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ジョージアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2023年04月07日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険度】
●ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ロシアとの国境周辺地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域はジョージア政府の統治が及んでおらず、不測の事態が発生する可能性は否定できませんので、どのような目的でも同地域への渡航は止めてください。
●ロシアとの国境付近は、情勢が悪化した際には危険となりますので、不要不急の渡航は止めてください。

詳細

1 概況
(1)2008年のロシアが軍事介入したジョージア国内での大規模な軍事衝突以降も、ジョージアからの分離独立を求めるツヒンヴァリ/南オセチア及びアブハジアにおいてロシア軍が占領を続けており、それぞれの「行政」境界ライン(ジョージア政府の統治が及んでいる地域との境界線)付近では、現在も周辺住民の身柄が拘束される事件が頻発しているほか、激しい戦闘のあった地域においては、不発弾等が依然として残っています。また、2022年2月のロシアによるウクライナ侵略開始以降も、こうした「行政」境界ライン付近の緊張した状態は続いています。
 ロシアとの国境地域は、現在ジョージア政府の管理下にあり、また、ロシアとはコーカサス山脈に隔てられていることから、戦闘や住民の拘束等は確認されていません。しかし、ジョージアとロシアは上記軍事衝突以降、国交を断絶したままです。また、ロシアによるウクライナ侵略により多数のロシア人が国境を越えてジョージアに流入し、一時警備が強化される等しており、突然の情勢変化により国境地域が危険となる可能性もあるため、国境地域への不要不急の渡航は止めてください。
 なお、首都トビリシ市をはじめ、上記以外の地域は比較的安定していますが、滞在に当たっては最新の情報を常に入手するよう努めてください。

(2)これまでに、ジョージアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 詳細はジョージアの「テロ・誘拐情勢」もご覧ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_200.html

2 地域別情勢
(1)ツヒンヴァリ/南オセチア及びその周辺地域、アブハジア及びその周辺地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 2008年8月、ロシア軍がジョージア各地で戦闘を行った際、上記地域は攻撃の対象となり、その一部では地雷やクラスター爆弾が使用されたため、現在でも不発弾等が残っています。また、同地域では身柄拘束事案が頻発しており、2022年にも現地占領部隊による現地住民や入域者の拘束、襲撃などが複数発生しているため、立入りは危険です。
 なお、ジョージア政府は2008年8月の紛争直後に、ロシアがツヒンヴァリ/南オセチアとアブハジアの独立を一方的に承認したことから、ロシアとの外交関係を断絶しています。また、両地域に立ち入る際は政府の許可を経る必要があるとしており、ロシアからの両地域への立入りは違法とみなし、ジョージア国内法による処罰の対象としています。
 したがって、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)ロシアとの国境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 2008年のロシアとの紛争から既に10年以上が経過していますが、アブハジア及びツヒンヴァリ/南オセチアがロシア軍によって占領されている状況が続いています。2012年の政権交代以降、ジョージア政府は実務的な政策によりロシアと貿易・経済関係、観光による人的交流を発展させてきました。しかしながら、2019年6月に、ロシアの現職国会議員がジョージアの国会において発言をしたことをきっかけに反ロシア・反政府抗議活動が一時先鋭化し、その後ロシアはジョージアへの直行便の停止措置を講じ、2023年現在も直行便停止は継続されています。また、ロシアによるウクライナ侵略を受け、政府はエネルギー面での対ロ依存度を下げていく方針を表明しました。さらに、多数のロシア人が国境を越えてジョージアに流入しており、2022年9月にロシアで部分的動員令が発出された際には急増するロシアからの越境者に対応するため国境付近の警備が一時的に強化されました。
 つきましては、同地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず、やむを得ない理由で渡航・滞在する場合には、報道等により最新の情報を入手するよう努めるとともに、必要に応じて警備員や現地情勢に精通したガイドをつけるなどの十分な安全対策を講じてください。

(3)上記を除く全土(首都トビリシ市を含む)
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア 北東部のパンキシ渓谷付近
 ジョージア北東部にあるパンキシ渓谷付近の地域については、90年代から続いていたチェチェン紛争の影響により、チェチェンから多数の難民が流入して情勢が不安定な時期がありましたが、ジョージア政府が同地の治安確保に係る総合的な対策を立案し、テロ掃討作戦を徹底的に実施したことにより、現在の治安は概ね安定しています。
 しかし、イスラム教徒が多く在住する同地域からは2021年にも「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に参加してシリアに渡航しようとしていた住民が逮捕されており、また、過去に同地域からシリアに渡航したISIL戦闘員らが帰還する可能性も排除できません。
 このように不測の事態が発生する恐れも排除されないため、渡航・滞在される場合には、最新の情報の入手に努めるなど十分に注意してください。

イ 上記(1)、(2)及び(3)アを除く全土(トビリシ市を含む) 
 ジョージア政府は、観光産業を促進する政府方針に基づき、内務省が国内の安全対策に力を入れていることから、上記以外の地域における治安情勢は概ね安定しています。しかし、2020年の議会選挙後には選挙結果に抗議する野党の集会が国内各地で行われ、治安当局との衝突の結果、一部参加者が逮捕され、負傷者が発生し、その後も与野党の激しい対立が続いています。また、2023年3月にも通称「外国エージェント法」の成立に抗議する市民及び野党による大規模集会が発生し、一部参加者と治安当局との衝突の結果、一部逮捕者が逮捕され、負傷者が発生した。渡航・滞在中に抗議活動が発生した場合には、最新の情報を収集するように努めるとともに、現場付近に興味本位で近づくことのないようにして下さい。

3 滞在に当たっての注意
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ジョージアに3か月以上滞在する方は、在ジョージア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の在ジョージア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 隣国のアゼルバイジャン、アルメニア、トルコ、ロシアにも「危険情報」が発出されていますのでご留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ジョージア日本国大使館
  住所:9 Krtsanisi Street, Tbilisi 0114 Georgia
  電話: (市外局番32)-275-2111
   国外からは (国番号995)-32-275-2111
  ファックス: (市外局番32)-275-2112
   国外からは (国番号995)-32-275-2112
  ホームページ:
https://www.ge.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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