っており、その活動範囲は国境を越え、ケニアを含めた近隣諸国に及んでいます。2011年10月、ケニア軍がAS掃討のためソマリアに侵攻して以来、ナイロビ郡及びモンバサ郡、北東地域国境地帯、沿岸地域において、AS関係者の関与が指摘されるテロ・襲撃事件が多発しています。2013年9月21日には、ナイロビ郡の高級ショッピング・モール「ウェスゲート」がASの構成員により襲撃され、政府当局発表で外国人を含めた67人が死亡、175人が負傷する事件が発生しました。

(3)同襲撃事件後、ケニア軍はソマリア国内のASに対する掃討作戦を強化し、2014年には、同組織の最高指導者を含む多数の構成員を殺害しました。一方で、その間にも、2014年6月から7月にかけて、南東部ラム郡においてAS構成員とみられる武装集団による警察署、ホテル、ショッピングセンター等を標的とした襲撃事件が相次ぎ、多数の死傷者が発生しました。

(4)2015年に入っても、4月2日、北東地域ガリッサ郡ガリッサにおいて、ASの構成員がガリッサ大学を襲撃し、学生寮を占拠の上、148人を殺害する事件が発生しています。また、3月13日には、首都ナイロビにおいても、強力な軍用爆薬を用いたショッピング・モール等に対するテロを計画していたASの構成員が逮捕されました。ケニア軍等によるソマリアにおける掃討作戦に対する報復を宣言しているASに対し、ケニア政府は徹底抗戦の意志を表明しており、今後も、国内でASによる大規模なテロ・襲撃事件が発生する可能性があります。

(5)北西部リフトバレー地域の一部(ウェスト・ポコット郡、バリンゴ郡北部一帯、トゥルカナ郡の南スーダン、ウガンダとの国境地帯及び南部一帯)については、南スーダンの反政府勢力の流入による略奪事件の増加、現地部族衝突、部族民や山賊による襲撃事件の増加に加えて一般犯罪も増加しており、治安が悪化しています。

(6)シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば、日本人、日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込ま
れる危険があります。このような情勢を十分に認識し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2.地域情勢
(1)ソマリアとの国境地帯
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
 ケニア軍は、「アル・シャバーブ(AS)」掃討のために北東地域側からソマリア国内に進攻し、2012年9月末にはAS最大の拠点であった港町キスマヨを解放しました。しかし、その後もソマリア国内だけでなくソマリアとの国境地帯において、ケニア軍とASとの間での戦闘や、ASによるテロ・襲撃が発生しています。
 また、2014年10月、北東地域マンデラ郡に近接する国境地帯のソマリア側において、ケニア軍はケニア国内への越境を試みたASの構成員と交戦し、5人を殺害しましたが、その際には6着の自爆テロ用ベストと共に約100キロもの爆薬を積載した車両が軍に押収されており、ASの大規模テロの可能性が改めて明らかになりました。
 つきましては、ソマリアとの国境地帯に渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。また同地域に滞在している方は、直ちに国外等の安全な地域へ退避してください。

(2)北東地域ダダーブ難民キャンプ周辺地域
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
 ダダーブ難民キャンプ周辺地域は、「アル・シャバーブ(AS)」の活動拠点のひとつになっている可能性があります。ケニア治安当局も部隊を増員するなどして警戒を強めていますが、以下のとおり援助関係者等に対する事件が発生しています。
●2014年4月23日、国連の車列が武装集団に襲撃される事件が発生し、1人が負傷しました。
●2012年6月29日、ダダーブ難民キャンプ地区で、外国人の人道支援活動家等が乗車した車両2台が、ソマリアからケニア領域内に侵入したとみられる武装集団の襲撃を受け、外国人4人がソマリア国境方面に連れ去られました。
●2012年1月2日、ダダーブ難民キャンプ内で、キリスト教関係の活動に従事する男性が武装した4人から銃撃を受けて死亡しました。
つきましては、同地域への渡航は、目的の如何を問わず止めてください。また、同地域に滞在されている方は、直ちに国外等の安全な地域へ退避してください。

