海外安全情報の検索



11月の渡航関連情報
(2018年11月1日~30日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
11月2日 トルコ 【危険レベル】 ●シリアとの国境地帯,イラクとの国境地帯の一部 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯(レベル4の地域を除く)   レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●ハッカーリ県,シュルナク県,ハタイ県,キリス県,ガジアンテップ県,シャンルウルファ県,マルディン県(シリア及びイラクとの国境地帯を除く)   レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●イスタンブール県,東部11県(トゥンジェリ,エラズー,ビンギョル,ムシュ,ビトリス,ヴァン,ウードゥル,カルス,アール,エルズルム,エルジンジャン)及び南東部3県(バトマン,シールト,アドゥヤマン)   レベル1:十分注意してください。(継続) ●アンカラ中心部及びエセンボア空港 危険レベル解除(引き下げ) 【ポイント】 ●アンカラ中心部及びエセンボア空港においては,トルコ政府による各種テロ対策が功を奏し,死者を伴う大規模なテロは2年以上発生していないこともあり,同地域に発出されていた「危険レベル1:十分注意してください。」を解除します。 ●イスタンブールにおいては2017年1月1日のISILによるテロ事件以降,大きなテロは発生していませんが,テロ関係者の拘束が継続しています。最新の治安関係情報を入手するようにしてください。 ●2018年1月20日から実施されたトルコ軍による「オリーブの枝」作戦により,シリア北西部アフリーン地区から,クルド人民防衛隊(YPG)等のクルド系武装組織が一掃されましたが,シリアとの国境地帯,イラクとの国境地帯の一部の地域は,テロ,誤爆,流弾等の危害が及ぶ可能性が排除されません。どのような目的であれ渡航は止めてください。既に滞在中の方は退避してください。 ●ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯は,治安当局を狙ったテロや治安当局と「クルディスタン労働者党」(PKK)との衝突が発生しています。どのような目的であれ渡航は止めてください。

11月9日 バングラデシュ (概要) 【危険度】 ●全土 レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。(継続)

11月9日 シリア 【危険度】 ●全土:レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) 【ポイント】 ●全土に「レベル4:退避勧告」を発出しています。日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が継続しています。シリアへの渡航は,どのような目的であれ止めてください。また既に滞在されている方は直ちに退避してください。

11月12日 マダガスカル 【危険度】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●11月7日に,マダガスカル大統領選挙の第1回投票が実施されます。また,第2回投票(決選投票)が実施される場合には,投票日は12月19日になります。 ●バッテリービーチでは,外国人に対する武装強盗,殺人や誘拐等の凶悪事件が発生しています。キャンプ等は行わないのはもちろんのこと,バッテリービーチには近づかないことを強くお勧めします。

11月14日 クウェート クウェートの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新) 【危険度】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●クウェートでは,ISILやヒズボラ等の過激派組織によるテロの危険性がありますので,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。

