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09月の渡航関連情報
(2025年09月1日~30日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
9月3日 イラク 【危険レベル】 ●レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)(継続) ・バグダッド(レベル3であるバグダッド国際空港敷地内を除く) ・ニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県、ディヤーラ県、アンバール県、ワーシト県 ・クルディスタン地域(エルビル県、スレイマーニーヤ県、ドホーク県)とレベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近 (注1)ただし、真にやむを得ない事情で、以下に述べる地域に渡航・滞在する場合や、以下に述べる道路を通過する場合は、現地大使館と緊密に連絡を取りつつ、信頼できる警備会社のアドバイスを受け、安全な宿舎の確保、警護員の同行、防弾車両による移動を含め、所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。また、夜間はテロ及び一般犯罪の脅威が高まるため、日没後の移動は厳に避けてください。 ・バグダッドのインターナショナルゾーン(以下、「IZ」)及びその周辺エリア(バグダッド国際空港とIZを結ぶ空港道路(ルート・アイリッシュ)、ガディール区(イマーム・アリー道路(N6号線)及び同道路より南西の地域)、アーザミーヤ区、ルサーファ区、マンスール区、カルク区、カッラーダ区、ドーラ区(ドーラ高速道路以北)及びラシード区(高速道路1号線以東)) ・ニナワ平原経由幹線道路(エルビル県エルビル市とドホーク県ドホーク市間を移動する場合に通過するニナワ県のカラク、バーダラシュ、ルビア及びバーダラを経由する幹線道路並びにこれ以北のニナワ平原を通過する幹線道路) ●レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(継続) ・バグダッド国際空港敷地内 ・エルビル県(レベル2地域であるエルビル市、レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県及びサラーハッディーン県との県境を除く) ・クルディスタン地域(エルビル県、ドホーク県(ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域を除く)、スレイマーニーヤ県)の隣国トルコ、イラン及びシリアとの国境付近 ・中南部・南部7県(カルバラー県、ナジャフ県、ディーワニーヤ(カーディシーヤ)県、バスラ県、ムサンナー県、ズィーカール県、ミーサーン県) ●レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(引き下げ) ・バービル県 (注2)ただし、真にやむを得ない事情で、以下に述べる地域に渡航・滞在する場合は、現地大使館と緊密に連絡を取りつつ、信頼できる警備会社のアドバイスを受け、安全な宿舎の確保、警護員の同行、防弾車両による移動を含め、所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。また、夜間はテロ及び一般犯罪の脅威が高まるため、日没後の移動は厳に避けてください。 ・バグダッド国際空港敷地内 ・中南部・南部8県(バービル県(新規追加)、カルバラー県、ナジャフ県、ディーワニーヤ(カーディシーヤ)県、バスラ県、ムサンナー県、ズィーカール県、ミーサーン県) ・ドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域(新規追加) ●レベル2:不要不急の渡航はやめてください。(継続) ・エルビル県エルビル市 ・スレイマーニーヤ県、ドホーク県。ただし、レベル3地域である隣国トルコ、イラン及びシリアとの国境付近、レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近を除く。 【ポイント】 ●2023年10月中旬以降、数か月にわたり、米国を含む有志連合軍が駐留する国内各地の基地を標的として、民兵組織による攻撃が断続的に発生しました。また、2023年12月には、米国大使館、イラク政府施設にもロケット攻撃が発生したほか、2024年5月及び6月には、民兵組織に関わりが深い集団により、バグダッド市内にある複数の米国系フランチャイズ店(KFC等)が襲撃されました。2024年9月及び10月には、バグダッド国際空港と隣接する有志連合軍駐留施設周辺に複数発のロケット弾が着弾しました。今後の情勢により、治安情勢が急変する可能性に留意してください。 ●バグダッドにおいては、2022年10月にスーダーニー政権が発足した後は、政治的には比較的平穏となっていますが、国内外の様々な政治・社会的な事象をきっかけとする大規模デモが引き続き見られます。2025年11月にはイラク国民議会選挙が予定されており、念のため今後の情勢に注意が必要です。また、民間人を標的とした誘拐・殺害事案等も散発的に発生しています。 ●イスラム過激派組織「イラク・ レバントのイスラム国」(ISIL)の分子の活動も一部地域で継続しており、テロ事案や治安当局による掃討作戦に伴う衝突が断続的に発生しています。 ●バービル県については、これまで主たる脅威とされていた、主に1号線沿いでのIED(即席爆破装置)による攻撃事案が過去3年間で減少しています。引き続き留意すべき治安事情はあるものの、上記の注2に記載されている措置を講じることにより、犯罪主体からの攻撃リスクを相当程度減らすことが可能と評価されますので、レベル3(渡航中止勧告)に引き下げます。 ●ドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域については、都市部では小火器等による一般犯罪が中心となっており、過去3年間においてテロ等の重大な事案は発生していません。上記の注2に記載されている措置を講じることにより、リスクを相当程度減らすことが可能と評価されますので、レベル3(渡航中止勧告)は維持しつつ、上記の注2を付します。

