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アンゴラ
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。
アンゴラの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
2025年6月11日
【危険レベル】
●ルンダ・ノルテ州、ルンダ・スル州、モシコ州、モシコ・レステ州、クアンド州、クバンゴ州及びカビンダ州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く)及びクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●危険レベル2の地域では、州都や主要幹線道路近郊を除き、地雷が未撤去で残っている可能性があります。また、反政府勢力による暴動、武力行為などの事案が発生しており、不測の事態に巻き込まれるおそれがありますので、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。
(1)アンゴラでは、内戦からの復興が都市部を中心に進んでおり、南部アフリカの中では政治的には安定しているものの、一般犯罪は多発しています。特に、近年の原油油価下落や慢性化した高失業率、生活インフラの未整備、極端な経済格差等を背景として、都市部において強盗やスリ・ひったくり、車両盗難・車上荒らし事件等の犯罪が日常的に発生しています。
(2)危険レベル2の地域では、州都や主要幹線道路近郊を除き、地雷が未撤去で残っている可能性があるため、国内での活動には十分な注意が必要です。また、危険レベル2の地域においては反政府勢力による暴動、当局への武力行為、テロ未遂等の事案が発生している他、外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件等)を起こす武装グループの存在が確認されており、不測の事態に巻き込まれる可能性があります。
(3)首都ルアンダ市を擁するルアンダ州はアンゴラで最も人口が多く、2022年のINE(国家統計局)の人口推計では約900万人とされています。この中には、内戦中又は内戦終結後に流入した避難民や地方から仕事を求めて移り住んだ低所得者層が多く含まれており、これら貧困層が市内の各所にスラム街を形成しています。スラム街では、日中であっても強盗等の凶悪事件が発生する可能性が高いので、決して近付かないようにしてください。
2 地域別情勢
(1)ルンダ・ノルテ州、ルンダ・スル州、モシコ州、モシコ・レステ州、クアンド州、クバンゴ州及びカビンダ州の全域、ウアンボ州(州都ウアンボ及び幹線道路近郊を除く)、ビエ州(州都クイト及び幹線道路近郊を除く)、マランジェ州(州都マランジェ及び幹線道路近郊を除く)、クネネ州(州都オンジヴァ及び幹線道路近郊を除く)、ウイラ州(州都ルバンゴを除く)及びクアンザ・ノルテ州の北部
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 上記地域は、内戦からの復旧が遅れている地域とされており、地雷が未撤去で残っている可能性があります。特に、主要幹線道路上及び各州都等では地雷の撤去が進み、概ね安全に通行できるようになりましたが、地方部では地雷が未撤去で残っている可能性があります。また、道路や橋などの交通インフラが未整備の場所も存在します。
イ ルンダ・ノルテ州では、2020年7月にコンゴ民主共和国との国境地帯にて、コンゴ民主共和国軍兵士とアンゴラ国境警察間の衝突が発生しています。また、ダイヤモンドの違法採掘があり、違法採掘現場や違法取引が行われる現場等で、武装した違法採掘グループと治安当局側との間で衝突が発生する可能性があるため、治安は不安定な状態です。
ウ ルンダ・ノルテ州及びルンダ・スル州では、ルンダ地方の自治を求める「ルンダ・チョクウェ保護領運動」と呼ばれる抗議活動グループが確認されており、2021年1月に暴動が発生した他、2023年10月には警察がデモ参加者202名を逮捕した事件が発生しています。同地域ではデモや暴動に巻き込まれる可能性がありますので、最新の治安情勢を確認してください。
エ カビンダ州では、政府、FLEC-FAC(カビンダ解放戦線カビンダ軍:カビンダ独立を訴え、兵士とする目的で年少者を拉致するなどのテロ活動を継続させてきた反政府武装勢力)及びFCD(カビンダ対話フォーラム)との間で、和平プロセスが進展してきましたが、2022年に実施された大統領・国民議会選挙の活動期間中、FLEC-FACによる投票所の破壊行為、アンゴラ国軍に対するゲリラ的な武力行為事件があった他、2023年5月、国軍兵士3名及び民間人2名(ブラジル国籍)が殺害される事件が報じられました。2025年4月には、FLEC-FACは60日間(6月14日まで)の停戦を宣言し、カビンダ紛争終結に向けてアンゴラ当局との対話環境作りを望むことを発表しましたが、一方的かつ時限的なものであり、また、その他の外国人を狙った犯罪(誘拐事件や強盗事件など)を起こす武装グループの存在が確認されていますので、最新の治安情勢を確認してください。
オ ウアンボ州では、社会的・政治的観点から混乱を引き起こし、政府が制御できない不安定な国としてアンゴラを世界に知らしめることを目的とした、FUROA(アフリカ秩序再建統一戦線)が2017年に発足し、2024年10月にバイデン米国元大統領がアンゴラを訪問した際、テロを計画した容疑で所属メンバー7名が逮捕されました。同地域ではFUROAが行う抗議デモ等に巻き込まれる可能性がありますので、最新の治安情勢を確認してください。
つきましては、上記地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、在アンゴラ日本国大使館と緊密な連絡を維持し、最新の治安情勢を注視しつつ、常に周囲の状況に注意を払い、特に夜間の外出は控えるなど、十分な安全対策をとってください。
(2)その他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ア ルアンダ、ナミベ及びベンゲラ各州並びにウイラ州の州都ルバンゴは、比較的治安が安定していることから、多くの外国人が居住し、また、観光客も多く訪問していますが、一般犯罪への十分な注意が必要です。
イ 上記1のとおりアンゴラの都市部においては、内戦時から内戦終結後にわたって流入した避難民や低所得者層が多数定住しており、強盗事件をはじめとする凶悪犯罪が日常的に発生しています。凶悪犯罪の中には、銃器や刃物などの凶器を用いた事件もありますので、特に移動時には十分注意してください。
つきましては、上記地域に渡航、滞在される方は、上記情勢を十分考慮し、必要な安全対策を講じる等、十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
(1)商用等で滞在する場合は、上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
アンゴラに3か月以上滞在される方は、在アンゴラ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在アンゴラ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )
(2)これまでに、アンゴラにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロの発生は確認されていませんが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、テロによる日本人の被害も確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
また、テロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_092.html )も参照してください。
(3)隣国のコンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ザンビア及びナミビアについても別途危険情報が発出されていますので、これらの情報にも留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在アンゴラ日本国大使館(開館時間8時30分から17時30分、日本との時差-8時間)
住所:Torres Loanda, 2F, Rua Gamal Abdel Nasser, Ingombota, Luanda, Republica de Angola
電話 :923-167090
国外からは(+244)923-167090
ホームページ:https://www.angola.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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