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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
(1)概況
バルバドスは観光を基幹産業とする島嶼国であり、カリブ地域の中でも比較的穏やかな社会環境が保たれています。多くの地域では安心して滞在できますが、一部の地域や夜間の時間帯においては、一般的な都市と同様の注意が必要です。
(2)犯罪統計と治安の変動
バルバドス警察等の統計によると、殺人事件については、2024年に50件発生しており、2025年においても同程度の水準で推移しました。これらの事案の多くは、特定の組織(ギャング)間における対立や利権争いに起因するものです。国内のどの地域においても凶悪犯罪が発生しているわけではなく、特定の地区に事案が集中している傾向があるため、リゾートエリアや主要な観光地における治安は概ね安定しています。観光客が直接標的となる事例は限定的ですが、夜間の不要不急の外出や危険地域への立入りは避けるなど、基本的な防犯対策を心がけてください。
(3)違法薬物と一般犯罪
違法薬物取引に関連する犯罪は依然として存在しており、銃器の蔓延を加速させる要因となっています。バルバドスでは、18歳以上の成人による14グラム以下の大麻所持について、刑事罰ではなく行政罰(罰金)を科す「非犯罪化」が実施されていますが、これは「大麻の使用や所持が完全に合法化された」という意味ではありません。
また、日本人旅行者が大麻を使用・所持した場合、たとえ現地で行政罰の対象にとどまる量であっても、日本の大麻取締法等が適用される可能性があり、帰国後に日本国内で刑事罰を受ける場合があります。大麻の使用・所持・購入は一切行わないでください。
公共の場所での使用は厳格に禁止されており、違反時には罰金が科されます。また、14グラムを超える所持、許可のない販売や自家栽培は、依然として重い刑事罰(禁錮刑等)の対象となります。さらに、諸外国の処方箋やIDカードを持参しても、国境を越えて大麻製品をバルバドスへ持ち込むことは国際的な密輸犯罪として厳しく処罰されます。
観光客を狙った窃盗(置き引き等)や対人強盗の報告も少数ながら存在するため、ビーチや商業施設では貴重品の管理や周囲への警戒を徹底するようにしてください。特に旅行者の注意が散漫になりやすい状況は狙われやすいため、基本的な防犯意識を高く持ち、自身の安全確保を優先した行動をとるようにしてください。
2 防犯対策
(1)安全のための3原則(行動指針)
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」という心構えが何よりも重要です。日頃から最新の治安情報を収集し、危険な場所には近づかず、多額の現金や貴重品は持ち歩かないことを徹底してください。特に「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」の原則を常に意識してください。
(2)ビーチ・屋外での防犯と貴重品管理
ビーチや観光地では、旅行者の隙を狙ったひったくりや置き引きが相次いでいます。海辺で楽しむ際は、貴重品を砂浜に放置せず、必ず肌身離さず持ち歩いてください。車の鍵や少額の現金、身分証などを入れて持ち運べる「防水バッグ」を活用し、身につけたまま遊泳するなどの対策が有効です。また、観光地では周囲に注意を払い、常に自分の荷物が視界に入る位置にあるよう心掛けてください。
(3)車両・交通機関利用時の防犯
車両での移動は、強盗被害のリスクが伴います。乗車前は必ず付近に不審者がいないか確認し、乗車後は速やかにドアをロックしてください。路上で客引きを行う無許可営業とみられる車両の利用は避けてください。移動の際は、ホテル等が手配する正規のタクシーや信頼できる配車サービス等を利用してください。渋滞時や信号待ちでは、不測の事態に対応できるよう十分な車間距離を確保してください。
(4)銃器犯罪への対処
銃器使用による事件に遭遇した場合は、絶対に抵抗しないでください。万が一、銃声を聞いたり、銃撃事件の現場に遭遇したりした際は、まずは直ちにその場から離れて逃げ(Run)、近くの頑丈な建物や物陰に身を隠して(Hide)安全を確保することを最優先としてください。自身の生命を守るため、決して無理に立ち向かうようなことはせず、状況が落ち着くまで身を潜めて救助を待つことが肝要です。安全が確保できた後にのみ、警察等へ通報してください。
(5)危険地域への立ち入り制限
治安当局が指定する犯罪多発地域については、日中・夜間を問わず立ち入りを避ける必要があります。特にセント・マイケル教区のザ・アイヴィー、ニュー・オリンズ、パイン、キャリントンビレッジ、グリーンフィールズ、セント・ルーシー教区のクラブ・ヒル等については、組織的な犯罪集団の影響力が強く、犯罪事案の発生が比較的多い地域として認識されています。 こうした地域について、現地では「正当な理由がない限り立ち寄らない」のが防衛的行動の基本とされています。やむを得ず立ち入る必要がある場合でも、日中の時間帯に限定し、用件を迅速に済ませて速やかにその場を離れるようにしてください。
また、ブリッジタウン中心部のネルソンストリートおよびウェリントンストリートは、クルーズ船の寄港時など日中は多くの観光客でにぎわう一方、曜日や時間帯によっては(日祝日や店舗が閉まる時間帯など)人通りが急激に少なくなり、外国人旅行者が目立ちやすい状況となります。日中であっても周囲の状況には十分注意し、特に夜間は立ち入らないようにしてください。 ブラウンズビーチ周辺は、カメと沈没船のツアー等の観光拠点として日中は多くの観光客でにぎわっていますが、場所柄大麻の喫煙等が見られる場合もあるほか、夕暮れ時以降は治安リスクが高まります。観光時は日中の混雑している時間帯を中心に利用し、貴重品管理を徹底するとともに、夜間の立ち入りは絶対に避けてください。さらに、リゾート地だからと油断せず、「100%安全なビーチは存在しない」という意識を持ち、外出時は常に周囲への警戒を怠らないようにしてください。
3 テロ・誘拐
バルバドスにおけるテロ・誘拐については、「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_287.html )をご確認ください。
4 安全の手引き
在バルバドス日本国大使館が作成した「安全の手引き」(https://www.bb.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzentebiki.html )をご参照ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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