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カンボジア
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

カンボジアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2023年1月27日

【危険レベル】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
● 過去の内戦の時期等に国内に持ち込まれ、いまだ残存する一部の銃火器を使用した強盗事件が度々発生するなど、日本や他の東南アジア諸国と比較して、治安は決して良くありません。

● プノンペン都やシェムリアップなどの観光地においては、日本人を含め、外国人が被害者となる犯罪事案が多く発生しています。犯罪の標的とされないよう、十分な対策を講じてください。

●カンボジアで好条件の仕事があるとして勧誘された外国人が監禁状態に置かれ不法行為に強制的に従事させられる事案が発生しています。就労のための渡航に際しては就労先の情報などを十分に確認してください。

1 概況
(1) 一般治安情勢等
 カンボジアでは、過去の長期にわたる内戦時等に銃火器が国内へ持ち込まれ、多くは回収されたものの未だ残存する銃火器を使用した強盗事件等が度々発生しており、日本や他の東南アジア諸国と比較して、治安は決して良くありません。
外国人が多い都市部や観光地では、強盗、ひったくり、置き引き、こん睡強盗、スリ、いかさま賭博詐欺などの犯罪が多発しています。日本人も、事件に巻き込まれて重傷を負ったり、多額の金銭を詐取されたりするなど、被害が多く発生しています。
また、カンボジアの経済発展に伴い、ビジネスや投資に係る詐欺事件も複数報告されるようになっています。

(2)その他の犯罪情勢
 最近、カンボジアにて好条件の仕事があるなどとして就労希望者を外国で勧誘し、カンボジア到着直後にパスポートや連絡手段を取り上げ、外出を制限し監禁状態に置いたうえで、電話詐欺などの不法行為に従事させる事案が多数発生しています。
被害者及び加害者のいずれも外国人であるケースが少なくなく、相当数の外国人が被害に遭っており邦人の被害も報告されています。
 知人等の紹介でカンボジアでの就労を検討・予定されている場合は、上記のような情勢を理解し、安易に勧誘に同意することなく、勤務先が信用に足りるものか、安全が確保されているものか等についてよく確認し、確認できない場合は渡航を取り止めることも視野に入れて慎重に判断してください。
関係情報: https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000803.html

(3) テロ情勢
 カンボジアにおいては、目立ったテロの兆候はありませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ、スリランカ、アフガニスタンにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことは益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
 

2 地域別情勢
(1) プノンペン都、シェムリアップ、シハヌークビルなどの観光地
 プノンペン都では、昼夜を問わず、金品を強奪される事件やひったくり被害が多く発生しています。
また、シェムリアップ、シハヌークビルなどを含め、外国人が多く集まる場所では、これまで詐欺やこん睡強盗などの犯罪も多く発生しています。

(2) 西部及び東部(地雷・不発弾埋設地域)
カンボジア国内には、内戦時代に埋設された地雷やベトナム戦争当時の米軍の爆撃による不発弾が多数残っており、カンボジア政府は除去を進めているものの、いまだに年間50件前後の地雷や不発弾による死傷事故が発生しています。
事故が特に多く発生している地域は、バッタンバン州、ウドーミエンチェイ州、プレアビヒア州、ポーサット州及びバンテアイミエンチェイ州のカンボジア西部ですが、クラチェ州、コンポンチャム州、コンポンスプー州などカンボジア中・東部でも一定数の事故が発生しています。
地雷や不発弾が確認されている地帯には、立入禁止を意味するドクロのマークが描かれた警告板がありますが、確認作業がされていないために警告板の設置がされていない場所もありますので、警告板が無い場合であっても、農地、空き地、森林等、人や車が踏み入れていない場所に不用意に立ち入らないようにしてください。特に、カンボジア東部は、ベトナム戦争当時広く爆撃され、幹線道路も重要目標に含まれていたため、道路から比較的近い場所にも不発弾(クラスター弾等)が残っていますが、警告板が設置されていることは少ないため、郊外においては、道路から離れた場所に不用意に立ち入らないでください。

(3) タイ及びベトナムとの国境地域
タイとの国境付近に位置する「プレアビヒア寺院」(2008年7月にユネスコ世界遺産に登録)の周辺地域及びベトナムとの国境地域において、画定していない国境線が一部存在します。
現在のところ、両国とカンボジアの間に軍事的な緊張関係は見られませんが、これらの地域を訪問する際には、事前に情報収集を行うなど、十分注意を払うようにしてください。


3 渡航・滞在に当たっての注意
 滞在に当たっての注意について、詳細は安全対策基礎データ( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_004.html )も併せて参照してください。
 滞在中は、上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。さらに報道、日本国外務省、在カンボジア日本国大使館、在シェムリアップ領事事務所、現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。
海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 旅行者や出張者など、カンボジアでの滞在が3か月未満の方は、「たびレジ」に登録してください。
また、3か月以上滞在される方は「在留届」を提出してください。安全な旅行ができるように、最新の安全情報をメールでお届けします。また、緊急事態発生時の安否照会にも使用しますので、安全対策の一つとして、必ず登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
テロに関する注意事項については、「テロ・誘拐情勢」も確認してください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_004.html)
   

(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 (内線)9926
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 (内線)3047
○外務省海外安全ホームページ
(PC版・スマートフォン版)
(モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在カンボジア日本国大使館
 住所: No.194 Moha Vithei Preah Norodom, Sangkat Tonle Bassac Khan Chamkarmom, Phnom Penh, Cambodia
 電話:023-217-161〜4
    国外からは(国番号855)-23-217-161〜4
 FAX :023-216-162
    国外からは(国番号855)-23-216-162
 ホームページ:https://www.kh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

〇在シェムリアップ領事事務所
 住所:Sokha Palace Siem Reap Hotel, Road 60, Phum Trang, Sangkat Slorkram, Siem Reap
 電話:063-963-801〜3
    国外からは(国番号855)-63-963-801〜3
 FAX:063-963-804
    国外からは(国番号855)-63-963-804



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