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● 犯罪発生状況、防犯対策

 ジョージア内務省が公表した犯罪統計によると、2022年の犯罪件数は前年と同水準で、国民1人当たりの犯罪発生件数は日本の約2.6倍と、依然として一般犯罪にかかる情勢は厳しいものがあります。首都トビリシでは外国人観光客を狙ったとみられる未成年窃盗集団のスリや路上強盗が発生しているほか、銃火器を使用した強盗や殺人等が一定数発生するなど、安全とは言い切れませんので、できるだけ目立たないように行動するとともに、多額の現金を持ち歩かない、夜間は不必要な外出を控える、ひと気のない場所の一人歩きは避けるなど、一般的な防犯対策を講じる必要があります。地方へ移動する場合は、夜間は避けるようお勧めします。

1 主な邦人の被害状況と防犯対策
 近年ジョージアを訪れる日本人観光客が増加していることもあり、以下のとおり犯罪被害の報告も増加傾向にあります。
(1)物乞いによる被害
ア 犯行の手口
 観光客が多く集まる場所において、白昼堂々と子供の物乞いが複数で観光客に襲いかかり、鞄やポケットの中の財布等を奪取することがあります。 このような被害は、ショタ・ルスタヴェリ通り(Shota Rustaveli Avenue)沿い、旧市街地区のシオニ大聖堂(Sioni Cathedral)付近、メイダン広場(Meidan Square)付近等で発生しています。
イ 防犯対策
 外出時の携行品は可能な限り必要最小限にし、現金、貴重品は分散して持つとともに、他人にむやみに見せないようにしてください。
 また、なるべく周囲の環境に溶け込み目立たないよう心掛けるとともに、観光する際は常に周囲に気を配り、子供の物乞い集団を見かけた場合には直ちにその場を離れてください。

(2)ひったくり、路上強盗等の被害
ア 犯行の手口
 外国人観光客を狙ったひったくりや路上強盗が増加しており、特にひと気の少ない路地や夜間に被害が多く見られます。中には、斜めがけにしていたカバンを引っ張られて転倒してしまったり、カバンを奪われまいと抵抗して負傷を負ってしまうケースも散見されます。
 このような被害は、マルジャニシヴィリ地区、旧市街地区などで発生しています。
イ 防犯対策
 鞄などは車道と反対側に持つ、努めて明るい道や人通りの多い道を選ぶ、 夜間の一人歩きを避ける、多額の現金や貴重品は持ち歩かないなど、基本的な防犯対策のほか、仮に被害に遭った場合には、身の安全を第一に考え、無理に抵抗しないようにしてください。

(3)空き巣被害
 留守宅に窃盗に入られ貴重品や金品を盗まれるケースの他、就寝中に居宅に侵入され被害に遭ったという被害も報告されています。
 住居の選定や防犯対策については在留邦人向け「安全の手引き」の該当部分(https://www.ge.emb-japan.go.jp/files/100326521.pdf )を参考にしてください。

(4)飲食店における高額請求事案
 若い男性を中心に、クラブやバーに連れて行かれて高額な料金(日本円で数十万円)の支払いを余儀なくさせられる事案が発生しています。
ア 犯行の手口
○観光名所や繁華街において、若い女性や外国人の男性(主に中東系)に話しかけられ、その場で話を続けるうちに仲良くなり、食事に行こうと誘われ、見知らぬレストラン・クラブ・バーに連れて行かれ、サービスの提供を受けた後に高額な料金を請求される(知り合った女性や外国人は平然と支払う)。
○いわゆる客引きに強引に店に連れて行かれて、断れずにサービスを受けたところ高額な料金を請求される。。
 このような被害は、ルスタヴェリ駅(Rustaveli Station)周辺のミヘイル・ジャヴァヒシヴィリ通り(Mikheil Javakhishvili Street)やギオルギ・アフヴレディアニ通り(Giorgi Akhvlediani Street)周辺、アヴラヴァリ駅(Avlavari Station)周辺等で発生しています。
イ 防犯対策
 一度店に入りサービスの提供を受けてしまうと、支払いを免れることは困難になりますので、このような状況に陥らないことを第一に考える必要があります。
○初対面の人物から親しげに話しかけられても、相手を信用することなく、警戒心を怠らない。
○相手が指定する店には入らない。また、入った後に怪しいと感じたらすぐに店の外に出る。
○店に入ってしまった場合には、メニューやサービス料金につき必ず確認し、後でメニュー表がすり替えられても分かるように撮影して記録しておく。値段の分からない物は絶対に頼まない(勝手に頼ませない)。
○暴力や脅迫等の犯罪行為があれば、直ちに警察(112)に通報する(可能であればスマートフォン等で録音・録画して証拠を残す)。
○強引な客引きに対しては毅然とした態度を示す。
○なるべくクレジットカードや多額の現金を持ち歩かない(特に夜間)。

2 テロ・誘拐
 テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_200.html )をご確認ください。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在ジョージア日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.ge.emb-japan.go.jp/files/100326521.pdf )もご参照ください。


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