【ポイント】
● 中南米海域における海賊等事案(注)発生件数は減少していますが、引き続き警戒が必要です。同海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、同海域において海賊等事案による被害に遭遇する危険性を十分認識し、最新情報の入手に努め、安全の確保に細心の注意を払うとともに、情勢によってはこれらの海域を航行する船舶への乗船を控えてください。
注:「海賊等事案」は、公海上で発生した「海賊」と領海内で発生した「武装強盗」を含む。
1 国際商工会議所(ICC)国際海事局(IMB)の報告書によれば、中南米海域における海賊等事案は減少傾向にあり、2024年中は2件のみとなっています(コロンビア海域とガイアナ海域でそれぞれ1件の発生)。ただし、2023年には19件の海賊等事案が発生しており、同報告書においても、ブラジル、コロンビア、ハイチ、ペルー及びベネズエラについて、それぞれ警戒を怠らないよう求めています。
【参考】最近の中南米海域での海賊等事案の発生件数(出典:2024年IMB年間報告書)
2020年:30件、2021年:36件、2022年:24件、2023年:19件、2024年:2件
2 中南米海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、これらの海域の危険性を十分認識し、事前に関連する報道や下記ホームページ等を通じて最新情報の入手に努めるとともに、安全の確保に細心の注意を払うようにしてください。
乗船を予定されている方におかれては、乗船予定の船舶の安全対策を確認するほか、情勢によっては、船舶の運航事業者や旅行事業者と相談の上、これらの海域を航行する船舶への乗船を控えてください。
3 本広域情報の対象国・地域:ブラジル、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、ハイチ、メキシコ、パナマ、ペルー、ベネズエラ及びトリニダード・トバゴ
(関連ホームページ)
○外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.asp (携帯版)
○海上保安庁(海賊対策)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/chian/anti-piracy.html○「海外渡航の安全対策」リーフレット
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html○パンフレット「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html(問合せ先)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人緊急事態課
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2851
○外務省領事局海外邦人安全支援室
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047