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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 概況
(1)ボリビアは中南米の中でも比較的治安の良い国と考えられていますが,日本人を含む外国人観光客を狙ったスリや置き引き等の窃盗事件が頻発しています。特に,ラパス市及びチチカカ湖畔のコパカバーナ市の観光地区やバスターミナルにおいては,日本人旅行者が偽警察官や首絞め強盗の被害に遭っています。
したがって,ボリビアは日本の治安状況とは異なることを強く意識して頂くとともに,時間,場所,場合にあった防犯対策(下記防犯対策参照)を講じて頂き,犯罪被害のリスクを最小限に留めるよう心がけてください。

(2)また,ボリビア各地において,頻繁に道路封鎖や行進・集会を含む各種抗議活動が行われており,中には暴動に発展する事例もありますので,これら抗議活動の現場には近づかないよう注意してください。特に,2019年10月に実施される予定の大統領選挙及び総選挙までの期間は,全国各地で様々な抗議活動が行われることが想定されますので,注意が必要です。

(3)これまでに,ボリビアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり,未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2  犯罪発生状況
(1)拳銃強盗
 ア 日本人の犯罪被害事例
○男性が銀行で現金を引き出した後,車でショッピングセンターまで移動し,現金の入ったカバンを肩に掛けて徒歩で移動中,背後からカバンをひったくられそうになった。抵抗したところ,犯人が拳銃を取り出し3発発砲し,そのうち1発が右手中指に当たり負傷した。
○スーパーマーケットで買物中,現金入りのバッグをひったくられそうになったため抵抗したところ,拳銃のグリップ部分で頭部を殴打され,バッグを強奪された。

 イ 防犯対策
○銀行などで多額の現金を一度に引き出さない。やむを得ず引き出す場合は,必ず複数で行動し,常に周囲を警戒する。夜間は複数であってもATM等から現金を引き出さない。
○車両で移動する際は,バックミラーなどで後方を確認し,特に二人乗りのオートバイが接近していないか注意する。
○犯罪に遭った場合は,身体の安全を第一に考え,金品の要求に対しては決して抵抗せず,犯人を刺激しないようにする。

(2)窃盗(スリ,置き引き)
 ア 日本人の犯罪被害事例
○ラパス・エルアルト空港のチェックイン・カウンターで搭乗手続中,足元に置いていた貴重品を入れたカバンを盗まれた。
○発車前の長距離バスの中で,乗務員風の男に荷物を棚に載せるよう指示され,従った際,外から見知らぬ人物が窓を叩いたので応対しているうちに,棚に置いた荷物を盗まれた。
○市場で買物中,バッグを切られて財布を抜き取られた。
○前を通りかかった人物が物を落としたので,それを拾って渡したところ,その隙に足下に置いてあった自分の荷物を盗まれた。
○ラパス市内のレストランで,複数で食事をしていた際,椅子の背もたれにかけていたバッグを誰も気付かないうちに持ち去られた。
○インターネットカフェで子供に声をかけられたので応対していた隙に,反対側に置いていたリュックサックを盗まれた。
○車で走行中,道路脇にいた人物に物を投げられ,車から降りて傷を確認している隙に,助手席に置いていたバッグを盗まれた。
○人混み(バスターミナル,大通り,市場等)を歩いていた際,急に前方を塞がれ,立ち止まった瞬間にリュックサックから貴重品を盗まれた。
○夜行バス車内の頭上荷物置きや座席の下に貴重品が入ったバッグを置いて就寝したが,気付いたらバッグがなくなっていた。

イ 防犯対策
○ウユニ塩湖からラパス市内間の長距離バス車内での置き引きが頻発していることから,貴重品は常に複数か所に分散して肌身離さず持つ。
○手荷物からは常に目を離さない。
○外出時には,貴重品や多額の現金を持ち歩かない。
○見知らぬ人に親切そうに声を掛けられても,相手にしない。
○外出時は,常に周囲に注意しながら目的地へ向かう。
○車の助手席等,外から見える場所に物を置かない。
○車から降りる際は,周囲に怪しい人物がいないか注意を払う。
○夜間,早朝の外出は避け,複数で行動するようにする。
○バス内の荷物置きや座席の下に,貴重品の入っている荷物を置かない。

(3)偽警察官
ア 犯罪手口
○外国人旅行者になりすました犯人グループの一人が近寄って,時間や道を聞いてくる。これに応対していると,私服又はスーツ姿の警察官と称する者が近付いてきて,麻薬,偽米ドル,偽造カード所持の取締り,不法滞在やテロリストの取締り,身分証明書の不携帯(いずれも犯人グループのでっちあげ)等の言いがかりを付けて,犯人が用意した車(タクシーの場合もある)で警察署に連行しようとする。乗車後,移動中又は人気のない場所まで連れて行かれた後,車内で所持品検査の名目で金品が物色された上で盗まれる。
○長距離バスターミナルからタクシーに乗車すると,数百メートル進んだところで運転手が「車が故障したので後ろから来る車に乗り換えてくれ」と指示する。指示された車に乗ると,警察官になりすました男が乗り込んできて所持品検査と称して金品を物色しつつ,抜き盗る。なお,偽警察官に一旦車両に連れ込まれてしまった後,車内で所持品検査等を拒否すると,誘拐や殺人等の被害に遭う可能性があるので要注意。(この手口は,バスターミナル付近の取締りが厳しくなってきたため,真正なタクシー運転手が共犯となっている手口と考えられる。)
 