(3)北東地域ガリッサ郡ガリッサ
 :「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
 ガリッサでは、一般市民が直接標的とされたテロが発生しており、2013年1月~4月にかけてレストランやカフェに対する手りゅう弾事件や銃撃事件が相次ぎました。これに対し、ケニア治安機関は、テロリスト及び不法滞在者、ソマリア難民に対する摘発を実施し、また、大規模な武器の摘発を行いました。これらの治安回復作戦が功を奏し、一時的に同市の治安は安定に向かっていましたが、2014年5月頃からガリッサ中心部で手りゅう弾や簡易爆弾を使った爆弾事件が散発しています。
 2015年4月2日の早朝、ガリッサ大学及び学生寮を武装した少なくとも4人の「アル・シャバーブ(AS)」の構成員が襲撃し、148人(学生142人、大学警備員3人、警察官3人)が死亡し、104人が負傷しました。ASはその犯行声明の中で、ケニア軍がソマリアから撤退しなければ、更なる攻撃をケニアに加えることを警告しました。
 現在、ケニア軍を中心とするアフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)がASの掃討作戦を行っており、特に、ソマリア国境近くの同郡においては、治安機関を標的としたASによるものとみられるテロが多発しています。
つきましては、同地域への渡航は、目的の如何を問わず止めてください。また、同地域に滞在されている方は、直ちに国外等の安全な地域へ退避してください。

(4)リフトバレー地域トゥルカナ郡の南スーダン、ウガンダとの国境地帯及び南部一帯、ウェスト・ポコット郡、バリンゴ郡北部一帯
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(引き上げ)
ア リフトバレー地域トゥルカナ郡の南スーダン国境地帯
 隣国南スーダンにおいては、2013年12月に発生した騒擾事件以降、各地で南スーダン政府と反政府勢力との衝突が発生しています。2014年1月には南スーダン政府と反政府勢力との間で、敵対行為の停止合意に署名がなされましたが、その直後から地方を中心に銃撃戦等の衝突が散発的に発生しており、引き続き不安定な状況が続いています。そのため、南スーダンとの国境地帯については、同国からの難民が1日当たり平均1,000人近く入国しており、反政府勢力による略奪が横行しています。また、混乱に乗じて武装した山賊が多数出没し、無差別に強盗殺人行為を働いています。
イ リフトバレー地域トゥルカナ郡のウガンダとの国境地帯
 ウガンダとの国境地帯では、ウガンダ領域内に住むポコット族とケニア領域内に住むポコット族間で家畜等を巡る武力衝突が発生しています。これらの地域では部族間衝突に加え、一般犯罪なども多く発生しており、治安が悪化しています。
ウ トゥルカナ郡の南部一帯、ウェスト・ポコット郡及びバリンゴ郡北部一帯
 これらの地域では、ポコット族による車両に対する襲撃、治安機関に対する襲撃及びトゥルカナ族への襲撃が発生しています。2014年11月1日には、トゥルカナ郡南部とバリンゴ郡の郡境地帯において、警察官等23人が襲撃・殺害されるなど、日常的に車列への襲撃、殺人が頻発しています。特に、キタレからロドワ間を走るA1号道沿いでは襲撃や殺人が深刻な問題となっており、政府機関、国連等及び商用車の車列は警察車両の護衛のもと移動しています。
エ いずれの国境地帯においても、行政警察、軍の体制が限定的であるため、万が一、誘拐や事件・事故等に巻き込まれた場合には、治安当局の十分な対応が期待できません。また、現地への移動に多くの時間を必要とすることもあり、日本国大使館が迅速な対応を取ることは困難です。
オ つきましては、上記地域の危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」から「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き上げます。これらの地域の渡航はどのような目的であれ止めてください。

