情報種別:海外安全情報(スポット情報)
本情報は2017年04月03日(日本時間)に失効しました。

アフガニスタン:治安情勢(更新)

2016年11月01日
【安全のために】
●危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を全土に対して発出しています。目的の如何を問わず,渡航は止めて下さい。
●この情報を知らずに既にアフガニスタンに入国されている方は,国外の安全な地域へ直ちに退避してください。退避までの期間の緊急連絡先(氏名,連絡先,滞在日程)を在アフガニスタン日本国大使館又は外務省邦人テロ対策室まで至急連絡してください。
 在アフガニスタン日本国大使館:((93) 799-689-861,(93) 793-915-658)
 外務省邦人テロ対策室:    (代表)03-3580-3311(内線)3047

【主要トピック】
● タリバーンは米国及びその同盟国出身の外国人を標的とした攻撃をたびたび行っています。(継続)
● カブール市内外でロケット弾が着弾し,死傷者が出る事件が発生しています。(継続)
● 外国人が誘拐されるリスクが高い状態にあります。(継続)
● 国内各地におけるタリバーンの攻勢により,政府の統制が及ばない地域が拡大する傾向にあるとされています。(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読み下さい。

1 最近のアフガニスタンにおける治安情勢
(1)外国人を標的としたテロ攻撃
 アフガニスタンではテロ・襲撃等が多発しており,厳しい治安情勢が続いています。主要な反政府武装勢力であるタリバーンは,米国及びその同盟国を「侵略者」と称し,それらの国出身の外国人を標的とした攻撃をたびたび行っています。
9月にはカブール市内の国際援助機関の入る建物が襲撃されました。その他,10月19日には,カブール市の軍事基地内で,アフガニスタン軍の服装をした者が銃を発砲し,米国人2名が死亡,米国人3名が負傷しました。

(2)ロケット弾の着弾
2016年にカブール中心部ではロケット弾が着弾し死傷者が出る事件が少なくとも3件発生し,同市外の他地域や未確認のものを含めると相当数の着弾があると推測されます。7月,ロケット弾がカブール市内中心部の幼稚園に着弾した他,8月4日,バーミヤン県からヘラート県へバスで移動中の12名の欧米系外国人観光者に対するロケット弾砲撃,また,10月16日にはヘルマンド県ラシュカルガー市の県知事が執務する施設が砲撃され,負傷者が出ました。ロケット弾は,一度に複数着弾するケースが多く,また,標的から外れて着弾することもあり,巻き込まれて被害を受けるリスクが高いのが実態です。

(3)外国人を狙った誘拐
6月,アフガニスタン警察当局は,外国人が所属するNGO事務所等に対して,誘拐の防止に向けた勧告を行いました。これには,事務所や住居への監視カメラや警備員を配置する,移動の経路や時間帯を頻繁に変更する,身辺警護員を同行させる,及び可能な限り防弾車を利用する等の事項が盛り込まれています。本勧告は,過去に発出された例はほとんどない強い警告であり,アフガニスタンでは,外国人が誘拐されるリスクは高い状況です。
例として,カブール市内では,6月にはインド人のNGO職員,8月には,アフガニスタン・アメリカン大学の米国人とオーストラリア人の教授2名が,車で移動中に誘拐される事件が発生しました。(同乗していたアフガニスタン人はいずれも拘束されていません。)

(4)地方の不安定な治安情勢
 アフガニスタン国内各地でタリバーンが攻撃を続けており,政府の統制が及ばない地域が拡大する傾向にあると言われています。アフガニスタン治安部隊(国軍・警察)は,タリバーンに対する軍事作戦を展開し,激しい戦闘が繰り広げられています。特に,南部のヘルマンド県,及び北東部のクンドゥーズ,バグラーン両県において,タリバーンは主要都市や交通の要所を掌握しようとしており,アフガニスタン治安部隊との間で一進一退の攻防が続いています。また,東部のナンガルハール県等で活動する「ISILホラサーン州」を称する勢力に対しても,同様の戦闘が行われています。なお,アフガニスタン治安部隊は空軍機による攻撃の頻度を増やしており,また,米軍は反政府武装勢力リーダー等を標的とした空爆を実施しています。

2 10月3日~10月31日に発生した主なテロ・誘拐事件抜粋(以下いずれも現地時間)
(1) カブール市
● 10月3日,中心部で自転車に設置された爆弾が爆発し, 1名が死亡,3名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出)
● 10月5日,ダルラマン道路において,政府機関職員を乗せたバスが自爆攻撃に遭い,20名以上が負傷。
● 10月11日,イスラム教シーア派の聖廟が襲撃され,17名以上が死亡,62名以上が負傷。(ISILホラサーン州が犯行声明発出)
● 10月13日,警察等の車両に仕掛けられたマグネティック爆弾が爆発し,1名が死亡,2名が負傷。
● 10月19日,軍事基地内で,アフガニスタン軍の格好をした者が銃を発砲し,米国人2名が死亡した他,米国人3名が負傷。(タリバーンが犯行声明発出) 

