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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
ベリーズの犯罪発生件数は高止まりの状況にあり、特に、殺人事件は過去数年、年間140件前後発生しています。なお、2022年の殺人事件発生件数は113件で、銃器や刃物等を使用した強盗事件や窃盗事件が頻発し、特に銃器を使用した犯罪が増加傾向にあるため、治安当局はこれら犯罪の増加を重く受け止め、各種取締り活動を強化しています。
ベリーズにおける犯罪の多くは、ベリーズシティ市内で夜間に多く発生しています。特にベリーズシティの南部地域にはギャング組織が暗躍する地域が点在し、これら地域ではギャング組織間の抗争から発展する殺人や銃撃事件などの凶悪犯罪や一般市民が巻き込まれる事件も発生しています。同地域の治安悪化に伴い、2022年8月1日から1ヶ月間、治安に関する非常事態宣言が発令され、外出時間制限等の行動抑制や、軍や治安当局による取り締まりおよび警備強化が実施されました。また、ベリーズシティにはクルーズ船等からの多くの観光客も訪れますが、これら観光客を狙った窃盗(ひったくり、置き引き等)事件も頻発しています。
更にベリーズとメキシコやグアテマラの国境付近では、規制薬物および銃器等の密輸事件が頻発しています。また、国際麻薬カルテル等が関与しているとの疑いがある南米地域から北米地域への中継地点として小型ジェット機を使用した大規模な密輸事件も起きており、治安当局による規制薬物押収量は毎年増加しています。
2 日本人の被害例
(1)昼間にベリーズシティ市内を歩いていた旅行者が、後方から突然何者かに頭部を殴打され、気絶している間に所持品を盗まれた。
(2)男性旅行者2人が、バスで地方都市からベリーズシティのバスターミナルに到着後、その場で知り合ったベリーズ人女性から「安い宿を紹介する」などと誘われ、ついて行く途中の裏通りで、待ち伏せしていた複数の男に取り囲まれてナイフで脅され、現金やクレジットカード等を強奪された。
3 交通手段の安全性
流しのタクシーよりも、ホテルの車寄せやタクシー乗り場で待機しているタクシーが比較的安全です。ただし、料金メーターが付いていないものがほとんどですので、乗車する際にはドライバーに行き先を告げた上で料金を確認してから乗車することをお勧めします。過去日本人が法外な料金を請求された事案もあります。
ベリーズシティから各地方の町へ向かうには急行バスもありますが、利用する場合は経由地がなく目的地までノンストップで行くバスを利用するとより安全です。
4 防犯対策
以下の点に注意し、常に十分な警戒心を持って行動してください。
○ 夜間の一人歩きは極力避け、複数で行動する。
○ 多額の現金や貴重品などを持ち歩かず、現金およびクレジットカードは何か所かに分けて携行する。
○ 強盗等の被害に遭ったときは、身の安全を第一に考え、無理に抵抗しない。
5 テロ対策
テロ・誘拐についてはテロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_288.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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