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ベラルーシ
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。
ベラルーシの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
2024年12月12日
●ウクライナとの国境周辺地域
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
【ポイント】
●2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略について、依然としてウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。このため、ウクライナとの国境周辺地域の危険情報レベル4(退避勧告)を継続します。この地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。
●欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略に関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性が懸念されます。また、2021年以降、欧州各国はベラルーシとのフライトを禁止しています。また、国境検問所も部分的に業務を停止しており、今後国境が全面的に閉鎖され出国が困難となる可能性もあります。
●ベラルーシでは、政府関連施設や地下鉄、電車、駅、線路を含む鉄道関連施設を含む多くの施設等で写真・動画を撮影した場合、当局に拘束される可能性があります。外出時において写真・動画を撮影することは極力控えてください。
●治安当局によるデモや政治的な集会の取り締まりなどでは、同参加者のみならず、見学者も逮捕または拘留される可能性がありますので、取り締まりの現場などに遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。SNS利用による政治的主張などに関連する発信にも注意が必要です。
●このような事情から、ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土についても危険情報レベル3(渡航中止勧告)を継続します。この地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、ベラルーシ滞在中の方は、早期の出国の是非を検討されるようお願いします。
1 概況
(1)2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略については、依然として、ウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。どのような目的であれ、国境周辺地域には決して近づかないようにしてください。また、現在国境周辺地域に滞在されている方は直ちに退避してください。ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土への渡航も止めてください。
(2)欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略へ関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性も懸念されます。また、2021年5月以降、欧州各国はベラルーシとのフライトを禁止しています。また、国境検問所も部分的に業務を停止しており、今後全面的に国境が閉鎖され出国が困難となる可能性もあります。
(3)ベラルーシでは、以下の施設等において写真・動画を撮影した場合、当局に拘束される可能性があります。また、後述の「政府関連施設及び特別政府関連施設」を始め、具体的にどのような施設が該当するのか、必ずしも明らかではないので、以下の施設等に限らず、外出時において写真・動画を撮影することは極力控えてください。
・政府関連施設及び特別政府関連施設(注)
・裁判所
・軍事関連施設
・パイプラインなど国家の安全保障に関わる施設
・検問所を含む国境付近
・地下鉄、電車、駅、線路を含む鉄道関連施設
・空港、航空機内
・大使館、領事館
・美術館、図書館等の公共施設
・コンサート会場、クラブ、カジノ等の遊興施設
・その他
(注)「政府関連施設及び特別政府関連施設」の写真・動画の撮影が禁止されており、これら施設がどのような施設かは公表されていませんので、特に注意が必要です。
(4)2020年8月に実施された大統領選挙に関連して、ベラルーシ各地で連日抗議活動が行われ、抗議活動参加者と治安部隊の衝突により、多数の集会参加者等が拘束され、死傷者が発生しました。首都ミンスクにおいても大規模な抗議活動が行われ、20万人以上の市民が参加したと報じられました。現在も2020年に抗議活動に参加していた人やウクライナでのロシアの軍事行動への反対を表明した人に対し治安当局が取締りを行っています。政治集会についても、厳しく取り締まられる可能性がありますので、撮影等を含め、近づかないようご注意ください。万が一、取り締まりの現場などに遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。SNS利用による政治的主張などに関連する発信にも注意が必要です。
(5)テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
(6)なお、ベラルーシ南東部には、1986年に隣国ウクライナで起こったチョルノービリ原子力発電所事故による放射能汚染の影響が残り、立入りが制限されている地域があります。
2 地域別情勢
(1)ウクライナとの国境周辺地域
レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)(継続)
2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略については、依然としてウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。
つきましては、この地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、安全を確保した上で、直ちに退避してください。
(2)ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
リトアニアとベラルーシの間にある6つの国境検問所のうち、現在運用が継続している場所は、ミンスクからグロドノ州北東部オシミャヌイを経てビリニュスへと至る主要幹線道路上のMyadininkai国境検問所(ベラルーシ側:Kamenny Log)とグロドノ州中部リダからビリニュスへと至る経路上にあるShalchininkai国境検問所(ベラルーシ側:Benyakoni)の2か所です。出国のタイミングによっては変更となる可能性もありますので、出国される際は最新情報をご確認ください。情勢が急変すると国境の全面閉鎖等、ベラルーシからの出国手段がより一層制限される可能性があります。
ロシアの民間軍事会社ワグネルが拠点としているモギリョフ州西部オシポヴィチ近郊のツェリ村等の地域には不用意に近づかないよう注意してください。
つきましては、この地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。ベラルーシ滞在中の方は、早期の出国の是非を検討されるようお願いします。
3 滞在に当たっての注意
上記以外にも、滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在ベラルーシ日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報を入手するように努めてください。
(1)ベラルーシへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_185.html )」も併せて参照してください。
(2)ベラルーシ国内では国際クレジットカード(VISAやMasterなど)の決済事業が停止され、銀行間の国際送金についても著しい制限が課されており、ベラルーシの市民生活に影響が出ております、さらには、現金に関しても持ち出し、持ち込み、ATMや銀行での引き出しに制限があるため、ベラルーシ滞在中の費用を工面すること自体が困難になっています。
(3)不測の事態が発生した場合は、すぐに在ベラルーシ日本国大使館に連絡するようにしてください。
(4)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
ベラルーシに3か月以上滞在する方は、在ベラルーシ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在ベラルーシ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )
4 隣国のウクライナ及びロシアについても危険情報が発出されていますので、併せてご参照ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ベラルーシ日本国大使館
住所:Pr. Pobediteley 23/1, 8th floor, 220004, Minsk, Republic of Belarus
電話:(市外局番017)203-6233
国外からは(国番号375)17-203-6233
ファックス:(市外局番017)211-2169
国外からは(国番号375)17-211-2169
ホームページ:https://www.by.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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