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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)概況
 バルバドスは、人口約28万人の島国ですが、欧米からの定期直行便が就航し、観光客が多く訪れています。観光が国の大きな収入源であることから、政府は治安対策を重要な課題として取り組んでおり、カリブ諸国の中では比較的治安が良いとされています。しかしながら、空き巣、窃盗、強盗、性犯罪、麻薬関連などの犯罪も多く発生しており、人口10万人あたりの犯罪発生件数は日本の約4倍に上ります。

(2)犯罪統計
 バルバドス警察が発表した犯罪発生件数は、2022年は5,803件であったのに対し、2023年は6,228件と前年比7.3%増加しています。殺人事件が2023年は21件発生し、うち14件が銃器によるものでした。なお、首都ブリッジタウン中心部に位置する日本国大使館近隣においても、日中に銃器を使った殺人事件が発生していますので、注意が必要です。

(3)違法薬物
 違法薬物関連の犯罪も毎年1,000件近く発生しています。背景には違法薬物取引等の存在が挙げられ、薬物関連犯罪は依然大きな社会問題となっています。

(4)その他一般犯罪
 窃盗や恐喝、住居侵入(空き巣や忍び込み、ホテルの客室荒らしなど)といった犯罪についても、毎年1,000件近く発生しており、外国人観光客が犯罪被害に遭うケースもしばしば見受けられます。

2 特に注意を要する犯罪多発地域と注意事項
(1)ブリッジタウン近郊の「ブラウンビーチ(Brown Beach)」など
日中は観光客で賑わいますが、日没後は麻薬の密売人や売春婦などが出没するなど急激に治安が悪化しますので、夜間は不用意に近づかないでください。

(2)ブリッジタウン付近の「ネルソンストリート(Nelson Street)」および「ウェリントンストリート(Wellington Street)」
日没後は治安が悪化しますので、夜間は近づかないでください。

(3)セント・ルーシー教区(St. Lucy)の「クラブ・ヒル (Crab Hill)」、セント・マイケル教区(St. Michael)の「ザ・アイヴィー (The Ivy)」、「ニュー・オリンズ(New Orleans)」、「パイン(Pine)」、「キャリントンビレッジ(Carrington Village)」および「グリーンフィールズ(Green Fields)」
発砲事件や強盗、麻薬に係る事件が多発しているため日中でも近づかないでください。

3 防犯対策
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。以下の事項に留意して、防犯対策に努めてください。

○常日頃から貴重品の管理を徹底する。
○自宅や宿泊施設の窓や扉には、必ず施錠する。
○夜間の不要な外出は避ける。
○タクシーを利用する際は、事業登録がされているタクシーを利用する。
○車を運転する際は、運転中もドアロックをかける。
○車を停車させる際は、周囲の安全を確認してから停車させる。
○車の乗降時にも、周囲の安全を確認してから乗降する。
○車の運転中であっても、携帯電話や荷物が外部から見えない位置に置く。

4 テロ・誘拐
 バルバドスにおけるテロ・誘拐については、「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_287.html )をご確認ください。

5 安全の手引き
 在バルバドス日本国大使館が作成した「安全の手引き」(https://www.bb.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzentebiki.html )をご参照ください。


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