9月5日 ハイチ 【危険レベル】 ●全土  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) 【ポイント】 ●2021年7月の大統領暗殺事件以降、政治の不安定化及び治安の悪化により、政府は暫定大統領評議会を設立した上で運営されているほか、ハイチ国民議会は上院下院ともに解散したまま機能していない状況です。 ●主に首都圏において武装集団(ギャング)による殺人、暴力、誘拐、政府機関等公共施設に対する破壊行為が頻発する等、治安が著しく悪い状況です。 ●首都圏への商用機の運行継続は非常に不安定であるため、出国困難となる可能性があります。陸路についても主要幹線道路はギャングの活動が頻発しており、非常に危険です。 ●以上から、ハイチ全土に危険レベル4(退避勧告)を発出しています。ハイチへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在されている方は直ちに同国から退避してください。

9月5日 ベナン 【危険レベル】 ●北部(アリボリ県バニコアラ地区、カリママ地区、マランヴィル地区、セバナ地区、カンディ地区、アタコラ県タンゲタ地区、マテリ地区、ケル地区、ボルグ県カラレ地区東部及びニッキ地区東部) レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●北部(アタコラ県クアンデ地区北部)  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引上げ) ●北部(アリボリ県ゴグヌ地区、アタコラ県コブリ地区、ボルグ県カラレ地区西部、ニッキ地区西部、ペレレ地区及びチャウル地区東部) レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●上記を除く地域 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●北部のブルキナファソ、ニジェール等との国境地帯及びその周辺地域において、イスラム過激派テロ組織による治安部隊に対するテロ事件が頻発し、治安部隊に多数の死傷者が発生しています。テロ組織は村落も襲撃しており、市民の殺害や行方不明者が発生しています。これらの地域への渡航はどのような目的であっても止めて下さい。 ●本年5月以降、北部のアタコラ県及びアリボリ県内の警察署に対するテロ事件が連続的に発生しています。また、これまで発生していなかったアタコラ県中部地域(クアンデ地区北部ギルマロ)でもテロ事件が発生したことを踏まえ、同地域の危険レベルをレベル2に引上げます。今後、テロが更に拡大し、南下する可能性がありますので、関連情報には十分注意して下さい。 ●南部のコトヌや周辺都市では、強盗や窃盗等の一般犯罪が多数報告されています。 ●ベナン全土で、電気、水道、医療、教育等のインフラや行政サービスが不足しており、頻繁に停電や断水等が発生して市民生活に影響が出ています。また、物価や燃料費の高騰に対する抗議行動が行われているため、十分な注意が必要です。

9月8日 アルゼンチン 【危険レベル】 ●首都ブエノスアイレス市及び周辺都市、サンタフェ州ロサリオ市 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●首都ブエノスアイレス市及び周辺都市では、銃器を使用した殺人、強盗、誘拐等の凶悪犯罪が発生しているため、十分な注意が必要です。 ●サンタフェ州ロサリオ市では、麻薬組織間抗争が継続し、銃器を使用した殺人等の凶悪犯罪が多発しています。治安当局は重点的に同市に治安部隊を配置して改善にあたっていますが、十分な注意が必要です。

