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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
セルビアでは、首都ベオグラードを中心に、窃盗(スリや置引き)等の犯罪が発生しており、日本人が犯罪被害に遭う事例も報告されています。特に電車、バスなどの公共交通機関内および観光地(クネズミハイロバ通りやカレメグダン公園)、飲食店、大型ショッピングモールでは被害が多く見受けられますので、十分な注意が必要です。
2 日本人の被害事例
近年発生した日本人の主な被害例は次のとおりです。
(1)スリ被害
○ベオグラード市内のクネズミハイロ通りやカレメグダン公園、大型ショッピングモールなどの人混みを歩行中に、気づかないうちにバッグを開けられ、財布、旅券などの貴重品を抜き取られた。
○バスに乗車時、数名に不自然に密着され、バスの揺れに乗じて体を揺らされ、バッグを開けられた。
(2)置引き被害
公共交通機関で移動中に荷物から目を離した際または観光地で写真をとることに気を取られ、その隙に置引きの被害に遭った。
(3)ひったくり被害
市内中心街を歩行中、4人組とおぼしき集団にバッグを引っ張られ、中に入っていた財布を奪われた。買い物により両手がふさがっている状態のため抵抗できなかった。追いかけたが、4名が散り散りに逃げたため、すぐに全員を見失った。
(4)暴行被害
夜間、飲食店からの帰宅途中にベオグラード市内を歩いていたら、5人組の男達に暴行を加えられ金を出すよう脅された(約5,000円の現金を投げ捨てて、犯人が拾っている隙に走って逃げ去り、大きな怪我等はなかった)。
(5)住居被害
集合住宅8階部分に居住する在留邦人宅の窓ガラスが割られた(住居内に押し入った形跡はなかった)。
3 防犯対策
セルビアで安全に滞在するために、次のような防犯対策をとってください。
(1)貴重品のすべてを一度に失うことがないよう、現金やクレジットカードは盗まれにくい場所に分散して保管または所持してください。また、多額の現金を持ち歩かず、ホテルのセーフティボックスなども活用してください。なお、盗難・紛失の場合に備えて、旅券のコピー、クレジットカード番号の控え、クレジットカード会社の連絡先等をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
(2)肩掛けバッグやリュックは、スリの対象となりやすいので、なるべく身体の前に抱えるなどし、注意を怠らないでください。バッグ等を簡単に開けられないように、ファスナーを鍵やピンで留めることもスリ防止には有効です。
(3)電車やバスを利用する場合は、スリ被害防止のため、混雑した車両はなるべく避けるよう心掛けてください。乗車する際はあらかじめ周囲の状況をよく確認し、不審なグループや人物の有無について注意してください。見知らぬ人が突然話しかけてきて、それに対応している間にスリグループの別の人間が犯行を行う事例も報告されています。
また、乗車直後に携帯電話のショートメッセージ機能(SMS)でバスチケットを購入している際は、所持品への注意力が散漫になりがちで、かつ犯人も犯行後すぐに逃走できること等から、十分な注意を払う必要があります。
(4)国際線の列車(特に夜行)を利用する際は、貴重品は必ず身につけてください。施錠された個室であっても、合鍵を使用した窃盗事件が発生していますので、十分な注意が必要です。
(5)飲食店内では、貴重品の入ったバッグ・上着等から目を離さず、スリや置引きに十分注意してください。特に、見知らぬ者が声を掛けてきたようなときは、所持品の所在に十分注意してください。
(6)人前では財布などをむやみに見せないようにしてください。
(7)やむを得ず荷物を床などに置くときは、両足の間に挟むなどし、身体から離さないようにしてください。
(8)強盗にあったり、恐喝されたりしたときは、身の安全を第一に考えて、むやみに抵抗しないでください。
(9)新聞、テレビ等の現地報道に注意し、最新の治安情報を収集するようにしてください。
4 テロ・誘拐
セルビアのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_175.html )をご確認ください。
※在留邦人向け安全の手引き
在セルビア日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.yu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consul_001.html )もご参照ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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