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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 最近の犯罪発生傾向
(1)各地で殺人,強盗,窃盗,誘拐及び強姦等の犯罪が発生しており,日本人も被害に遭っています。2015年以降,各種犯罪は増加傾向にあり,特に2017年は過去20年間で最も多くの殺人件数を記録するなど,市民に対する治安上の脅威は非常に深刻です。

(2)これまでに,メキシコにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 主な犯罪と防犯対策
(1)誘拐
 メキシコ全土では,身代金を目的とした誘拐が横行し,ビジネスとしても定着しています。メキシコにおける誘拐発生件数は,2017年の治安当局による公式統計では1,148件ですが,誘拐被害者の多くが報復を恐れ,通報しない等の理由から,実際の発生件数は上記よりも多いと推測されます。
 誘拐被害の大部分はメキシコ人ですが,中には外国人を狙ったものもあり,「裕福」と認識されやすい日本人も標的となり得ます。長期間被害者を拘束する一般的な誘拐のほか,短時間身柄を拘束し,所持しているキャッシュカードやクレジットカードでATMから現金を引き出させるといった,いわゆる「短時間誘拐(特急誘拐,簡易誘拐とも呼ばれる)」が発生しており,日本人が被害に遭うケースもあります。
 標的になりやすいのは,目立つ格好(高級車を所有している,高価な貴金属等を身に着けている)の人,また,行動がパターン化している人です。また,流しのタクシー等に乗車したり,自身で予約したタクシー等の車両と異なる車両に乗車して誘拐されるケースもあります。
 更に,実際に誘拐はせず,誘拐しているかのように装い,家族や会社へ金銭を要求し,銀行等へ振り込ませる,いわゆる「偽装誘拐(バーチャル誘拐)」と呼ばれる手口も発生しています。
 誘拐犯の標的とならないために,安全のための3原則(「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」)を日頃から遵守するとともに,特に以下の点に留意してください。
 ○日々の行動パターンを設けず,複数の経路,時間帯を用意し,適宜変更する。
 ○自宅及び通勤・通学先の付近で,不審な人物や車両の有無を確認する習慣をつける。
 ○個人情報の取り扱いに注意する。特にSNS等で行動予定等を安易に発信しない。
 ○流しのタクシー(Libre),無許可タクシー(白タク)を利用しない。予約制のタクシー(Sitio,Radio Taxi),高級ホテル等で手配するタクシー(Turismo),チケット制の空港タクシーの他,タクシー配車アプリを利用する。
 ○タクシー等車両を予約する時に,車番,車種等を確認しておく。
 ○偽装誘拐による被害防止のため,誘拐被害に遭っているか等事実の確認をする。また,実行犯が盗んだ携帯電話・スマートフォンから電話を掛けてくる場合もあるため,自身との関係性が他者から分かりやすい連絡先登録名(例:父,祖母等)を避けるなどして注意する。
なお,詳しくは外務省海外安全ホームページ「海外安全パンフレット・資料」( https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html )をご参照いただき,不明な点があれば在メキシコ日本国大使館あるいは在レオン日本国総領事館にもご相談ください。

(2)強窃盗
 路上,タクシーやバス等の交通機関内,空港などにおいて,日本人がスリ,置き引き等の窃盗及び強盗の被害に遭っています。また,自動車運転中に,開放された窓から車内のものを盗まれる,あるいは,けん銃を突きつけられるなどして,車ごと奪われるといったカージャックも発生しています。メキシコにおいては,けん銃などの武器の携行には国防省の特別許可が必要ですが,銃の取得が比較的容易なため,多くの犯罪に銃器が使用されています。銃で強盗に脅された場合,絶対に抵抗しないでください。
 誘拐の防犯対策同様,安全のための3原則(「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」)を日頃から遵守するとともに,特に以下の点に留意してください。
ア 全般
 ○夜間の外出は極力避ける。
 ○単独行動は可能であれば避ける。
 ○財布,カメラ,スマートフォン等の貴重品をむやみに露出させない。
 ○貴重品をバッグ等に入れず,衣服の内側に入れる等して肌身に着けて携行する。

イ 車両運転中
 ○乗車後は必ずドアをロックし,カバン,携帯電話,時計等は車外から見えない場所に置く。
 ○信号待ち等で車を停める際には周囲に十分注意するとともに,いつでも逃げることができるよう車間距離をとるなどし,また速度を調整してなるべく停車しないように運転する。

ウ 空港において
 ○空港内の両替所は利用を控える。
 ○貴重品は預け入れ荷物ではなく手荷物として機内に持ち込む。
 ○空港からの移動は,徒歩や公共交通機関を避け,空港タクシー等を利用する。目的地まで寄り道はしない。
 ○警察官や空港職員に別室に連れて行かれ,金銭を要求される事案があるため,自らに非がなく,先方の言動が不審な場合は,「在メキシコ日本国大使館(又は在レオン日本国総領事館)に連絡する」など伝え,毅然とした態度で拒否する。

エ タクシーにおいて
 ○流しのタクシー,無許可タクシー(白タク)を利用しない。
 ○予約制のタクシー(Sitio,Radio Taxi),高級ホテル等で手配するタクシー(Turismo),チケット制の空港タクシーの他,タクシー配車アプリを利用する。ただし,乗車する場所や時間帯に注意し,単独かつ深夜の利用は避ける。
 ○運転手の氏名と車両番号(ナンバープレートとは別に,車体に表示)を予め聞いておき,乗車時に確認する。
 ○運転者証が後部座席に掲げられていること,さらに,その写真等のデータが運転者と一致していることを確認し,不審な点があればすぐに車から降りる。
 ○乗車前に,タクシーのナンバープレートを記録しておく。
 ○乗車した後は,必ずドアをロックする等を心がける。

オ 市バス,地下鉄等において
 ○スリ及び置き引き等の被害が非常に多いため,バッグ等は体の前で持つ。
 ○車体が脆弱なバス(メキシコ市のペセロ等)は,利用を避ける。

カ 長距離バスにおいて
 ○単独での移動はできるだけ避ける。信用できる仲間・団体等での移動が望ましい。
 ○出発地から目的地までの途中で他の乗客が乗り込まない一等バスを利用する。
 ○仮眠する際は貴重品を衣服の内側に入れる等して肌身に着け,決して座席・荷物棚等に放置しない。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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