(5)北東地域ワジア郡、ガリッサ郡(ダダーブ難民キャンプ周辺地域及びガリッサを除く)、及び沿岸地域ラム郡(ソマリア国境地帯を除く)
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
ア ワジア郡及びガリッサ郡は、ソマリアと国境を接しており、軍・警察が警戒を強めていますが、「アル・シャバーブ(AS)」が容易に越境してテロを実行出来る状態にあり、主に以下のような事件が発生しています。
●2014年12月、ワジア市内のクラブをライフル銃で武装した3人の覆面姿の民兵が襲撃して、無差別に銃を乱射し、1人が死亡、13人が負傷しました。
●2013年9月、ワジア市内の教会の近くで、何者かが通行人に対して銃を発砲し、その後、手りゅう弾と思われる爆発物を投てきし、1人が死亡、3人が負傷しました。
●同年5月、ガリッサ郡のソマリア国境近くのリボイにおいて、武装集団30人以上が警察拠点2か所を襲撃し、警察官2人を含む6人が死亡、警察官6人が行方不明になる事件が発生し、ASが犯行声明を出しました。
イ 沿岸地域ラム郡(ソマリアとの国境地帯を除く)
 ラム郡では、ソマリア国境からASと見られる武装集団の流入及び同集団による凶悪犯罪が多発しており、また、タナリバー郡との郡境に流れているタナ川流域では家畜強盗団による強盗及び部族間抗争が多発しています。特に最近ではテロ・襲撃事件が相次いでおり、以下のような事件が発生しています。
●2015年1月14日、ラム郡バスバ付近において、パトロール中のケニア軍車両に対してASの構成員が襲撃を行い、ケニア軍の兵士1人が死亡し、3人が負傷しました。なお、ケニア軍は実行犯5人を射殺しました。
●同年1月1日、ラム郡ミリマニにおいて、ASの構成員が走行中のケニア軍のトラックに対して銃撃を行い、ケニア軍兵士3人が重傷しました。
●2014年12月12日、ラム郡ウィトゥにおいて、武装集団がモンバサ発ラム行きの長距離旅客バスに対し、発砲して停止させ、乗客にイスラム教徒か否かの聴取を行った事件が発生しました。本件もASの犯行であることが疑われています。
●同年7月18日、ラム郡マシャ・マシャで、武装集団がバスを襲撃し、7人が死亡しました。この襲撃事件に対して、ASが犯行声明を出しました。
●同年7月5日、ラム郡ヒンディで、ショッピングセンターが武装集団による襲撃を受け、少なくとも9人が死亡しました。
●同年6月23日、ラム郡ウィトゥで、武装集団による襲撃があり、少なくとも5人が死亡しました。
●同年6月15日~16日、ラム郡ムペケトニで、警察署やホテル等が襲撃され、50人以上が死亡し、翌日にもムペケトニ近郊のポロモコ地区で襲撃があり、10人が死亡しました。この襲撃事件に対して、ASが犯行声明を出しました。
 つきましては、上記地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(6)北東地域マンデラ郡(ソマリアとの国境地帯を除く)
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
 マンデラ郡は、エチオピア及びソマリア両国と国境を接しており、エチオピアからは武装強盗団が、ソマリアからは「アル・シャバーブ(AS)」とみられる武装集団がケニア領内へ侵入し、テロ・強盗等を行っています。また、古くからソマリ系氏族同士の家畜や水場をめぐる衝突が度々発生しており、近年では武装化が進み問題が深刻化しています。また、最近ではテロ・襲撃事件が相次いでおり、以下のような事件が発生しています。
●2014年12月2日、同郡のソマリア国境地帯にあるコロメイ地区の採石場を、20人のASの構成員が襲撃し、非イスラム教徒である作業員36人を殺害しました。
●同年11月22日、同郡のソマリア国境地帯を走行中のナイロビ行き長距離旅客バスを、ASの構成員が襲撃し、非イスラム教徒である乗客28人を殺害しました。
●同年8月23日、同郡ラム地区において1週間にわたるソマリ族の氏族間衝突の結果、31人が死亡、150人以上が負傷しました。
●同年8月8日、同郡ソマリア国境地帯の警察署を約10人の武装集団が襲撃し、銃撃戦の末、警察官2人が負傷しました。
つきましては、同地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。