(2)カブール市以外
● 10月3日,ジョウズジャーン県のトルクメニスタン国境に接する地区において,自転車に設置されたIED(即席起爆装置)が爆発し,6名以上が死亡,約45名が負傷。
● 10月3日,ヘルマンド県ラシュカルガー市郊外において,自動車を使った自爆攻撃が発生し, 6名が死亡,4名が負傷。(タリバーンが犯行声明)
● 10月10日,ヘルマンド県ラシュカルガー市において,爆弾を積載した自動車の爆発により,14名以上が死傷。
● 10月11日,カンダハール県のパキスタン国境近辺において,車両が爆破され,2名が死亡,5名が負傷。
● 10月12日,バルフ県バルフ郡のイスラム教シーア派の聖廟の外で爆弾が爆発し,14名以上が死亡,24名以上が負傷。
● 10月16日,バルフ県マザリシャリフ市において,警察車両に取り付けられた爆弾が爆発し,3名が負傷。
● 10月24日,ナンガルハール県のパキスタン国境近辺で,警察の検問所が襲撃され,8名が死亡,4名が負傷。
● 10月25日,ゴール県チャグチャラーン市近郊で,複数の市民が拉致され,23名以上が死亡。
● 10月28日,中心部で車両に仕掛けられたマグネティックIEDが爆発し、5名が負傷。


【参考データ】(2016年10月3日~10月31日の期間を除く)
1 カブール市内における外国人に被害が生じた爆弾・テロ襲撃案件抜粋(2015年7月以降)
※新しい事案から順に記載
・2016年6月20日,警備会社に勤務するネパール人及びインド人を乗せたバスに対する自爆テロが発生し,15名が死亡,20名以上が負傷。(タリバーンとISILが犯行声明を発出。)
・2016年4月19日,市内中心部にあるアフガニスタン治安機関の施設付近で,車両を用いた自爆テロが発生した後,治安部隊と武装集団との間で銃撃戦となり,少なくとも64人が死亡,347人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年2月27日,市内中心部にある国防省付近で自爆テロが発生し,少なくとも15人が死亡,31人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年2月1日,市内南西部にある警察庁舎付近で自爆テロが発生し,少なくとも20人が死亡,29人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年1月20日,市内南西部で,報道機関関係者が乗車した車両を標的とした自爆テロ事件が発生し,少なくとも7人が死亡,27人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年1月17日,市内中心部にあるイタリア大使館の敷地内にロケット弾1発が着弾し,少なくとも2人が負傷(同館員の負傷者はなし)。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年1月4日,カブール国際空港付近で外国軍の車両及び施設を標的とした二度の自爆テロ事件が発生し,少なくとも1人が死亡,22人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2016年1月1日,市内北西部にある仏レストランの前で自爆テロが発生し,少なくとも1人が死亡,15人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2015年12月28日,カブール国際空港付近で,外国軍の車両を標的とした自爆テロが発生し,少なくとも2人が死亡,33人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2015年12月21日,市内中心部にロケット弾3発が着弾。タリバーンが犯行声明を発出。
・2015年12月11日,市内中心部にあるスペイン大使館の関連施設で,武装集団による襲撃事件が発生し,同大使館関係者を含む,少なくとも6人が死亡,9人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。
・2015年10月9日,市内南部にあるシーア派系の宗教施設付近で爆弾テロが発生し,少なくとも1人が死亡,3人が負傷。ISILホラサーン州が犯行声明を発出。
・2015年9月15日,カブール国際空港北側の軍管区付近にロケット弾が着弾。
・2015年8月22日,市内中心部で外国軍の車列を標的にした自爆テロが発生し,NATO軍の米国人請負業者3人を含む,少なくとも12人が死亡,66人が負傷。
・2015年8月10日,カブール国際空港の正面ゲート付近で,車両による自爆テロが発生し,少なくとも6人が死亡,25人が負傷。タリバーンが犯行声明を発出。

2 アフガニスタン全土における外国人誘拐(2014年以降)
 ※新しい事案から順に記載
・2016年8月,カブール市内で,アフガニスタン・アメリカン大学の米国人とオーストラリア人の教授2名が武装集団によって誘拐。
・2016年6月,カブール市で,教育・医療支援を行う国際NGOに勤務するインド人職員が拳銃を所持した者によって誘拐(後日解放)。
・2016年4月,ナンガルハール県ジャララバード市で,オーストラリア人の援助機関職員が武装集団によって誘拐(後日解放)。
・2016年3月,バングラデシュ国籍のNGO職員2人が,クンドゥーズ県からバグラーン県への移動中,武装集団によって誘拐。
・2016年3月,カブール市内で,建設会社に勤めるトルコ人が誘拐。
・2015年8月,カブール市内で,ドイツ人援助関係者が武装集団によって誘拐(後日解放)。
・2015年6月,カブール市内で,オランダ人援助関係者が何者かによって誘拐(後日解放)。
・2015年6月,西部ヘラート県で,イラン人運転手が何者かによって誘拐(後日解放)。
・2015年4月,北東部クンドゥーズ県で,ドイツ人援助関係者が何者かによって誘拐(後日解放)。
・2014年9月,北部ジョウズジャーン県で,パキスタン人技術者2人が何者かによって誘拐(後日解放)。
・2014年6月,西部ヘラートで,インド人NGO代表が武装集団によって誘拐(後日解放)。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在アフガニスタン日本国大使館
 住所:Street# 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
 電話:(870) 772-254-504,(870)772-250-388(衛星電話)
(93) 799-689-861,(93) 793-915-658(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
FAX:(870) 782-255-504 (衛星電話回線)
 URL:http://www.afg.emb-japan.go.jp/