情報種別:海外安全情報(スポット情報)
本情報は(日本時間)現在有効です。

アフガニスタン:治安情勢(定期更新)

2018年07月02日
【安全のために】
●危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を全土に対して発出しています。目的の如何を問わず,渡航は止めてください。
●既にアフガニスタンに入国されている方は,国外の安全な地域へ直ちに退避してください。退避までの期間の緊急連絡先(氏名,連絡先,滞在日程)を在アフガニスタン日本国大使館又は外務省邦人テロ対策室まで至急連絡してください。
 在アフガニスタン日本国大使館: (93) 799-689-861,(93) 793-915-658
 外務省邦人テロ対策室:    (代表)03-3580-3311(内線)3047

【主要トピック】
●反政府武装勢力によるテロ等の被害に遭う危険性が大いにあります。(継続)
●ロケット弾・迫撃砲の着弾,外国人誘拐のリスクが高い状態にあります。(継続)
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1 最近のアフガニスタンにおける治安情勢
(1)不安定な治安情勢
 国内各地でタリバーンや,「ISILホラサーン州」を称する勢力がテロ等を起こしており,各地の情勢は極めて不安定な状態にあります。
 一見平穏な場所でも,いつでも情勢が急変する可能性があります。反政府武装勢力に対して,国軍や米軍による掃討作戦や空爆も行われており,攻撃の標的とならずとも被害に巻き込まれる危険性が大いにあります。治安部隊による警備・警戒が特に強化されている首都カブール市内でも,簡易爆発装置(IED)の爆発,銃撃,自爆攻撃等の事件が多発しています。政府関係者,議員,軍・治安当局,駐留外国軍,報道機関,各国の大使館・総領事館等が主な攻撃対象となっていますが,ホテル・宿泊施設,レストラン,空港,市場等が標的となることもあり,一般の市民や外国人も含めて多くの人々が犠牲になっています。
 タリバーンは,ラマダン明けの祭(イード・アル・フィトル)の3日間(6月15日~17日)に停戦をする旨宣言した一方で,停戦の対象から外国軍に対する攻撃を除外するなど,外国権益に対する脅威は依然高いままです。また,同停戦後即座に,各地でタリバーンによるとされる攻撃が相次ぐなど,治安情勢が安定する見通しは立っていません。

(2)ロケット弾・迫撃砲の着弾
 全土でロケット弾及び迫撃砲の着弾が相次いでいます。6月22日にはワルダック県において迫撃砲が市場に着弾し,死傷者が出ました。ロケット弾及び迫撃砲は,一度に複数着弾するケースが多く,更に,標的から外れて着弾することもあり,巻き込まれて被害を受ける危険性があります。

(3)外国人を狙った誘拐
 アフガニスタンでは,外国人が誘拐されるリスクは高く,政治目的,身代金目的,個人的恨み等様々な理由で起こります。5月には,バグラーン県において,発電所に車両で向かう途中の7名のインド人技師が,武装集団に襲撃・誘拐されました。警察当局は,外国人が所属するNGO事務所等に対して,誘拐の防止に向け,事務所や住居への監視カメラや警備員の配置,移動の経路や時間帯の頻繁な変更,身辺警護員の同行,可能な限りの防弾車の利用等を勧告しています。


2 2018年6月1日~7月1日に発生した主なテロ・誘拐事件抜粋(以下いずれも現地時間)
(1) カブール市
● 6月2日,東部において,車両が通行中に道路に仕掛けられたIEDが爆発し,1名が死亡,3名が負傷。
● 6月4日,西部において,自爆攻撃が発生し,少なくとも14名が死亡,少なくとも20名が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 6月4日,西部において,車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,3名が負傷。
● 6月11日,南西部の農村復興開発省の前で,職員を乗せた車両に対する自爆攻撃が発生し,少なくとも12名が死亡,少なくとも31名が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 6月29日,西部において,議員立候補者が武装集団に襲撃され,1名が死亡,8名が負傷。