11月14日 レバノン 【危険度】 ●バールベック・ヘルメル県の一部(アルサール) レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●バールベック・ヘルメル県北部(アルサールを除く)及び東部(バールベック遺跡周辺を除く),アッカール県北部,ベカー県東部,ナバティーエ県北東部,南レバノン県南部(ティール以北の地中海沿岸地域を除く),ベイルート南郊外(ダーヒヤ地区),パレスチナ難民キャンプ レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●バールベック・ヘルメル県バールベック遺跡周辺,南レバノン県ティール以北の地中海沿岸地域 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ) ●アッカール県南部,バールベック・ヘルメル県南西部,北レバノン県トリポリ市 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●ベカー県西部 レベル1:十分注意してください。(引き下げ) ●上記以外の地域(ダーヒヤ地区を除く首都ベイルート市,山岳レバノン県,トリポリ市を除く北レバノン県,南レバノン県北部,ナバティーエ県北西部 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●アルサールは,2017年8月にレバノン国軍が掃討作戦を展開するまでイスラム過激派組織ISILが占拠していた地域です。現在も軍による地雷除去作業や捜索活動が続けられていますので,同地域への渡航は止めてください。既に滞在中の方は避難してください。 ●シリアと国境を接するレバノン北部,東部及び南部の「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出している地域は軍が警戒監視を強化し,一般人の立ち入りを制限している場所を含んでおり,不審者とみられた場合は拘束される危険性があります。また,パレスチナ難民キャンプ内及びその周辺では手榴弾投擲や銃撃戦が確認されていますので,同地域への渡航は止めて下さい。 ●バールベック・ヘルメル県バールベック遺跡周辺では,当局が治安対策を強化しています。その徹底した対策が功を奏し,一般人を巻き込んだ事件の発生件数は大幅に減少していることから,同地域に発出されていた「危険レベル3:渡航は止めてください。」を「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。ただし,同地域の周辺では部族間の対立に起因した衝突が散発的に発生しているため,同地域への不要不急の渡航は控えてください。 ●南レバノン県ティールはバールベックと同様,当局の徹底した対策により事件の発生件数は大幅に減少しています。また,同地域においては地雷が撤去されたことから,ティール以北の地中海沿岸地域について「危険レベル3:渡航は止めてください。」を「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。ただし,同地域の周辺には国連部隊の展開地があり,一般人の立ち入りが制限されるなど警備が厳重な区域もありますので,同地域への不要不急の渡航は控えてください。 ●ベカー県西部では当局の治安対策が功を奏し,近年誘拐を始めとした凶悪事件を含め犯罪の発生件数が減少していることから,同地域に発出されていた「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。ただし,テロの脅威や一般犯罪に巻き込まれる可能性がないわけではないため十分注意してください。

11月19日 チュニジア 【危険度】 ●アルジェリア・リビア国境地帯を含む南部砂漠地帯の一部及びカスリン県 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県,ガフサ県,トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部(ネフタ,ドゥーズ,メドニン,ザルジスの各都市を含むそれより南方の一部地域) レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●上記以外の地域   レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●アルジェリア・リビア国境付近を含む南部砂漠地帯は,テロリストが頻繁に往来する地域とされ,軍事緩衝地帯に設定されています。不測の事態に巻き込まれる恐れもありますので,同地域への渡航は止めてください。 ●カスリン県のシャアンビ山周辺はテロ組織が潜伏,活動している主要拠点と見られています。同地域では,地元住民がテロ組織により埋設された地雷で死傷する事件が発生しています。同地域への渡航は止めてください。 ●ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県,ガフサ県,トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部にはテロリストが潜伏している可能性があります。同地域への不要不急の渡航は止めてください。 ●首都チュニスも含む上記以外の地域においては,治安当局によるテロ対策が一定の効果を上げ,治安情勢が比較的安定していますが,テロ事件が発生する可能性は排除されず,また,一般犯罪の被害に遭ったりトラブルに巻き込まれる可能性もありますので,渡航に際しては十分に注意するようにしてください。

11月20日 ナイジェリア 【危険度】 ●ボルノ州,ヨベ州及びアダマワ州  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●リバーズ州,バイエルサ州,デルタ州,アクワイボム州沿岸部及びカノ州  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(滞在中の方は事情の許す限り早期の退避をお勧めします。)(継続) ●ケビ州,ソコト州,ザンファラ州,カツィナ州,ジガワ州,カドゥナ州,バウチ州,ゴンベ州,コギ州及びプラトー州ジョス市(周辺地域を含む)  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●その他の地域  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 【ポイント】 ●イスラム過激派組織ボコ・ハラムは,現在も北東部3州(ボルノ州,ヨベ州及びアダマワ州)を中心に,軍との衝突やテロを繰り返しています。このため,同3州における治安情勢は依然として,危険な状況にあることから,退避勧告を継続します。 ●南部ナイジャーデルタ地域のナイジャーデルタ解放運動をはじめ,反政府武装組織による活動は,一時的に安定化しつつありますが,再び武装民兵による石油施設への攻撃や外国人を狙った誘拐事件等の事案発生が増加に転じることが懸念されます。 ●ナイジェリア全土で,テロ事件や外国人の誘拐事案が発生する可能性があります。また,宗教・民族間対立や集落の土地をめぐる衝突,殺人,強盗,強姦等の凶悪犯罪や,「ナイジェリア419詐欺」が多数発生しています。これらの事案等に巻き込まれることがないよう,海外の報道を含め,幅広い安全情報の収集に努めてください。

