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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 キプロスでは、1960年に英国の植民地支配から独立して以降、多数派を占めるギリシャ系住民と少数派のトルコ系住民との間で激しい対立が続きました。この対立を背景に、1974年、トルコ軍がキプロス北部を占領し、1983年、「北キプロス・トルコ共和国(以下「北キプロス」)」(キプロスのトルコ系住民が支配する「北キプロス・トルコ共和国」と称される被占領地域)として、キプロスからの一方的独立を宣言しました。このため、キプロス島北部地域にはキプロス政府の実効支配が及んでいません。2003年に「北キプロス」当局がトルコ軍占領地域への移動制限を緩和したことをきっかけに、キプロス政府も一定の制限をつけた上で、観光客を含む全ての人々の「北キプロス」への入域を認めています。しかし、日本を含む各国は現在も「北キプロス」の独立を承認していないため、在キプロス日本国大使館も、前述の「北キプロス」地域内で公的な活動を行うことはできません。したがって、この地域で日本人が何らかのトラブルに巻き込まれた場合、邦人保護活動が困難ですので、同地域への渡航、滞在に当たっては十分な注意が必要です。
首都ニコシア市をはじめ、キプロスの各都市の治安は比較的良好です。ただし、都市部では、置き引きや空き巣等の窃盗事件や強盗事件、飲食店(バー)において法外な料金を請求される、いわゆる「ぼったくり」の被害事例も散見されますので、基本的な防犯対策は必要です。
2 キプロスにおける基本的な防犯対策
* 不測の事態に備え、緊張感を維持しつつ周囲の状況に気を配るよう心掛ける。
* 危険と思われる地域に立ち入らない。
* 多額の現金を持ち歩かない。
* 貴重品は分散し、必ず身につける。
* 周囲の雰囲気や環境に配慮した服装、行動を心掛ける。
* いずれの人物(他人、家族、知人等)に対しても暴力的な言動をとらず、いさかいや争いを避ける。
* パターン化した行動(散歩時間や経路のパターン化等)を避ける。
* 最寄りの警察署の所在地を確認し、緊急の際にはただちに足を運べるようにしておく。
* 盗難保険等各種保険に加入し、安心して渡航・滞在できる状況を作っておく。
3 テロ・誘拐
テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_193.html )をご確認ください。
※ 在留邦人向け安全の手引き
在キプロス日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.cy.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzenjouhou.html )をご参照ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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