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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)リヒテンシュタインは治安の良い国として知られていますが、旅行者も多いことから、他国からの移動時なども含め、一般犯罪が発生しています。
 一例として、リヒテンシュタインへの旅行者等がよく利用する、スイスのチューリッヒ空港でのクレジットカード詐欺が挙げられます。日本人の名を名乗る見知らぬ人から、「フライトがキャンセルとなったため航空会社に電話したいが、クレジットカードを持っていないので現金と引き替えにクレジットカードを使用させてほしい」と依頼され、クレジットカードを渡したところ、知らないうちに同種のカードにすり替えられ、後日、不正使用されていたことに気づいたといった詐欺犯罪が近年発生しています。
(2)リヒテンシュタインの犯罪統計によれば、2022年の犯罪件数は1,892件(前年比12%増)で、主な内訳は、財産・経済犯罪(窃盗・車両盗・器物損壊・詐欺等)が872件、薬物:466件、傷害(脅迫を含む):208件、性犯罪:55件となっています。

2 防犯対策
 状況に応じ、以下のような対策をとることが重要です。
(1)一般
ア 自宅やホテル
・見知らぬ人物の訪問には不用意にドアを開けない。
・宅配便や郵便配達員から不在の隣人に代わり荷物の着払いや受け取りのサインを要求されても応じない。

イ 外出先
・見知らぬ人物に話しかけられたら、毅然とした態度で接するとともに、十分な距離をとり、荷物から注意を逸らさない。
・できる限り人混みを避ける。
・薄暗い場所、ひと気のない駐車場等を避ける。
・多額の現金を持ち歩かない。
・ATM利用時は、他人に暗証番号を見られないよう注意し、引き出した現金はすぐにしまう。
・バッグやリュックのファスナー等は必ず閉めておく。また、無造作に置きっぱなしにしない。
・貴重品は一か所にまとめず分散して持つ。

ウ レストラン
・コート掛けに貴重品を入れた上着を掛けない。
・椅子の背もたれに貴重品を入れたままの上着、バッグ等を掛けない。

エ 公共交通機関
・電車の網棚に手荷物を載せない。
・乗降時および混雑時にはバックやリュックは身体の前で持つ。
・荷物運びを手伝うなどの親切心を装ったスリに注意する。

(2)空き巣
・外出の際にはすべてのドアや窓等を施錠し、シャッターがあれば下ろしておく。
・旅行に出かける際は、留守を察知されないようタイマー式の照明を点灯させるなど、不在であることがわからないよう工夫する。
・自宅の鍵を郵便受けの中や植木鉢の下等に隠さない。
・外部から見える場所に貴重品を置かない。

(3)クレジットカード詐欺
・見ず知らずの人にクレジットカードの使い方等の支援を求められても、安易に信用せず、警察に相談するよう返答する。
・クレジットカードが一瞬でも犯人の手に渡った場合は、すり替えられている可能性があるので、すぐにカードの名義を確認する。
・不正使用の疑いがある場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡し、カードを止める。

3 テロ・誘拐
 リヒテンシュタインのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_283.html )をご確認ください。


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