(2)カブール市以外
● 6月6日,バグラーン県プリフムリ市において,車両に取り付けられていた爆弾が爆発し,2名が死亡,2名が負傷。
● 6月6日,ホースト県中部において,モスクにいた者が襲撃され,4名が死亡,15名が負傷。
● 6月6日,ガズニ県において,警察関係施設が襲撃され,3名が死亡,5名が負傷。
● 6月8日,ナンガルハール県ジャララバード市において,自爆攻撃が発生し,3名が死亡,5名が負傷。
● 6月8日,ラグマーン県ミフタルラム市において,オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し,4名が死亡,12名が負傷。
● 6月8日,ヘラート県南部において,モスクが襲撃され,少なくとも7名が死亡,少なくとも2名が負傷。
● 6月8日,ヘラート県において,検問所が襲撃され,少なくとも17名が死亡,1名が負傷。
● 6月9日,クンドゥーズ県西部において,検問所が襲撃され,少なくとも13名が死亡,7名が負傷。
● 6月9日,ナンガルハール県ジャララバード市近郊において,車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,1名が死亡。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 6月9日,ナンガルハール県南部において,爆弾が爆発し,少なくとも4名が死亡,16名が負傷。
● 6月9日,カンダハール県において,検問所が襲撃され,5名が死亡,3名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出)
● 6月11日,ガズニ県において,バスに仕掛けられたIEDが爆発し,6名が死亡,3名が負傷。
● 6月11日,ナンガルハール県ジャララバード市において,県政府施設に対する襲撃・自爆攻撃が発生し,10名以上が負傷。
● 6月11日,サリプル県サリプル市において,検問所が襲撃され,少なくとも3名が死亡,5名が負傷。
● 6月12日,ガズニ県中部において,警察関連施設が襲撃され,5名が死亡。
● 6月12日,ガズニ県中部において,車両を使った自爆攻撃が発生し,少なくとも5名が死亡,26名が負傷。
● 6月12日,バダフシャーン県中部において,治安当局関連施設が襲撃され,少なくとも14名が死亡。
● 6月12日,サリプル県北西部において,軍関係施設が襲撃され,少なくとも5名が死亡,少なくとも8名が負傷,3名が行方不明。
● 6月14日,ヌーリスタン県東部において,診療所が襲撃され,7名が人質に取られる(後刻解放)。
● 6月16日,ナンガルハール県ジャララバード市近郊において,会合が行われていた場所で自爆攻撃が発生し, 30名以上が死亡,60名以上が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 6月17日,ナンガルハール県ジャララバード市において,政府関連施設で自爆攻撃が発生し,少なくとも19名が死亡,60名が負傷。
● 6月17日,ファラー県ファラー市において,複数の検問所が襲撃され,5名が死亡。(その他,多数の県において,治安当局関係者が襲撃され,数十名が死傷。いくつかについて,タリバーンが犯行声明発出)
● 6月17日,ナンガルハール県において,地域の有力者が銃撃され,2名が死亡,1名が負傷。
● 6月19日,クンドゥーズ県東部において,検問所が襲撃され,少なくとも4名が死亡,6名が負傷。
● 6月19日,カンダハール県東部において,検問所が襲撃され,2名が死亡,4名が負傷。
● 6月19日,ファラー県の複数の場所において,治安当局関係者が襲撃され,17名が死亡。
● 6月20日,バドギース県北部及び西部において,複数の治安当局関係施設が襲撃され,30名以上が死亡,4名以上が負傷。
● 6月21日,ガズニ県において,治安当局関連施設が襲撃され,6名が死亡,4名が負傷。
● 6月21日,バグラーン県において,警察官が襲撃され,2名が死亡,3名が負傷。
● 6月21日,バドギース県西部において,複数の検問所が襲撃され,18名が死亡。
● 6月21日,カンダハール県南東部において,道路建設会社が襲撃され,4名が死亡,33名が拉致。
● 6月22日,ワルダック県マイダンシャフル市において,市場に迫撃砲が着弾し,2名が死亡,9名が負傷。
● 6月25日,クナール県南部において,治安当局関連施設において自爆攻撃が発生し,8名が死亡,4名が負傷。
● 6月26日,ファラー県において,治安当局関係者が銃撃され,1名が死亡。
● 6月27日,タハール県北東部において,検問所が襲撃され,16名が死亡,2名が負傷,6名が行方不明。(タリバーンが犯行声明発出)
● 6月28日,ロガール県南西部において,平和を唱える行進者の一行が爆弾の爆発に遭い,少なくとも8名が死亡,4名が負傷。
● 6月30日,ナンガルハール県南部において,学校が武装集団に襲撃され,3名が死亡。
● 7月1日,ナンガルハール県ジャララバード市において,ガーニ大統領との会議に出席する者が集まる中で自爆攻撃が発生し,少なくとも20名が死亡,少なくとも20名が負傷。(同大統領は無傷)(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)


【参考データ】
1 カブール市内における外国人の死傷者が生じた事件抜粋(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2018年3月2日,市中心部において,自動車による自爆攻撃が発生し,1名が死亡,2名のオーストラリア人を含む少なくとも14名が負傷。
・2018年1月20日,インターコンチネンタルホテルが襲撃され,米国人,ウクライナ人,ギリシャ人,ドイツ人等を含む22名以上が死亡,少なくとも10名が負傷。タリバーンが犯行声明発出。
・2017年5月31日,各国大使館や政府機関が集まるエリアにおける大規模な爆発により,ネパール人等を含む600名近くが死傷。
・2017年5月20日,国際NGOの事務所が襲撃され,ドイツ人1名含む2名が死亡。

2 アフガニスタン全土における外国人誘拐(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2018年5月6日,バグラーン県プリフムリ市近辺で,7名のインド人技師を含む8名が武装集団によって誘拐。
・2017年6月,カブール市内で,ケニア人とされる外国人1名が国家保安局(NDS)の格好をした者によって誘拐。
・2017年5月,カブール市内で,国際NGOの事務所において,フィンランド人職員が武装した者によって誘拐(後日解放)。

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
 ○海外安全ホームページ:
 https://www.anzen.mofa.go.jp/
 https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アフガニスタン日本国大使館
 住所:Street# 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
 電話:(870) 772-254-504,(870)772-250-388(衛星電話)
   (93) 799-689-861,(93) 793-915-658(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
 FAX:(870) 782-255-504 (衛星電話回線)
 ホームページ:http://www.afg.emb-japan.go.jp/