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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 治安状況全般
 紛争から約30年が経過したボスニア・ヘルツェゴビナでは平和が定着しており、国際社会からの支援を受けて警察機構や法執行の能力向上に取り組んできた結果、現在、治安は概ね安定しています。サラエボ県(カントン)内務省の発表では、2024年のサラエボ県内の犯罪発生件数(3,676件)は、2023年と比較して約5%減となっています。しかしながら、とくにサラエボをはじめとする観光地では、スリ・ひったくり等の軽犯罪は日常的に発生しており、外出の際には注意が必要です。

2 具体的犯罪事例
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
具体的な犯罪事例は以下のとおりです。また、常に最新の治安状況の情報収集に努めるとともに、十分な安全対策を行い、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(1)路面電車(トラム)やバスの中でリュックの中に入れていた財布を盗まれる等のスリや盗難被害が散見され、日本人も被害に遭っています。特に、サラエボをはじめとする観光地では外出の際に注意が必要です。
(2)紛争時から残っている武器を用いた強盗事件も時折発生しています。強盗事件は、銀行、スポーツくじ売場、小規模なスーパーやガソリンスタンド等で発生することが多いため、犯罪に巻き込まれないよう、用件が済み次第、これらの施設から速やかに移動するよう心がけてください。
(3)実際に爆発事件に発展した事例はありませんが、国内の学校、病院、警察書、裁判所等に対する爆破予告事案が度々発生しており、サラエボ県内務省の発表によれば、2024年は569件の爆破予告があったと報告されています。日本国大使館、警察、報道等から常に最新の情報を入手し、爆破予告を受けている施設には絶対に近づかないようにしてください。

3 地雷
 過去の紛争時に埋設された地雷が残存している可能性のある地域には近づかないよう十分注意してください。海外安全ホームページの「危険情報」を参照ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2025T010.html#ad-image-0

4 テロ・誘拐
 ボスニア・ヘルツェゴビナのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_191.html )をご確認ください。
※ 在留邦人向け安全の手引き
 在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」( https://www.bosnia.emb-japan.go.jp/files/100784527.pdf )もご参照ください。


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