(7)ナイロビ郡(ナイロビ東部イスリー地区周辺地域、スラム街周辺地域)、リフトバレー地域トゥルカナ郡(南スーダン、ウガンダ国境地帯及び南部一帯、ロドワ周辺地域)、サンブル郡、東部地域マルサビット郡、イシオロ郡、沿岸地域タナリバー郡及びモンバサ郡
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア ナイロビ郡(ナイロビ東部イスリー地区周辺地域、スラム街周辺地域)
(ア)2011年10月にケニア軍が「アル・シャバーブ(AS)」掃討のためソマリアへ進攻したことを受け、ASはケニアに対して報復のためのテロ攻撃を行う旨を宣言しており、2014年5月には「聖戦の舞台を(ソマリアから)ナイロビに移した」と明言しました。同年9月1日、米軍は、ソマリアの中南部にあるAS訓練キャンプ地に対し、有人及び無人の航空機を用いて空爆を行い、AS最高指導者アフメド・ゴダネを殺害しました。ASは、アフメド・オマール(別名アブ・ウバイダ)をゴダネの後継者として指名し、アル・カーイダ指導者への忠誠を再度誓うとともに、ゴダネ殺害に対する報復攻撃を宣誓し、米国、ソマリア政府に加え、ケニアとウガンダに対する報復攻撃を表明しました。
 最近では、2013年9月に発生したナイロビ市内のショッピングモールにおけるテロ事件の後にも、主に以下のような事件が発生しています。
●2014年10月、ケニア警察はナイロビ東部のイスリー地区において、2人の女性自爆テロ要員を含む10人のASの構成員を摘発しました。捜査によれば、同グループの主要な標的は、同イスリー地区周辺に位置するケニア人買い物客で混み合うマーケットでした。
●同年5月、カムクンジ地区のマーケットで爆弾2発が連続して爆発し、少なくとも12人が死亡、80人以上が負傷しました。
●同年5月、カサラニ地区の2カ所で乗り合いバスに仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも3人が死亡、50人以上が負傷しました。
●同年3月、イスリー地区のレストラン2軒で連続爆弾テロが発生し、少なくとも6人が死亡、25人が負傷しました。
これらの事件は主にナイロビ東部のソマリ人が多数居住する地域で発生していますので、同地域には立ち入らないようにしてください。
(イ)ナイロビ郡の各スラム街で活動している武装犯罪集団「ムンギギ」(ケニア人口の約20%を占めるキクユ族により組織され、自動小銃や手りゅう弾で武装している)は、従来は外国人を標的としたものではなく、市内を走行しているマタツ(小型乗り合いバス)からの通行料やスラム街及び周辺居住者からのみかじめ料等を不当に徴収していましたが、最近では、強盗殺人や短時間誘拐などの凶悪犯罪を行っており、その標的は外国人まで及んでいます。
イ リフトバレー地域トゥルカナ郡北部(南スーダン、ウガンダ国境地帯及び南部一帯、ロドワ周辺地域を除く)及び東部地域マルサビット郡北部
 これらの地域では、隣国からの越境武装強盗が横行しているほか、紛争地域から避難してくる難民による犯罪も発生しており、陸路での移動は護衛が必要となることもあります。特に2012年7月26日にはマルサビット郡北部のモヤレで部族間対立とみられる武力衝突が発生し、50人以上が死亡、数百人がい負傷しました。エチオピアとの国境地帯では、エチオピアから越境した家畜強盗団による襲撃が多発しています。
ウ サンブル郡、東部地域マルサビット郡及びイシオロ郡
 これらの地域の道路には盗賊団が出没し、通行車両を襲撃する事件が頻発しています。また、部族間抗争にからんだ家畜強盗が多発していることから、イシオロ地方警察は、旅行者だけでのこの区間の夜間移動(午後6時から翌日午前6時まで)を禁止しています。昼間の移動についても、警察官を護衛につけることを勧められています。
エ 沿岸地域タナリバー郡
 同郡では、2012年から部族間抗争が多発しており、これまで死者160人以上、焼失家屋2,000件以上、避難民4万人以上の被害が発生しています。2013年1月にも、部族間抗争に起因する襲撃事件が発生し、11人が死亡しました。
 また、沿岸部では武装集団の活動も見られ、2014年7月5日には、同郡ガルセンの警察署が武装集団に襲撃され、少なくとも16人が死亡しました。
オ 沿岸地域モンバサ郡
 モンバサ郡では、治安機関と過激化したイスラム教徒の青年層との間の衝突が散発しています。  また、以下のような事件が発生しています。
●2014年11月17日、治安機関はモンバサ市内マジェンゴ地区に位置するモスク2か所を摘発し、若者251人を逮捕しました。モスクからは、手りゅう弾、けん銃、弾丸、鉈・ナイフ・刀剣類等が押収されました。
●同年11月の夜間、キサウニ地区では、モスク摘発に抗議する若者らのデモが発生し、暴徒化した若者らに3人が殺害される事件が発生しました。
●同年11月2日、ニェリ地区のケニア軍兵舎を、鉈やナイフで武装した約20人の若者らが襲撃し、襲撃者側7人、軍兵士1人が死亡する事件が発生しました。
●同年7月7日、キビコニ地区でロシア人旅行者が、24日同地区でドイツ人旅行者がそれぞれ銃撃され、殺害されました。
●同年3月23日、リコイ地区にあるジョイ・イン・ジーザス教会(Joy in Jesus Church)において、ライフル銃などで武装した3人が、礼拝中の人々に向けて銃を乱射し、4人が死亡、21人が負傷しました。
●2013年7月、建設業務に従事していた日本人が、武装集団に襲われ射殺されました。
カ つきましては、上記ア~オの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合は、テロの標的となり得るケニア政府関連施設や空港等の施設はもとより、ホテル、ショッピングセンター、観光施設、レストラン、ディスコ等、外国人を含め人が多く集まる場所では、周囲の状況に注意を払う等、特別な注意を払うとともに自らの安全確保に努めてください。

