●1月11日、世界保健機関(WHO)及びウガンダ保健省は、同国ムベンデ他8県において発生していたエボラ出血熱の終息宣言を報告しました。
●WHOは、エボラ出血熱は大発生の後に散発的な症例が発生することは珍しいことではないとしており、現地保健当局はエボラ出血熱の再流行等に迅速に対応するため監視体制を継続しています。
1 ウガンダ・ムベンデ他8県におけるエボラ出血熱の終息
(1)1月11日、ウガンダ保健省及びWHOは、昨年9月20日に同国中央部にあるムベンデ県において第1例目が確定した今回のエボラ出血熱の流行について、最後の患者が退院した11月30日から42日間が経過したとして終息宣言を報告しました。
(2)エボラ出血熱には6種のウイルス株が存在し、今回ウガンダで終息したエボラ出血熱はスーダン株です。今次の同国におけるスーダン株エボラ出血熱の流行は約10年ぶりで5回目となります。今次の流行では、164人の症例(142人の確定例及び22人の疑い例)、55人の確定例の死亡、及び87人の回復が報告されています。全体の致死率は47%でした。
(3)なお、エボラ出血熱は流行の後に散発的な症例が発生することは珍しいことではなく、現地保健当局及び周辺国においても再流行等に迅速に対応するため、引き続き監視体制を継続しています。
○1月11日付WHOアフリカ支部によるレポート(英文)
https://www.afro.who.int/countries/uganda/news/uganda-declares-end-ebola-disease-outbreak2 エボラ出血熱について
エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。
スーダン株に対しては、今回3種のワクチンが候補にあがり、現地に到着したものの治験接種に至らず、既存のワクチンの効果はまだ立証されていませんが、早期に支援治療を受けることで生存率が上がることが期待されます。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。
アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。
エボラ出血熱に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ出血熱の感染予防を心掛けてください。
(参考)
○厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name48.html○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html3 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
(
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
また、3か月未満の出張などの渡航の際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細は
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)4919
○外務省 海外安全ホームページ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (携帯版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(現地在外公館連絡先)
○在ウガンダ日本国大使館
住所:Plot No.8,Kyadondo Road, Nakasero, Kampala, Uganda.
(P.O.Box 23553 Kampala, Uganda)
電話:(市外局番031)2261-564~6
国外からは(国番号256)31-2261-564~6
FAX :(市外局番031)2261-567
国外からは(国番号256)312261-567
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