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08月の渡航関連情報
(2019年08月1日~31日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
8月1日 ボリビア 【危険度】 ●ラパス市,エルアルト市,コパカバーナ市,サンタクルス市 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●デモによる道路封鎖等により陸路での移動が困難になることがあり,また,デモはしばしば放火や暴動等に発展するので,万一デモ隊や群衆に遭遇した場合には,直ちにその場から離れ,安全な場所へ避難してください。

8月1日 アルメニア 【危険度】 ●アゼルバイジャンとの国境周辺地域 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●上記を除く地域(首都エレバンを含む) レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●ナゴルノ・カラバフ紛争は未解決であり,アゼルバイジャンとの国境周辺地域では現在も発砲事件等が散発していますので,同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。 ●政治・経済情勢によって大規模なデモや治安部隊との衝突事案の発生等,治安が悪化する可能性がありますので十分注意してください。

8月1日 セルビア 【危険レベル】 ●コソボ東部との国境周辺地域(メドベジャ市,ブヤノバツ市,プレシェボ市):レベル1 十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●コソボ東部との国境周辺地域では,一部アルバニア系住民とセルビア系住民との間で緊張が継続しています。現在,治安は概ね安定していますが,セルビアとコソボの二国間関係は依然として緊張状態にありますので,引き続き注意が必要です。 ●2015年以降,中東から多くの難民が流入しており,2016年をピークにその数は減少していますが,未だ数千人の難民がセルビアに滞留しています。難民の長期滞在化に伴う治安の悪化が懸念されるため,十分注意してください。

8月1日 イラク 【危険度】 ●ニナワ県(以下に規定するニナワ平原経由幹線道路を除く),キルクーク県,サラーハッディーン県,アンバール県,バグダッド県(以下に規定するバグダッド国際空港敷地内及びインターナショナル・ゾーン(以下「IZ」という)を除く),ディヤーラ県,バービル県,ワーシト県,並びにクルディスタン地域(エルビル県,スレイマーニーヤ県及びドホーク県)のうちニナワ県,キルクーク県,サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近(以下に規定するニナワ平原経由幹線道路を除く) レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●エルビル県エルビル市とドホーク県ドホーク市間を移動する場合に通過するニナワ県のカラク,バーダラシュ,ルビア及びバーダラを経由する幹線道路及びこれ以北のニナワ平原を通過する幹線道路(以下「ニナワ平原経由幹線道路」という),バグダッド国際空港からIZへの空港道路(ルート・アイリッシュ)及びIZ レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) (真にやむを得ない事情でこれらの地域を通過,またはIZに渡航・滞在する場合は,所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。) ●エルビル県(エルビル市並びにニナワ県,キルクーク県及びサラーハッディーン県との県境を除く),スレイマーニーヤ県及びドホーク県のうちトルコ,イラン又はシリアとの国境付近 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●中南部・南部7県(カルバラー県,ナジャフ県,ディワーニーヤ県,バスラ県(バスラ国際空港敷地内を除く),ムサンナー県,ズィーカール県及びミーサーン県) レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) (やむを得ない事情で現地に渡航・滞在する場合には,所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。) ●バグダッド国際空港敷地内(バグダッド国際空港敷地内のホテル及びイラク航空国際ビジネスセンターを含む),バスラ国際空港敷地内 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) (やむを得ない理由からこれら施設敷地内に立ち入る,または滞在する方は,専門家のアドバイスを受け,空港敷地内での滞在期間を必要最小限にする等,十分な安全対策を取ってください。) ●エルビル県エルビル市,スレイマーニーヤ県及びドホーク県のうちトルコ,イラン又はシリアとの国境付近並びにニナワ県,キルクーク県,サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近を除く地域 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 【ポイント】 ●イラクでは,イスラム過激派組織ISIL(イラクとレバントのイスラム国)からの全土解放宣言が表明されていますが,ISIL分子によるテロが引き続き発生していること等を踏まえ,レベル3以上の地域は,原則,どのような目的であれ渡航は止めてください。 ●昨今の中東情勢の緊張の高まりを受け,5月15日に米国国務省は,在イラク米国大使館及び在エルビル米国総領事館の不急の業務に従事する職員に対し,イラクから出国するよう指示しました。同19日には,IZの米国大使館付近にロケット弾が着弾する事案が発生しており,今後の地域情勢に注意を払う必要があります。 ●イラクの中南部・南部諸県(特にバスラ県)やバグダッド県では,反汚職,公共サービスや高い失業率の改善等を求めるデモが恒常的に行われており,警戒が必要です。 ●クルディスタン地域においては,同地域政府が発行する独自の査証にて滞在が認められているとの情報もありますが,同査証はイラク政府からの正式なイラク入国査証と認められてはおらず,同査証をもってクルディスタン地域以外のイラク国内に移動しようとする場合には,不法滞在となりますので,注意してください。