(8)リフトバレー地域トゥルカナ郡ロドワ周辺地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(引き下げ)
 ロドワは、ケニア北東部最大の都市であり、周辺の町に比べ治安機関が手厚く配置されています。近年の治安情勢は安定しており、発生する犯罪も軽犯罪がほとんどであり、凶悪犯罪はほぼ発生していません。同地域では、治安機関が十分に配置されており、また、住民のほとんどがトゥルカナ族であるため、ケニア各地で発生している部族間抗争が比較的起こりづらいとみられています。
 つきましては、ロドワにおいては、部族衝突やテロが発生する可能性及び治安が悪化し急速に社会的混乱が拡大する可能性は低いことから、ロドワ周辺地域の危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」から「レベル1:十分注意してください。」に引き下げますが、ロドワの市外は、引き続き部族衝突が発生する危険性がありますので、陸路移動は協力避け、やむを得ず陸路移動される場合は、車列を組むとともに、軍・武装警官を同行させることをお勧めします。

(9)その他の地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)
 一般犯罪の発生についても増加の一途を辿っており、昨今は在留邦人を含めた多くの外国人が居住する郊外の住宅地等においても、強盗や短時間誘拐等の凶悪犯罪が発生しています。市街地では、失業者やいわゆるストリートチルドレンが多く、銃器を使用した強盗等の凶悪犯罪が多発しており、地域・時間帯に関係なく日本人にも被害者が多数発生しています。
ア ナイロビ郡(ナイロビ東部イスリー地区周辺地域及びスラム街周辺地域を除く)
 ナイロビ郡における在留邦人を含む外国人が多く居住する地域で最近発生した主な凶悪事件は以下のとおりです。
●2014年8月10日、キリマニ地区のアパートに居住する日本人の居室にけん銃で武装した4人組の強盗団が侵入し、同人の手足を布等で緊縛し、現金(日本円で110万円相当)、ノートパソコン5台、腕時計、カメラ等を奪い立ち去りました。
●同年6月1日、キレレシュワ地区の日本人が居住するアパートに、電気柵が設置されたアパートの外壁を強盗団が破壊して侵入し、1階に居住するケニア人実業家宅から、現金、貴金属、テレビ、パソコン等を強奪しました。
●同年3月30日、ルンダ地区に在住する国際機関職員の住居にけん銃を所持した強盗が侵入し、同住居の警備員を縛り上げた上、600万米ドル、貴金属、車両を強奪しました。
●同年2月23日、ハンガリー大使館員が車両でナイロビ郡東部の幹線道路を走行中、けん銃で武装した2人組の強盗団が前方に立ちふさがり、車両を停止させ、現金、携帯電話等を強奪しました。
●同年2月22日、カレン地区に所在するバングラデシュ大使公邸に、銃器で武装した6人組の強盗団が侵入し、現金、貴重品等を強奪しました。
 テロ多発地域と呼ばれているナイロビ東部のイスリー地区周辺地域及びスラム街周辺地域等で発生しているテロや強盗殺人等の凶悪犯罪が、在留邦人を含む外国人やケニアの富裕層が多く居住する地域まで広がりつつあり、同時に犯罪件数も増加してきています。また、2013年9月に発生したナイロビのショッピングモールにおけるテロ事件と同様のテロ事件が、今後も同地域で発生する可能性は排除できません。テロの標的となり得るケニア政府関連施設はもとより、ホテル、ショッピングセンター、観光施設、レストラン、ディスコ、空港等、外国人を含め多くの人が集まる場所では、周囲の状況に細心の注意を払う等、自らの安全確保に努めてください。また、一般犯罪に巻き込まれないためにも、同市内の活動においては、昼夜を問わず徒歩での移動を避け、認可されたタクシー等を利用し、夜間においては、警備会社のエスコートサービスを利用するなど自らの安全確保に努めてください。
