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ソマリア
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ソマリアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2023年11月28日

【危険度】
●全土
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)(継続)

【ポイント】
●各地において引き続きテロが発生しています。ソマリア(「ソマリランド」を含む、以下同様)への渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在されている方は直ちに退避してください。

1 概況
(1)ソマリアでは、1991年のバレ政権崩壊以降、20年以上にわたり無政府状態が続き、氏族集団からなる軍閥が各地で群雄割拠する内乱状態にありましたが、2012年にハッサン・シェイク・モハムッド大統領率いる統一政府が成立し、国際社会の支援の下、国家再建への取組が進められました。2022年同大統領は再選され、治安の安定と経済再建に向けた努力を続けていますが、国内政治には依然として不安定要素が多く残っています。
(2)イスラム過激派組織「アル・シャバーブ」は、近年、ATMIS(アフリカ連合ソマリア移行ミッション)、ソマリア軍及び米軍の攻勢を受け、その支配地域を減少させていますが、依然としてソマリア中部及び南部の村落部において広大な支配地域を維持しているほか、首都モガディシュや一部北部においても活動が確認されています。また、ケニア、エチオピアなどの近隣諸国でもテロ活動や未遂事案を起こしています。また、ソマリア北部を中心に組織された「ISILソマリア州」も、モガディシュを含むソマリア国内でテロ活動を行っています。
 ソマリアでは、モガディシュにおけるトラック爆弾爆発事件(2017年10月)で数百人が亡くなるという過去最悪の被害が出ています。また、2022年10月にはモガディシュの教育省前における自動車爆弾事件で約100人が死亡したほか、2022年8月及び2023年6月には同じくモガディシュで多数の死者を伴うホテル襲撃事件が発生し、いずれの事件もアル・シャバーブから犯行声明が出されています。現在も、モガディシュを中心として頻繁に即席爆発装置(IED)等を利用したテロ事件が発生しているほか、ソマリア全土で身代金を目的とした外国人及びNGO活動家の誘拐事件が多発し、2018年モガディシュにおいて誘拐された国際赤十字職員のドイツ人女性は現在も行方不明となっています。
 ソマリアのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_110.html )も参照してください。

2 地域別情勢
 全土
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

(1)モガディシュを含むソマリア全土で、政府関係施設や空港、ホテル、レストランなどでのテロ事件や、誘拐、氏族間衝突、一般犯罪などが頻発しています。

(2)ソマリア沖・アデン湾での海賊事案は、国際社会の取組みにより2012年以降大幅に減少しましたが、引き続き厳重な警戒が必要です。
 
 つきましては、現在のソマリアの情勢下にあっては、不測の事態に巻き込まれる可能性が高く、極めて危険ですので、ソマリアへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、既にソマリアに滞在している方は、最新の情報の入手に努め、十分な安全対策措置を講じた上で直ちに同国から退避してください。

 ソマリアには日本国大使館が設置されておらず、在ケニア日本国大使館がソマリアを兼轄しています。このため、対応に限界があることにも留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ケニア日本国大使館(ソマリアを兼轄)
 住所:Mara Road, Upper Hill, Nairobi, KENYA(P.O. Box 60202, Nairobi)
 電話:+254- 20-2898000(代表)
 FAX :+254-20-2898220
 ホームページ: https://www.ke.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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