11月29日 パプアニューギニア 【危険度】 ●ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地及びキエタ市を除く) レベル1:十分注意してください。(引き下げ) ●上記を含む全地域 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地及びキエタ市を除く)については,2005年12月以降,危険情報「レベル2」を継続していましたが,同地域において紛争時の諸勢力間の和解が進んでおり,治安が改善していることから,危険情報を「レベル2」から「レベル1」に引き下げますが,日本と比較して,犯罪発生率等は高いため,引き続き十分注意してください。 ●首都ポートモレスビー,モロベ州レイ市等都市部では,生活困窮者等による金品強奪目的の犯罪が頻発している上,警察機構が人員及び予算不足等の理由で十分機能しておらず,犯罪を抑止出来ていない状況です。性犯罪も増加しているため,十分注意して下さい。 ●ニューブリテン島東部付近では,今年に入って大きな地震(M7程度)が数回発生していますので,十分注意してください。

11月30日 コモロ 【危険度】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●2018年7月30日,憲法改正のため国民投票が実施され,その結果,第三次アザリ内閣が発足しました。 ●2018年10月13日には,武装した集団が,アンジュアン島内の主要道路をバリケードで封鎖するなどの暴動が発生し,国軍の出動により,死傷者を伴う事態となりました。 ●強盗等の一般犯罪の頻発,交通インフラの脆弱性に起因する交通の混乱,感染症等のリスクを避けるための十分な注意が必要です。

11月30日 中華人民共和国(中国) 【危険レベル】 ●新疆ウイグル自治区    レベル1:十分注意してください。(継続) ●チベット自治区    レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●新疆ウイグル自治区では,過去に多数の死傷者を出す暴動や無差別殺傷事件が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり,引き続き注意が必要です。 ●チベット自治区では,過去に僧侶等によるデモが一部暴徒化し,多数の死傷者が出る事案が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり,引き続き注意が必要です。 ☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。




II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(11件)
11月2日 パキスタン パキスタン:最高裁の判決結果に反対するデモに伴う注意喚起
11月7日 モルディブ モルディブ:大統領就任式開催に伴う注意喚起(新規)
11月9日 オーストラリア オーストラリア:メルボルンにおけるテロ事件発生に伴う注意喚起
11月13日 イスラエル イスラエル:ガザ地区情勢悪化に伴う注意喚起(新規)
11月16日 アメリカ合衆国(米国) 米国(カリフォルニア州):山火事の拡大に伴う注意喚起
11月16日 ハイチ ハイチ:ヴェルティエール戦記念日(11月18日)に合わせた反政府デモに関する注意喚起(新規)
11月20日 パプアニューギニア PNG:ポートモレスビー市内で発生した暴動に関する注意喚起(新規)
11月22日 アルゼンチン アルゼンチン:G20ブエノスアイレス首脳会議開催に伴う注意喚起(新規)
11月22日 ケニア ケニア:ケニア沿岸部キリフィ郡で発生した襲撃に関する注意喚起
11月24日 パキスタン 在カラチ中国総領事館付近におけるテロの発生に伴う注意喚起
11月27日 インド、イエメン、オマーン、ケニア、マダガスカル、ジブチ ソマリア周辺海域における海賊等に関する注意喚起