イ キリフィ郡沿岸地帯は、「アル・シャバーブ(AS)」の潜伏先と目されているとともに、過去にイタリア人旅行者が射殺される強盗事件及び同地域に居住するドイツ人夫婦が車両強盗に遭い、犯人に殺害される事件も発生しています。また、2014年11月2日、沿岸地域キリフィ郡で武装集団がマリンディ警察駐屯地を襲撃し、駐車していた小型三輪自動車等が破壊されました。同地域ではASの活動は見られませんが、外国人観光客を狙った一般犯罪、特に窃盗や置き引きなどの軽犯罪が多発しています。
ウ エルゴン山地域一帯(西部地域ブンゴマ、マウント・エルゴン各郡及びリフトバレー地域トランゾイア郡)
 近年、同地域一帯は、ケニア治安機関の治安維持の強化により、治安状況が落ち着いてきています。しかし、かつて同地域で活動していた民兵による犯罪のおそれがあり、また、ウガンダとの国境付近は、物資を積載したトレーラーの交通量も非常に多く、交通事故も多発しています。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けてください。また、ケニアの一般治安情勢は非常に悪化していますので、日本国外務省、在ケニア日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向け注意事項
ア ケニア政府が、ソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ(AS)」のテロ行為を阻止するため、ケニア軍をソマリア領域内に進攻させていることに対し、ASが報復のためのテロ攻撃を行う旨を宣言しています。これを受け、ケニア治安当局による警備体制が強化されていますが、2013年9月にナイロビのショッピングモールにおいてASと見られる十数人の武装集団による襲撃事件が発生し、外国人を多く含む多数の死傷者が出ました。また、2015年3月13日には、強力な破壊力を有する軍用爆薬を所持し、ショッピング・モールを始めとするソフト・ターゲットに対するテロ攻撃を計画していたASの構成員が治安当局に逮捕される事件が発生しています。
つきましては、ケニアに滞在する際は、テロの標的となり得るケニア政府関連施設はもとより、ホテル、ショッピングモール、観光施設、レストラン、ディスコ、空港等、外国人を含め多くの人が集まる場所では、周囲の状況に細心の注意を払う等、自らの安全確保に努めてください。
イ 銃器を使用した強盗事件のほか、侵入強盗、ひったくり、置き引き等様々な犯罪が発生しており、昼夜を問わず徒歩での移動は避け、認可されたタクシー等できるだけ車両を利用し、夜間は警備会社のエスコートサービスを利用するなど、自らの安全確保に努めてください。
ウ ケニアでは、上下水道の整備が遅れているため、雨季になると、度々洪水が発生し井戸やトイレが汚泥で汚染され、コレラ等の感染症が流行する傾向にあります。
エ ケニアに入国する際は、黄熱の予防接種をお勧めします。また黄熱リスク国を経由してケニアに入国する1歳以上の渡航者に対しては、イエローカード(黄熱予防接種証明書)の提示が求められます。ケニアを経由して他の国に行く場合には、渡航先国によってイエローカードの提示が求められますので、事前に確認することをお勧めします。
オ ジョモ・ケニヤッタ国際空港(JKIA)からモンバサ道路を走行し、ウィルソン空港や市内のホテルへの移動、また、ウフル・ハイウェイ等を走行し、ケニア国内各地のサファリへ行くには、悪い運転マナーに起因する交通事故に十分注意してください。特にナイロビ市内においては、渋滞等で一時停止した隙に銃器等を使用して現金、携帯電話等を強奪される事件や、短時間誘拐等の凶悪犯罪の被害も発生しているので、同市内を車両等で通過する際は、周囲に警戒を払いつつ、貴重品等が車外から見えないように工夫するなど十分な安全対策を講じてください。

