情報種別:海外安全情報(スポット情報)
本情報は(日本時間)現在有効です。

アフガニスタン:治安情勢(定期更新)

2018年05月01日
【安全のために】
●危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を全土に対して発出しています。目的の如何を問わず,渡航は止めてください。
●既にアフガニスタンに入国されている方は,国外の安全な地域へ直ちに退避してください。退避までの期間の緊急連絡先(氏名,連絡先,滞在日程)を在アフガニスタン日本国大使館又は外務省邦人テロ対策室まで至急連絡してください。
 在アフガニスタン日本国大使館: (93) 799-689-861,(93) 793-915-658
 外務省邦人テロ対策室:    (代表)03-3580-3311(内線)3047

【主要トピック】
●タリバーンが「春季攻勢」を開始すると声明しました。国内各地でイスラム過激派が自爆テロ等を起こしており,治安情勢は極めて不安定で,被害に遭う危険性が大いにあります。(継続)
●国内各地でロケット弾・迫撃砲が着弾しているほか,外国人が誘拐されるリスクが高い状態にあります。(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1 最近のアフガニスタンにおける治安情勢
(1)不安定な治安情勢
 4月25日,主要なイスラム過激派であるタリバーンが春季攻勢を開始する旨声明しました。毎年,同様の声明を発出し,テロ・襲撃等の活動を活発化しており,本年も,既に各地で相次いで自爆テロ等が起きており,治安情勢が著しく悪化しています。また,アフガニスタン国内各地でタリバーンの他にも,「ISILホラサーン州」を称する勢力が自爆テロ等を起こしており,各地の情勢は極めて不安定な状態にあります。
 一見平穏な場所でも,いつでも情勢が急変する可能性があります。反政府武装勢力に対して,国軍や米軍による掃討作戦や空爆も行われており,攻撃の標的とならずとも被害に巻き込まれる危険性が大いにあります。治安部隊による警備・警戒が特に強化されている首都カブール市内でも,簡易爆発装置(IED)の爆発,銃撃,自爆テロ等の事件が多発しています。政府関係者,議員,軍・治安当局,駐留外国軍,報道機関,各国の大使館・総領事館等が主な攻撃対象となっていますが,ホテル・宿泊施設,レストラン,空港,市場等が標的となることもあり,一般の市民や外国人も含めて多くの人々が犠牲になっています。
 (参考URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2018C063.html

(2)ロケット弾・迫撃砲の着弾
 全土でロケット弾及び迫撃砲の着弾が相次いでいます。本年1月には,カブール市内中心部にロケット弾が着弾した他, 4月にはヘルマンド県の民家や,バドギース県の選挙人登録所に着弾し,死傷者が出ました。ロケット弾及び迫撃砲は,一度に複数着弾するケースが多く,更に,標的から外れて着弾することもあり,巻き込まれて被害を受ける危険性があります。

(3)外国人を狙った誘拐
 アフガニスタンでは,外国人が誘拐されるリスクは高く,警察当局は,外国人が所属するNGO事務所等に対して,誘拐の防止に向け,事務所や住居への監視カメラや警備員の配置,移動の経路や時間帯の頻繁な変更,身辺警護員の同行,可能な限りの防弾車の利用等を勧告しています。
 本年2月,在アフガニスタン米国大使館は,反政府勢力や犯罪グループが医療関係者,援助関係者,ジャーナリスト等の外国人を誘拐する脅威があると,改めて警告しています。
 (参考URL:https://af.usembassy.gov/security-alert-u-s-embassy-kabul-afghanistan-3/


2 2018年4月2日~4月30日に発生した主なテロ・誘拐事件抜粋(以下いずれも現地時間)
(1) カブール市
● 4月4日,軍関係者に対してIEDが爆発し,2名が負傷。
● 4月22日,市西部において,選挙人登録所の近くで自爆テロが発生し,少なくとも57名が死亡,100名以上が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 4月25日,市西部において,検問所が襲撃され,少なくとも3名が死亡。
● 4月30日,中心部等で自爆テロが発生し,次いで,その現場付近に集まったジャーナリストや治安当局関係者が集まった場で再度自爆テロが発生し,少なくとも21名が死亡,45名が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)

