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東ティモールの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2019年03月06日
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【危険度】
●インドネシア(西ティモール)との国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記地帯を除く全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●インドネシア側における東ティモールの国境管理は,インフラ,人的体制の両面で十分機能しているとは言えず,国境を越える犯罪者及び隣国インドネシアのイスラム過激派グループ分子の移動が懸念されること等から不安定要因があります。
●2017年5月,ル・オロ新大統領が就任し,その後の二回の国民議会議員選挙を経て,現在の新政府が発足しましたが,主要閣僚が未就任である等,政治状況は未だ不安定のままであり,今後の政局によっては国内情勢は不透明さを増し,日頃不満をかかえる国民,特に政党支持グループ間の対立・抗争につながる可能性があります。
1 概況
(1)東ティモールは2002年の独立後,国際社会の支援の下,平和の回復・定着を進めてきました。2006年には一部国軍兵士による待遇改善要求デモが暴動に発展する事案,2008年には当時のラモス・ホルタ大統領及びグスマン首相襲撃事件が発生しましたが,このような危機にも,国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)や国際安定化部隊(ISF)等の支援を受け,その都度,平和的な解決を図ってきました。

(2)2009年5月,東ティモール国内の治安維持を担当していた国連警察(UNPOL)から東ティモール国家警察(PNTL)への警察権限委譲が開始され,2011年3月には全県での移譲が完了しました。
 2012年に実施された大統領選挙及び国民議会議員選挙は,おおむね平和裡に終了し,東ティモールが紛争からの回復・和解を進め,安定的な開発段階に入ったことを受け,UNPOLは同年10月に任務を終了するとともに,UNMITは2012年末を以て完全に撤収しました。

(3)2017年は大統領選挙及び国民議会議員選挙が実施されましたが,大きな混乱等は生じていません。しかしながら,非多数派政党による政権運営であったことから,野党連合との対立の中,国政運営は停滞し,2018年1月26日,ル・オロ大統領は政局打開のため,国民議会を解散し民意を問う選挙を実施する旨を発表し,2018年5月にあらためて国民議会選挙が実施されました。選挙自体は平穏裡に推移しましたが,新政府発足後も主要閣僚が未就任の状況が続いている等,未だ政権運営は流動的な状況にあります。また,急速な国家開発による貧困問題,若年層の失業問題は依然未解決のままであり,経済の停滞等から政治的な緊張が高まり,突発的に騒乱等が発生するおそれは依然として排除できません。今後の政局によっては国内情勢が不透明さを増し,日頃不満をかかえる国民,特に政党支持グループ間の対立・抗争につながる可能性もあります。

(4)東ティモールとインドネシア(西ティモール)との国境管理は十分でなく,旧統合派民兵(1999年8月のインドネシアからの独立を問う直接住民投票後に,破壊や暴力行為を行った上で西ティモールに逃れた独立反対派の民兵)がインドネシア側に居住していること等から国境付近においては不安定化要因が払拭されている状況とは言えません。

(5)これまでに,東ティモールにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域情勢
(1)インドネシアとの国境地帯
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 インドネシアと国境を接している東ティモール側の国境管理は,インフラ,人的体制の両面で十分機能しているとは言えず,国境を越える犯罪者及び隣国インドネシアのイスラム過激派グループ分子の移動が懸念されています。東ティモール治安当局は,イラク・レバントのイスラム国(ISIL)関係者の東ティモールへの入国の事実はないとしていますが,ISIL関係者のアジア地域への拡散が懸念されるなかインドネシア治安当局との合同国境パトロール作戦を含め,国境監視体制を引き続き強化しています。

 つきましては,インドネシアとの国境地帯への渡航・滞在を予定されている方は,不要不急の渡航・滞在は止めてください。また,真にやむを得ない事情で渡航する場合には,事前に治安情報の収集に努め,十分な警戒を行うとともに,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を講じてください。
 
(2)上記地帯を除く全土
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア 首都ディリの治安状況は比較的安定しており,2012年末にUNMITが撤収した後の初めての国政選挙として,2017年3月には大統領選挙,同年7月には国民議会議員選挙,及び2018年5月には国民議会選挙が,1か月間に及ぶキャンペーン期間も含め,平和裡に推移しました。しかしながら,都市部では一般犯罪は増加傾向に有り,外国人住居を狙った侵入盗や強盗事件,刃物を持ったオートバイの二人組による傷害事件等の犯罪も報告されています。最近は,自動車やオートバイの数が急速に増加し,無免許運転も多く,交通法規を遵守しない運転手による交通事故も多発しています。

イ このような中,貧困問題,若年層の失業問題は依然未解決のままであり,政情不安に乗じ突発的に騒乱等に発展するおそれは依然排除されませんので,治安状況には引き続き十分注意を払う必要があります。

ウ 東ティモールで従来頻繁に抗争事件を起こしていたマーシャル・アーツ・グループ(MAG:インドネシアに起源を持つ格闘技団体であり,東ティモールでは「MAG法」により登録をすることになっている格闘技サークル)については,2011年12月に死傷者を出す抗争事件を起こしたため,政府がMAGの活動を一年間禁止する決議を行い,その後,MAGの表立った活動は見られません。しかしながら,非合法化措置を受けている「PSHT」,「Korka」及び「Kera Sakti」のMAG間の抗争とみられる暴力事件は,現在でも散発的に発生しているため,今後も動向に注意する必要があります。

エ 2017年及び2018年の一連の国政選挙は平和裡に終了しましたが,新政府の主要閣僚が未就任である等,政局は未だ流動的な状況にあります。今後,与野党間及び政党支持グループ並びに社会不満を有する若者及びMAGグループ間の対立・抗争につながる可能性もありますので,引き続き警戒が必要です。

 つきましては,東ティモールへの渡航を予定される方は,十分な安全対策を講じた上で渡航してください。また,同国に滞在されている方は引き続き安全確保に留意してください。

3 渡航・滞在に当たっての注意
東ティモールへ渡航・滞在される方は,以下の事項に留意するとともに,「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_295.html )等を参考に危険を避ける行動をとってください。また,外務省,在東ティモール日本国大使館,国際機関,現地関係機関等から最新情報を入手し,自らの安全対策を心がけてください。

(1)基本事項
ア 事件,騒乱等が発生している地域には近づかない。夜間の外出は極力控える。
イ 現地の文化,風習を尊重し,現地住民の反感を招かないよう適切な行動を心がける。
ウ 治安の悪化が見られた場合は,直ちに在東ティモール日本国大使館に連絡する。

(2)在留届,たびレジ
海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,東ティモール日本大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の東ティモール日本大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在東ティモール日本国大使館
  住所:Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-Leste
  電話:332-3131又は3132(代表),7723-1127(緊急時)
   国外からは(国番号670)-332-3131又は3132(代表),(国番号670)-7723-1127(緊急時)
  FAX:(国番号670)-332-3130
   国外からは(国番号670)-332-3130
  ホームページ: https://www.timor-leste.emb-japan.go.jp
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