(2)短期滞在者向け注意事項
ア 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)についても、現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして、2014年7月1日より、外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので、ぜひ活用してください。
イ 観光旅行者をターゲットとした犯罪
(ア)外国人観光客をターゲットとした現地旅行会社による詐欺事件、また、インターネットを利用しての旅行申し込みによる詐欺事件も発生していますので、旅行の申し込みは信頼できる旅行会社に依頼するなど十分注意してください。
(イ)2012年から2013年にかけて、日本人観光客が覚醒剤の運び屋となり、ジョモ・ケニヤッタ国際空港(JKIA)及び日本国内の空港にて検挙される事案が多発しています。ケニア人をはじめ外国人から、「この荷物(コーヒー、ナッツ等)を日本の友人に届けてほしい」等と依頼を受けても、毅然と断るよう安易に荷物を預からないように十分注意してください。
(ウ)空港では外国人観光客に対して空港職員等が、市内の検問では交通警察官が、それぞれ不当に賄賂を要求してくることがありますので十分注意してください。

(3)長期滞在者向け注意事項
ア デモ、暴動及びテロに巻き込まれることのないよう注意するとともに、混乱により商店が閉鎖したり、物流がストップする事態を想定して、2週間程度生活することができる食料、水、医薬品、燃料等を普段から備蓄しておくことをお勧めします。
イ 現地に3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在ケニア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき又はケニアを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネット、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また、郵送、FAXによっても提出を行うことができますので、在ケニア日本国大使館まで送付してください。

4.隣国のソマリア、エチオピア、ウガンダ、タンザニア及び南スーダンについての危険情報にも留意
してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐・感染症関連を除く)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3680
○外務省領事局政策課(感染症関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/  
               http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp   (携帯版)
(現地大使館等連絡先)
○在ケニア日本国大使館
 住所:Mara Road,Upper Hill,Nairobi, Kenya(P.O.Box60202,Nairobi)
 電話:(市外局番020)2898000
  国外からは(国番号254)20-2898000
 FAX:(市外局番020)2898220
  国外からは(国番号254)20-2898220
 ホームページ:http://www.ke.emb-japan.go.jp/2013Activities/Activities-j/JCM.html