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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 治安状況全般
 ボスニア・ヘルツェゴビナでは、1995年の紛争終結後、国際社会の支援等もあり、平和の定着と紛争で破壊された経済・社会インフラの回復が進んでいますが、国内にはいまだに紛争時に使用された武器や爆発物が数多く残されており、これらを使用した強盗事件や発砲事件、爆破事件が散発的に発生しています。2023年4月には、警察当局が組織犯罪グループの一斉捜索を行い、武器および軍用品の違法取引などの疑いで18人を拘束する等取締りを続けています。また、2022年6月、サラエボ市内において、テロ脅迫容疑で1名が拘束される等、テロの脅威も存在しているため、滞在時にはこうした危険についても注意が必要です。
 サラエボ市等の主要都市においては、治安は比較的良好に保たれており、犯罪発生件数は、2018年と比較して2021年には全体で約14%減少しています。その内訳として、窃盗および強盗事案は減少しているものの、薬物関連犯罪件数は横ばいです。最近の傾向として、国内の学校、病院、警察書、裁判所等に対する爆破予告事案が度々発生しています。また、2023年5月に隣国セルビアの小学校における銃乱射事件発生後、ボスニア・ヘルツェゴビナでも高校に対して同様の事件を計画しているとSNSに書き込んだ若者が逮捕されたり、小学校で負傷者1名を出す銃撃事件が起きたりしています。

2 具体的犯罪事例
(1)路面電車(トラム)やバスの中でのスリ被害や市内観光中にリュックの中に入れていた財布を盗まれるスリ被害等が散見され、日本人も被害に遭っています。武器を用いた強盗事件等の凶悪犯罪も発生しており、地元住民のほか、一見して地元住民とは異なる中近東・アフリカ方面からの移民・難民による路上強盗等の犯罪も発生しています。
(2)強盗事件は、銀行、スポーツくじ売場、小規模なスーパーやガソリンスタンド等で発生することが多いため、犯罪に巻き込まれないよう、用件が済み次第、これらの施設から速やかに移動するようにしてください。

3 デモ
 サラエボ市をはじめとする都市部において、デモや集会が頻繁に発生しています。現在、ボスニア・ヘルツェコビナで行われるデモ行動のほとんどは、不審な事件・事故の真相解明を求めるもの、賃金引き上げや退役軍人の社会保障充実を要求するもの、政府および上級代表(HR)の政策批判等で、これら抗議デモは、関連施設前でのシュプレッヒコールまたは警察による誘導に従う幹線道路行進がほとんどであり、暴動により死傷者が発生するような事態には発展していません。
 在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.bosnia.emb-japan.go.jp/files/100459195.pdf )の反政府デモ対策もご参照ください。

4 地雷
 過去の紛争時に埋設された地雷が残存している可能性のある地域には近づかないよう十分注意してください。海外安全ホームページの「危険情報」を参照ください。
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T066.html#ad-image-0

5 テロ・誘拐
 ボスニア・ヘルツェゴビナのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_191.html )をご確認ください。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.bosnia.emb-japan.go.jp/files/100551118.pdf )もご参照ください。


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