8月2日 ブラジル 【危険レベル】 ●大フォルタレーザ圏,ロライマ州北部  レベル1:十分注意してください(新規) ●ブラジリア連邦区,大サンパウロ圏及びカンピーナス市,大リオ圏,大マナウス圏,大ベレン圏,大レシフェ圏,大サルバドール圏,大ビトリア圏,大クリチバ圏,ポルトアレグレ市 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●犯罪組織と治安機関による銃撃戦が,場所・時間帯に関係なく発生しており,殺人事件も多数発生していることから,大フォルタレーザ圏に「危険レベル1:十分注意してください」を発出します。 ●犯罪組織による麻薬等薬物や違法武器の密輸ルートになっていることから,麻薬等取引に関わる抗争等が頻繁に発生している。さらにはベネズエラからの大量の避難民の流入による,治安状況の悪化が懸念されることから,ロライマ州北部に「危険レベル1:十分注意してください」を発出します。 ●大都市に限らず殺人,強盗等の凶悪犯罪が発生しているので,渡航時には十分注意してください。

8月8日 赤道ギニア 【危険度】 ●全土  レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●首都マラボや経済都市バタを中心に,治安情勢は悪化傾向にあり,貧困層による富裕層を対象とした犯罪は増加傾向にあります。 ●赤道ギニアでは,過去に複数回クーデター未遂事件が発生しており,政治情勢等に十分注意してください。

8月8日 サントメ・プリンシペ 【危険度】 ●全土  レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●政治情勢によっては,暴力的デモや治安機関との衝突が起きる可能性があります。デモや集会,大規模な群衆には近づかないでください。

8月8日 ハイチ 【危険レベル】 ●全土  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 【ポイント】 ●ハイチでは,経済的な問題等に起因する社会に対する不満から,特に主要都市においてデモ,ストライキ,一般市民による犯罪,ギャング同士による銃撃戦等を伴う抗争等が断続的に発生していますので,不要不急の渡航は止めてください。

8月8日 コモロ 【危険レベル】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●2019年5月26日,モロニ市において,大統領選挙で再選したアザリ大統領の就任式が行われましたが,同大統領が三島輪番大統領制の修正を強行したことから,国内において強い反発も見られる等,政治的な緊張状態が引き続き継続していますので,十分注意してください。 ●強盗等の一般犯罪の頻発,交通インフラの脆弱性に起因する交通の混乱,感染症等のリスクを避けるための十分な注意が必要です。

8月14日 香港 【ポイント】 ●「逃亡犯罪人条例等改正案」を巡っては,一部の抗議活動について,警察不許可にも拘わらず抗議活動が行われたり,ゲリラ的な抗議活動が行われるなど流動化傾向がみられ,また抗議者と警察当局の衝突がエスカレートしている傾向もみられます。抗議活動は空港や一部観光地を含め香港の広範な範囲で行われており,今後も抗議活動は継続し,かかる混乱が続く可能性があることから,香港を危険レベル1に引き上げます。

8月22日 マリ 【危険度】 ●トンブクトゥ州,キダル州,ガオ州,モプチ州,セグー州,クリコロ州北部及びカイ州北部  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●首都バマコ市を除く上記以外の地域  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●首都バマコ市  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 【ポイント】 ●マリ全土では,2015年11月以降,国家非常事態宣言が発令されており,テロ,誘拐事件等の不測の事態に巻き込まれる高い脅威があります。やむを得ずマリへ渡航する場合には,厳に首都バマコ市内に留まるようにしてください。 ●マリ北部及び中部の全域並びに南部のクリコロ州の北部,カイ州の北部については,引き続きテロ,誘拐等の高い脅威が認められるため,レベル4(退避勧告)を継続します。 ●バマコ市においても,マリ政府に対する抗議や外国部隊(国連PKO(MINUSMA),フランス軍,G5サヘル合同部隊等)の撤退を求める等のデモ・集会に加え,武装強盗等の凶悪犯罪も発生していることから,十分な安全対策を講じてください。