9月12日 ロシア 【危険レベル】 ●ウクライナとの国境周辺地域 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●ウクライナとの国境周辺地域を除く地域(モスクワ市を含む) レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続:ただし書きの修正) ただし、真にやむを得ない事情がある場合には以下※を除く地域(モスクワ市を含む)に渡航・滞在することは妨げませんが、その場合には、特別な注意を払うとともに、現地の日本国大使館または日本国総領事館と密接に連絡を取り、十分な安全対策を講じて下さい。 ※ウクライナ隣接5州(ブリャンスク、クルスク、ベルゴロド、ヴォロネジ、ロストフ各州)及び北カフカス連邦管区の構成主体(チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカル、カラチャイ・チェルケス各共和国及びスタヴロポリ地方)。 【ポイント】 ●2022年2月にロシアがウクライナへの侵略を開始して以降、ウクライナとの国境周辺地域では砲撃等による被害が発生し、クルスク州やベルゴロド州等ではウクライナ軍が国境を越えてロシア側に攻撃を行う等の危険な状況が続いています。これらウクライナとの国境周辺地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。 ●ブリャンスク州、クルスク州、ベルゴロド州、ヴォロネジ州及びロストフ州では、国境周辺以外にも戦火が及ぶ危険性が高いので、これらの州への渡航は止めてください。 ●チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカル、カラチャイ・チェルケスの各共和国及びスタヴロポリ地方については、ウクライナ侵略以前から武装勢力による攻撃や自爆テロが多数発生しており、民間人にも多くの被害者が出ていることから、これらの地域への渡航は止めてください。 ●上記を除く地域(モスクワ市を含む)については、現在のところ、ウクライナ侵略の長期化による一般治安の悪化はみられませんが、ロシア軍関係者等を狙った爆弾事件や無人機の飛来事案が発生しています。現在でも、各国による制裁やロシアの対抗措置が続いていることによりロシアから日本や西欧への直行便がなく、国際送金についても様々な制限があり、国際クレジットカードが利用できない状況となっています。詳細欄をご確認ください。 ●上記の事情から、ウクライナとの国境周辺地域を除く地域(モスクワ市を含む)の危険レベル3を継続します。他方、これらの地域においては、戦争開始当初に懸念された不確実な状況とは異なり、対ウクライナ国境付近等を除けば、現在、当地の情勢は全体として安定的に推移しています。そのため、ただし書きを変更し、真にやむを得ない事情がある場合には渡航・滞在することは妨げないこととしました。その場合には、特別な注意を払うとともに、現地の日本国大使館または日本国総領事館と密接に連絡を取り、十分な安全対策を講じて下さい。 ●国内情勢が急変するとロシアからの出国手段がより一層制限される可能性がありますので、ご留意ください。




II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(5件)
9月5日 コンゴ民主共和国 コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生
9月9日 セルビア セルビア国内のデモの長期化について
9月9日 ネパール ネパールにおける抗議活動に関する注意喚起
9月12日 インド、インドネシア、大韓民国(韓国)、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、台湾、中華人民共和国(中国)、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、モルディブ、北朝鮮、マカオ、ブータン、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノン、オーストラリア、ソロモン諸島、サモア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、バヌアツ、タヒチ、アルジェリア、アンゴラ、ウガンダ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニア、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ、スーダン、セーシェル、セネガル、ソマリア、タンザニア、中央アフリカ、チュニジア、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マダガスカル、マラウイ、マリ、南アフリカ共和国、モザンビーク、モロッコ、リビア、リベリア、ブルンジ、レソト、ルワンダ、コモロ、チャド、エリトリア、ギニアビサウ、ジブチ、西サハラ地域、ナミビア、アイルランド、アゼルバイジャン、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、セルビア、ルクセンブルク、ルーマニア、ロシア、モンテネグロ、コソボ、ウクライナ、ウズベキスタン、スロバキア、ベラルーシ、ラトビア、カザフスタン、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、リトアニア、キプロス、マルタ、アルバニア、ジブラルタル、モルドバ、アルメニア、ジョージア、タジキスタン、トルクメニスタン、北マケドニア共和国、アメリカ合衆国(米国)、カナダ、北マリアナ諸島、グアム、ハワイ、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ジャマイカ、スリナム、チリ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ニカラグア、ハイチ、パナマ、バハマ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ホンジュラス、メキシコ、キルギス、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、パラオ、トンガ、ツバル、カーボベルデ、赤道ギニア、ガンビア、モーリタニア、モーリシャス、サントメ・プリンシペ、エスワティニ王国、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、サンマリノ、アンティグア・バーブーダ、バルバドス、ベリーズ、ドミニカ国、グレナダ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント、ガイアナ、東ティモール、ボツワナ、アンドラ、ニューカレドニア、クック諸島、南スーダン、ニウエ エムポックスにかかる感染症危険情報の解除
9月29日 マダガスカル マダガスカルにおける抗議デモに関する注意喚起