イ 日本人の犯罪被害事例
○早朝にバスターミナル付近を歩行中,無理矢理タクシーに乗せられた後,車内で所持品検査をされ,貴重品を盗まれた。その後,自力で脱出するまで数十分間拘束された。
○サンフランシスコ教会内を観光していた際,30代くらいの英語を話す女性に話しかけられた。その女性と話していたときに,警察官を名乗る男から,所持品の検査をするので車に乗るように言われ,それに従った。車内での所持品検査実施後,日本人旅行者のみ降車させられ,手荷物を確認すると貴重品が盗まれていた。
○サンタクルス市内旧バスターミナルで空港行きのバスを探していたところ,中年の女性に誘われタクシーに乗車した。その後,偽警察官が同乗してきて,同乗女性と共に荷物検査をされた後,貴重品を抜き取られ空港付近で降ろされた。

ウ 防犯対策
○バスターミナルには,深夜,早朝以外は制服の観光警察官(緑色の制服で胸に名札を付けている)が常駐しているので,タクシーを利用する際は,どのタクシーに乗れば安全かアドバイスを求める。
○警察官を名乗る者に指示された車には安易に乗らない。警察官が警察署への同行にタクシーや自家用車等を利用することはない。
○声を掛けられたら近くにいる制服警察官を呼ぶ,又は観光警察,在ボリビア日本国大使館,在サンタクルス領事事務所に連絡する。(各電話番号は下記の「緊急時の連絡先」を参照)
○深夜又は早朝にバスターミナルに到着するような長距離バスの利用はできる限り避ける。
○ユンガス地方,ルレナバケ地方からラパス市に到着するバスの内,ビジャロエル地区に日没後到着するバスには乗らない。
○偽警察官に注意する。ボリビアの警察は,裁判所の令状なしで所持品検査は出来ないこと,また必ず制服を着用していることを理解しておく。

(4)首絞め強盗
ア 犯罪手口
 バスターミナルや観光地で,突然後ろから旅行者の首を絞めて気絶させ,所持品を奪う。(主な発生場所は,ラパス市内の大統領府のあるムリージョ広場近辺及びセメンテリオ(墓地)周辺,土産物店が集まるサガルナガ通り,チチカカ湖畔のコパカバーナ市等で,特に人通りの少ない日曜日や夜間に発生)

イ 日本人の犯罪被害事例
○日曜日の午後,サガルナガ通り付近にあるホテルの手前約10mの地点で,何者かにいきなり背後から首を絞められ,気絶している間に現金約300米ドル,パスポート,腕時計等を盗まれた。
○夜8時頃,ムリージョ広場近辺のホテルに向かって歩いていると,突然数人に囲まれて,首を絞められて気絶。貴重品が入ったバックを盗まれた。
○コパカバーナ市郊外を単独で歩行中,見知らぬ者に声をかけられ,気を取られた隙に,背後から忍び寄った別の者に首を絞められ,気絶。現金180米ドル及びデジタルカメラを盗まれた。
○ホテルに入る直前,何者かにいきなり背後から首を絞められ,気絶している間に現金,パスポート及びカード類を盗まれた。
○赤線テレフェリコを利用しエルアルト駅で下車したときに,男から話しかけられ前方をふさがれた。後方を別の男1人にふさがれ,羽交い締めにされた後首を絞められ,所持していたリュックサックを盗まれた。

ウ 防犯対策
○人通りの少ない場所への立入りは避ける。
○宿泊先は,なるべく人通りの多い通りに面した,安全対策のしっかりした宿を選ぶ。
○見知らぬ者に親切そうに声を掛けられても相手にしない(偽警察官等の犯罪では相手から声をかけられることが多いので,見知らぬ者に声をかけられた場合は犯罪の兆候だと警戒する)。
○夜間,早朝の外出は避ける。
○外出時は,時折後ろを振り返る等して,常に周囲に注意しながら行動する。
○複数で行動する。

(5)待ち伏せ誘拐
ア 犯罪手口
 コパカバーナ市やティワナク遺跡等の観光地及びラパス市内等で,タクシーやミニバス(ワンボックスタイプの乗用車に座席を多数配置し,10数人が乗車できるよう改造したもの)で客を待ち伏せし,乗客をそのまま誘拐,監禁してクレジットカード等を奪った上,脅迫して暗証番号を聞き出す。

イ 防犯対策
○コパカバーナ市やティワナク遺跡等の観光地を訪れる際は,できるだけ個人旅行は避け,ツアーに参加する。
○個人旅行の場合は,「待ち伏せ誘拐」の手口に利用されることが多いミニバスは避け,大型のバスで移動する。
○執拗に乗車を勧誘してくるタクシーの利用は避け,宿泊先等に依頼してラジオタクシーを呼んでもらう。付近に警察官がいる場合はどのタクシーが安全かアドバイスを求める。
○単独旅行者に限らず,グループ(親子,恋人,友達)で被害に遭っている事例もあるので,複数で行動する場合でも油断しない。

(6)その他
ア ラパス市においては,空き巣被害が急増しています。比較的治安が良いと言われる南地区においても,日本人宅への侵入強盗事件が発生しています。

イ ラパス市に隣接し国際空港のあるエルアルト市は,貧困層が多く,昼夜を問わず犯罪が頻発しています。

ウ サンタクルス市及びその周辺地域では,窃盗(スリ,置き引き等),空き巣,自動車強盗(主にタクシーを標的とし,拳銃等で武装した犯人が停車中又は走行中の車の前を突如塞いで襲う等)といった犯罪が発生しています。

エ ブラジルとの国境地域においては,麻薬や盗難車両の密輸が横行し,密輸組織の武装化に伴い警察官に対する傷害事件も発生しています。

オ 2018年2月10日及び13日,オルーロ県オルーロ市でのカーニバルにおいて,ダイナマイト等による複数の爆発により,死傷者が発生しました。今後も類似の事案が発生する可能性は否定出来ず,引き続き注意が必要です。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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