8月23日 レバノン 【危険度】 ●バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール) レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ) ●バールベック・ヘルメル県北部及び東部(バールベック遺跡周辺を除く),アッカール県北部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部及び南部,南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く),パレスチナ難民キャンプ レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●ベイルート南郊外(ダーヒエ地区) レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ) ●アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部(バールベック遺跡周辺を含む),北レバノン県トリポリ市 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域 レベル1:十分注意してください。(引き下げ) ●上記以外の地域(ダーヒエ地区を除く首都ベイルート市,山岳レバノン県,北レバノン県(トリポリ市を除く),南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部,ベカー県西部) レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●バールベック・ヘルメル県アルサールでは,2017年8月にレバノン国軍によるテロ組織の掃討作戦が成功して以来,治安は回復傾向にあります。また,テロ組織が主に国境付近に残置した地雷の除去作業も進んでいることから,同地域に発出されていた「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に引き下げます。ただし,同地域は他のシリアとの国境地域と同様に,レバノン国軍が引き続き警戒監視活動を強化しており,不審者と判断された場合は拘束される可能性もありますので,今後も同地域への渡航は止めてください。 ●シリアと国境を接するレバノン北部,東部及び南部の地域には「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域は,レバノン国軍が警戒監視を強化し一般人の立ち入りを制限している場所を含んでおり,不審者と判断された場合は拘束される可能性があります。また,パレスチナ難民キャンプ内及びその周辺では銃撃事件等の発生が確認されていますので,同地域への渡航は止めてください。 ●ベイルート南郊外(ダーヒエ地区)では,過去に多くの死者を伴う爆弾テロ事件が発生しましたが,治安機関の徹底したテロ対策が功を奏し,近年テロ事件の発生等がないことから,同地域に発出されていた「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。ただし,同地域では過去に旅行者を狙った強盗事件が発生するなどしていますので,引き続き不要不急の渡航は止めてください。 ●南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域では,近年観光客が増加傾向にありますが,治安当局による徹底した警戒活動等により,他地域よりも犯罪発生率が低いとされており,観光客が事件・事故に巻き込まれたとの事例も確認されていません。このため,これらの地域に発出されていた「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。ただし,テロの脅威や一般犯罪に巻き込まれる可能性が完全になくなったわけではないので,十分注意してください。




II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(12件)
8月4日 大韓民国(韓国) 韓国:日本関連デモ・集会に関する注意喚起
8月6日 エジプト エジプト:カイロ市内における爆発事件に伴う注意喚起
8月6日 中華人民共和国(中国)、香港、マカオ 香港:逃亡犯罪人条例等改正問題を巡る抗議活動に関する注意喚起(その4)
8月7日 インド、インドネシア、大韓民国(韓国)、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、中華人民共和国(中国)、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、モルディブ、マカオ、ブータン、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノン、オーストラリア、ニュージーランド、アルジェリア、アンゴラ、ウガンダ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニア、ケニア、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ、スーダン、セーシェル、セネガル、ソマリア、タンザニア、中央アフリカ、チュニジア、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マダガスカル、マラウイ、マリ、南アフリカ共和国、モザンビーク、モロッコ、リビア、リベリア、ブルンジ、レソト、ルワンダ、コモロ、チャド、エリトリア、ギニアビサウ、ジブチ、西サハラ地域、ナミビア、アイルランド、アゼルバイジャン、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、セルビア、ルクセンブルク、ルーマニア、ロシア、モンテネグロ、コソボ、ウクライナ、ウズベキスタン、スロバキア、ベラルーシ、ラトビア、カザフスタン、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、リトアニア、キプロス、マルタ、アルバニア、ジブラルタル、モルドバ、アルメニア、ジョージア、タジキスタン、トルクメニスタン、北マケドニア共和国、アメリカ合衆国(米国)、カナダ、ハワイ、ハイチ、メキシコ、キルギス、カーボベルデ、赤道ギニア、ガンビア、モーリタニア、モーリシャス、サントメ・プリンシペ、エスワティニ王国、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、サンマリノ、東ティモール、ボツワナ、アンドラ、南スーダン 犠牲祭(イスラム教の祝日)期間に伴う注意喚起
8月13日 大韓民国(韓国) 韓国:8月15日の「光復節」などに際する日本関連デモ・集会に関する注意喚起
8月14日 ケニア ケニア:トゥルカナ郡南部地域における盗賊による襲撃事案多発に関する注意喚起(新規)
8月17日 インド、パキスタン カシミール地方における緊張の高まりに伴う注意喚起(その2)
8月21日 インド、パキスタン、バングラデシュ、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、レバノン、タンザニア、ナイジェリア、アゼルバイジャン、英国、ドイツ、ブルガリア、タジキスタン、アメリカ合衆国(米国) イスラム教シーア派の宗教行事「アーシューラー」に伴う注意喚起
8月23日 ウガンダ、コンゴ民主共和国 コンゴ民主共和国及びウガンダ共和国におけるエボラ出血熱の発生(その10)
8月27日 ミャンマー ミャンマー:マンダレー地域ピンウールイン他における攻撃事件に伴う注意喚起
8月29日 アメリカ合衆国(米国) 米国:ハリケーン「ドリアン」の接近に伴う注意喚起
8月30日 インドネシア インドネシア:パプア州及び西パプア州におけるデモ・暴動発生に伴う注意喚起