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ベラルーシ
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ベラルーシの危険情報【危険レベルの継続】(内容の更新)

2023年9月26日

【危険度】
●ウクライナとの国境周辺地域
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

【ポイント】
●2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略について、ベラルーシ国内には引き続きロシア軍と民間軍事会社「ワグネル」の部隊が駐留しています。依然としてウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。このため、ウクライナとの国境周辺地域の危険情報レベル4(退避勧告)を継続します。
●欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略に関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性も懸念されます。
●2021年以降、欧州各国はベラルーシとのフライトを禁止しています。また、国境検問所も部分的に業務を停止しており、今後国境が全面的に閉鎖され出国が困難となる可能性もあります。
●このような事情から、ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土についても危険情報レベル3(渡航中止勧告)を継続します。ベラルーシへの渡航は止めてください。また、同国にて必要かつ急を要する用務等がない場合には、商用便による早期の出国の是非を検討されるようお願いします。

1 概況
(1)2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略については、ベラルーシ国内に引き続きロシア軍と民間軍事会社「ワグネル」の部隊が駐留しています。依然として、ウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。どのような目的であれ、国境周辺地域には決して近づかないようにしてください。また、現在国境周辺地域に滞在されている方は直ちに退避してください。ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土への渡航も止めてください。
(2)ベラルーシ南東部には、1986年に隣国ウクライナで起こったチョルノービリ原子力発電所事故による放射能汚染の影響が残り、立入りが制限されている地域があります。
(3)2020年8月に実施された大統領選挙に関連して、ベラルーシ各地で連日抗議活動が行われ、抗議活動参加者と治安部隊の衝突により、多数の集会参加者等が拘束され、死傷者が発生しました。首都ミンスクにおいても大規模な抗議活動が行われ、20万人以上の市民が参加したと報じられました。現在も2020年に抗議活動に参加していた人やウクライナでのロシアの軍事行動への反対を表明した人に対し治安当局が取締りを行っています。万が一、取り締まりの現場などに遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
(4) 2021年5月以降、欧州各国はベラルーシとのフライトを禁止しています。また、国境検問所も部分的に業務を停止しており、今後全面的に国境が閉鎖され出国が困難となる可能性もあります。
(5)ロシアの民間軍事会社ワグネルが拠点としているモギリョフ州西部オシポヴィッチ近郊のツェエリ村等の地域には不用意に近づかないよう注意してください。
(6)テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)ウクライナとの国境周辺地域
レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)(継続)
 2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略について、ベラルーシ国内に引き続きロシア軍と民間軍事会社「ワグネル」の部隊が駐留しています。依然としてウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。どのような目的であれ、国境周辺地域には決して近づかないようにしてください。また、現在国境周辺地域に滞在されている方は直ちに退避してください。
(2)ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 ベラルーシでは、2020年に抗議活動に参加した人や、ウクライナでのロシア軍の軍事行動への反対を表明した人に対する取り締まりが続いています。万が一、取り締りの現場などに遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
 欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略へ関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性も懸念されます。
 また、2021年のベラルーシにおける民間航空機強制着陸事案以降、欧州各国がベラルーシとのフライトを禁止しています。2023年8月リトアニア内務省の発表によれば、リトアニアとベラルーシの間にある6つの国境検問所のうちSumskas国境検問所(ベラルーシ側:Лоша)とTverecius国境検問所(ベラルーシ側:Видзы)の2つの検問所で、業務を一時的に停止しています。情勢が急変すると国境の全面閉鎖等、ベラルーシからの出国手段がより一層制限される可能性がありますので、ベラルーシへの渡航を中止されるよう、また現在ベラルーシに滞在中の方は商用便による出国の是非を検討されるようお願いします。

3 滞在に当たっての注意
 上記以外にも、滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在ベラルーシ日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報を入手するように努めてください。
(1)ベラルーシへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_185.html )」も併せて参照してください。
(2)ベラルーシ国内では国際クレジットカード(VISAやMasterなど)の決済事業が停止され、銀行間の国際送金についても著しい制限が課されており、ベラルーシの市民生活に影響が出ております、さらには、現金に関しても持ち出し、持ち込み、ATMや銀行での引き出しに制限があるため、ベラルーシ滞在中の費用を工面すること自体が困難になっています。
(3)不測の事態が発生した場合は、すぐに在ベラルーシ日本国大使館に連絡するようにしてください。
(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ベラルーシに3か月以上滞在する方は、在ベラルーシ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
 3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在ベラルーシ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

4 隣国のウクライナ及びロシアについても危険情報が発出されていますので、併せてご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ベラルーシ日本国大使館
  住所:Pr. Pobediteley 23/1, 8th floor, 220004, Minsk, Republic of Belarus
  電話:(市外局番017)203-6233
   国外からは(国番号375)17-203-6233
  ファックス:(市外局番017)211-2169
   国外からは(国番号375)17-211-2169
  ホームページ:https://www.by.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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