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マレーシアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2024年02月27日
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危険レベル・ポイント

危険レベル】
●サバ州東側の島嶼部および周辺海域ならびに一部のサバ州東海岸(サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●サバ州東海岸のうち、レベル3発出以外の地域(タワウを含む)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●サバ州東海岸一帯の大部分および周辺海域では、これまでに海賊事件、身代金目的の外国人誘拐等が発生しているほか、様々な武装集団が活動を行っている可能性もあり、どのような目的であれ渡航は止めてください。
●マレーシアにおいても、テロに関する情勢は予断を許さない状況にあるため、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努めてください。

詳細

1 概況
(1)サバ州東側の島嶼部及び周辺海域においては、これまでにフィリピン南部を拠点とするイスラム過激派組織「アブ・サヤフ・グループ(ASG)」などによる外国人誘拐事件が発生しています。過去には、海岸にあるレストランや島嶼部のリゾートに対する襲撃事件が発生しており、マレーシア当局が活動制限を付しているなど、現在も不穏な状況にあります。
(2)東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州南東部ラハ・ダトゥ地区では、2013年2月、「スールー王国軍(Royal Sulu Sultanate Army)」と称する武装集団によるフィリピン側からの侵入事案が発生しました。発生から10年が経ち事態は沈静化していますが、スールー王国軍はサバ州の領有権を引き続き主張しており、今後も同種の事案発生が懸念されます。
(3)2016年6月、クアラルンプール市郊外プチョン地区の飲食店において手榴弾投てき事件が発生し、8人が負傷しました。マレーシア国家警察は、本事件を「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」関係者がマレーシア国内で敢行した初のテロ事件と発表し、実行犯を含む関係者全員を逮捕しました。
(4)マレーシア政府は様々なテロ対策を行っており、同国において日本人や日本の権益を直接標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていません。しかし、上記のようなイスラム過激派組織や武装集団によるテロ・誘拐が発生していることから、テロ等の被害に遭う可能性は排除されません。マレーシアのテロ・誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_017.html)も参照してください。
 
 このような情勢を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道などを通じて最新の治安情報の入手に努め、状況に応じた適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)サバ州東側の島嶼部および周辺海域ならびに一部のサバ州東海岸(サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナおよびセンポルナ周辺地域)
  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア サバ州東側の島嶼部及び周辺海域
(ア)同地域では、インドネシアやフィリピンなどの近隣国との密出入国・密輸が絶えず、これまでに武器の押収事案や海賊事件が数多く発生しています。近年のマレーシア人及び外国人が被害に遭った誘拐事件の発生状況は、以下のとおりです。
(a) 2018年9月、サバ州東部センポルナ沖におけるインドネシア人船員2人の誘拐(同年12月に1人解放)
(b) 2018年12月、サバ州東部ラハ・ダトゥ近海におけるマレーシア人船員1人、インドネシア人船員2人の誘拐(マレーシア人1人は2019年4月に救出されたものの死亡、インドネシア人2人は2019年4月に脱出を試み1人は救出、1人死亡)
(c) 2019年6月、サバ州ラハ・ダトゥ近海におけるフィリピン人漁師10人の誘拐(同月に9人解放)
(d)2019年9月、サバ州ラハ・ダトゥ近海におけるインドネシア人漁師3人の誘拐(同年12月に2人、2020年1月に1人救出)
(e) 2020年1月、サバ州ラハ・ダトゥ近海におけるインドネシア人漁師5人の誘拐(同年9月に1人が遺体で発見、2021年3月に4人救出)

(イ)マレーシア当局は、海軍・警察・海上法令執行庁などによる警戒を実施しているものの、約500キロメートルに及ぶ長い海岸線や50以上の島嶼全域にわたる警備には限界があることから、同地域には依然として誘拐・テロの脅威があると指摘しています。2014年7月以降、マレーシア当局はサバ州東側のサンダカン、キナバタンカン、ラハ・ダトゥ、クナ、センポルナ、タワウの各地域の沿岸から3海里の地点からフィリピン国境までの海域に対して夜間航行禁止令を出していました。なお、2023年10月17日に同禁止令は失効し、新たにサバ州東セキュリティゾーン活動制限令(The Eastern Sabah Safety Zone(ESSZONE) MCO)が施行されましたが、タワウは対象外となりました。
(ウ)この海域に近接するフィリピン領域内での誘拐事件、ASGの活動等については、フィリピンの危険情報も参照してください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0

イ 一部のサバ州東海岸(サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナおよびセンポルナ周辺地域)
 同地域では、過去に武装集団と警察との間で銃撃戦が発生したこともあり、治安当局は引き続きパトロールを実施しています。

 つきましては、これらの地域(周辺海域を含む)においては、今後もテロや誘拐等が発生する危険性が高いため、どのような目的であれ渡航は止めてください。既に滞在中の方は、常に最新の治安情報の入手に努めるとともに、滞在期間は短期間にとどめ、身の回りや行動に細心の注意を払うようにしてください。

(2)サバ州東海岸のうち、上記(1)以外の地域(タワウを含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 同地域においても、ラハ・ダトゥに上陸した武装集団がマレーシア軍の攻撃を受け、各地に拡散・潜伏を図ったり、新たな武装集団がフィリピン側から侵入する可能性があります。

 つきましては、これら地域においては武装集団の脅威がある点に留意し、不要不急の渡航は止めてください。その上でなお、渡航・滞在される場合には、日程・連絡先等を日本のご家族や現地の関係者に必ず伝えるとともに、在マレーシア日本国大使館等にも事前に連絡して、詳しい現地事情の収集に努め、十分な安全対策を講じてください。

3 渡航・滞在にあたっての注意事項
 (1)マレーシアへの渡航・滞在における一般犯罪等に対する注意事項については、安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_017.html )を併せて参照してください。
(2)在留届、「たびレジ」
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
マレーシアに3か月以上滞在する方は、在マレーシア日本国大使館又は各総領事館等が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在マレーシア日本国大使館又は各総領事館等からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

4 隣国のタイ、インドネシア及びフィリピンに対しても、別途それぞれ危険情報を発出していますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版) 

(現地公館連絡先)
 ○在マレーシア日本国大使館
  住所:11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala
     Lumpur, Malaysia
  電話: (市外局番03) 2177-2600
   国外からは(国番号60)-3-2177-2600
  FAX : (市外局番03) 2143-1739
   国外からは(国番号60)-3-2143-1739
  ホームページ: http://www.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

 ○在ペナン日本国総領事館(管轄地域:ペナン州、ペルリス州、ケダ州、ペラ州、クランタン州及びトレンガヌ州)
  住所:Level 28, Menara BHL, 51,Jalan Sultan Ahmad Shah,
     10050 Penang, Malaysia
  電話: (市外局番04) 226-3030
   国外からは(国番号60)-4-226-3030
  FAX : (市外局番04) 226-1030
   国外からは(国番号60)-4-226-1030
  ホームページ: http://www.penang.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 
 ○在コタキナバル領事事務所(管轄地域:サバ州、サラワク州及びラブアン連邦直轄区)
  住所:No.18, Jalan Aru, Tanjung Aru, 88100 Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia
  電話: (市外局番088) 254-169
   国外からは(国番号60)-88-254-169
  FAX : (市外局番088) 236-632
   国外からは(国番号60)-88-236-632
  ホームページ:http://www.kotakinabalu.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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