(2)カブール市以外
● 4月6日,サリプル県東部において,検問所が襲撃され,2名が死亡,3名が負傷。
● 4月9日,ヘラート県南部において,オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し,少なくとも6名が死亡,9名が負傷。
● 4月10日,ガズニ県北中部において,検問所が襲撃され,4名が死亡,3名が負傷。
● 4月11日,パルワーン県の米軍基地の付近において,燃料輸送車に設置された爆弾が爆発し,1名が負傷。
● 4月12日,ヘラート県南部において,警察関係者を乗せた車両が襲撃され,10名が死亡,4名が負傷。
● 4月13日,ヘルマンド県ラシュカルガー市近郊において,ロケット弾が民家に着弾し,少なくとも4名が死亡,1名が負傷。
● 4月13日,ファラー県ファラー市近郊において,検問所が襲撃され,2名が死亡,2名が負傷。
● 4月14日,ガズニ県南部において,検問所が襲撃され,4名が死亡。
● 4月15日,サリプル県東部において,複数の検問所が襲撃され,11名が死亡。
● 4月17日,ゴール県チャグチャラン市近郊において,民間人を乗せた車両が襲撃され,6名が死亡,4名が負傷。
● 4月17日,ジョウズジャーン県南部において,少年1名が斬首される映像が確認。(「ISILホラサーン州」が実施したと見られる)
● 4月17日,ゴール県チャグチャラン市等において,選挙管理事務所関係者等が襲撃され,少なくとも7名が拉致。
● 4月18日,カンダハール県カンダハール市において,警察官を乗せた車両に設置された爆弾が爆発し,5名が死亡。
● 4月19日,ナンガルハール県ジャララバード市において,選挙人登録所が襲撃され,2名が死亡。
● 4月20日,バドギース県カラエナウ市において,選挙人登録所にロケット弾が着弾し,1名が死亡,2名が負傷。
● 4月19日,ナンガルハール県南部において,民間人を乗せた車両が道路上の爆弾の爆発を受け,5名が死亡,14名が負傷。
● 4月20日,サリプル県北西部において,検問所が襲撃され,少なくとも6名が死亡,2名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出)
● 4月20日,ジョウズジャーン県南部において,警察関係施設が襲撃され,3名が死亡,2名が負傷。
● 4月21日,バルフ県マザリシャリフ市近郊において,警察官が襲撃され,少なくとも1名が死亡。
● 4月21日,ナンガルハール県ジャララバード市近郊において,医療関係者3名が斬首される。(「ISILホラサーン州」が実施したと見られる)
● 4月21日,ナンガルハール県南部において,農民が襲撃され,11名が拉致。
● 4月22日,バグラーン県プレクムリ市において,選挙人登録所の近辺で爆発が発生し,少なくとも6名が死亡,5名が負傷。
● 4月23日,バドギース県の複数の場所において,治安当局に対する襲撃が発生し,14名が死亡。
● 4月24日,ガズニ県北部において,検問所が襲撃され,4名が死亡,7名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出)
● 4月24日,ファラー県中部において,検問所が襲撃され,少なくとも5名が死亡,2名が拉致。(タリバーンが犯行声明発出)
● 4月24日,バドギース県中部において,検問所が襲撃され,2名が死亡,6名が拉致。
● 4月25日,カンダハール県カンダハール市において,ジャーナリストが運転する車両が銃撃され,1名が死亡。
● 4月25日,クンドゥーズ県北部において,軍関係施設が襲撃され,7名が死亡,1名が負傷。
● 4月25日,ガズニ県中部において,警察関係施設が襲撃され,2名が死亡,4名が負傷。
● 4月27日,ナンガルハール県東部において,警察関連施設が襲撃され,9名が死亡。
● 4月28日,ヘルマンド県中部において,軍関係施設に対して車両を使った自爆テロが発生し,少なくとも6名が死亡,6名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出)
● 4月28日,ナンガルハール県ジャララバード市において,爆発が発生し,12名が負傷。
● 4月29日,ナンガルハール県ジャララバード市近郊において,不発弾が爆発し,3名が死亡,2名が負傷。
● 4月29日,ナンガルハール県ジャララバード市の選挙人登録所付近において,オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し,7名が負傷。(「ISILホラサーン州」が犯行声明発出)
● 4月29日,ザブール県北東部において,警察関係者を乗せた車両にオートバイが近づき自爆し,2名が負傷。
● 4月30日,カンダハール県中部において,学校の近くを通過中のNATO軍の車列に対して車を使った自爆テロが発生し,11名が死亡,16名が負傷。
● 4月30日,ホースト県ホースト市において,1名のジャーナリストが銃撃され,死亡。


【参考データ】
1 カブール市内における外国人の死傷者が生じた事件抜粋(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2018年3月2日,市中心部において,自動車による自爆テロが発生し,1名が死亡,2名のオーストラリア人を含む少なくとも14名が負傷。
・2018年1月20日,インターコンチネンタルホテルが襲撃され,米国人,ウクライナ人,ギリシャ人,ドイツ人等を含む22名以上が死亡,少なくとも10名が負傷。タリバーンが犯行声明発出。
・2017年5月31日,各国大使館や政府機関が集まるエリアにおける大規模な爆発により,ネパール人等を含む600名近くが死傷。
・2017年5月20日,国際NGOの事務所が襲撃され,ドイツ人1名含む2名が死亡。

2 アフガニスタン全土における外国人誘拐(2017年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2017年6月,カブール市内で,ケニア人とされる外国人1名が国家保安局(NDS)の格好をした者によって誘拐。
・2017年5月,カブール市内で,国際NGOの事務所において,フィンランド人職員が武装した者によって誘拐(後日解放)。

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
 ○海外安全ホームページ:
 https://www.anzen.mofa.go.jp/
 https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アフガニスタン日本国大使館
 住所:Street# 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
 電話:(870) 772-254-504,(870)772-250-388(衛星電話)
   (93) 799-689-861,(93) 793-915-658(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
 FAX:(870) 782-255-504 (衛星電話回線)
 ホームページ:http://www.afg.emb-japan.go.jp/