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ポーランド
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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
 ポーランドの犯罪認知件数はピークであった2003年以降,2015年に至るまで増減はありましたが,全体として治安状況は改善傾向にあります。
犯罪の特徴としては,窃盗,侵入盗(空き巣),強盗,車上荒らしなど金品目的の犯罪が発生件数の大部分を占める点が挙げられます。最近では,マリファナ,覚醒剤(アンフェタミン)などの違法薬物の摘発事例が多く見られるほか,クレジットカード犯罪やインターネットを利用した窃盗・詐欺が増加しています。日本に比べて犯罪発生率は高いものの,欧米主要国と比較すると著しく高いという状況にはありません。

2 犯罪発生地域
 首都ワルシャワやクラクフ,グダンスク等の大都市においては,各国の大都市と同様犯罪発生件数が多く,特にワルシャワでは,下記の場所での犯罪発生が目立っています。
○ 中央駅を始めとする公共交通機関周辺及び公共交通機関の車内
○ 飲食店が立ち並ぶ憲法広場周辺(特に夜間)
○ 旧市街などの観光スポット
○ 大型スーパーマーケット,ショッピングモール周辺

3  犯罪被害事例
(1)盗難被害
ア 旅行者が最も被害に遭いやすい犯罪として,スリが挙げられます。被害は主に交通機関内(列車,バス,路面電車)及びその周辺(駅,バス停等),観光客の利用する飲食店の他,人の集まる路上などでも頻繁に発生しています。特に,ワルシャワ,クラクフ,グダンスクなど国内主要都市を結ぶ列車内や,公共交通機関の車内などで,複数の男女に囲まれて金品を奪われる集団スリ事件が発生しています。また,乗降時には狭い出入り口を利用して,すれ違いざまに財布を抜き取るという手口もみられます。
イ 長距離列車の中やホテル,飲食店では,旅行者の置き引き被害が多く見られます。所持品から注意を放すとそのすきに盗まれることがあります。
ウ 深夜の繁華街やひと気のない場所では,強盗事例も報告されています。
<対策>
○ 多額の現金の所持は避ける。
○ 貴重品は分散して携行する。
○ 盗難被害に備えて,一度にすべてを失うことを避けるため,特にクレジットカードは分散所持に努める。
○ 市バス「175番」(ワルシャワのショパン国際空港〜ワルシャワ中央駅〜旧市街を結ぶ)路線バスでスリに遭うことが多いので注意が必要です。
○ 犯罪被害に遭った場合に備え,旅券(パスポート)のコピー,クレジットカード番号,ホテルや友人宅,日本国大使館などの連絡先,海外旅行傷害保険の契約番号など,必要と思われる事項を控えておくことをお勧めします。
○ 深夜の繁華街やひと気のない場所を一人で歩くのは危険です。また,深夜の公共交通機関は避け,時間が遅い場合にはレストランなどでタクシーを呼んでもらい利用することをお勧めします。
○ 複数で歩行している際には,車道側にバッグを持たず同行者側にバッグを持つよう心がけてください。

(2)法外な料金を要求するタクシー
 空港の到着ロビーなどで,旅行者に直接声を掛けて法外な料金を請求する個人営業のタクシー運転手(無許可営業を含む)がいます。また街中の流しのタクシーを利用した際にも,同様の被害にあったとする報告があります。
<対策>
 非正規や流しのタクシーの利用は避け,インフォメーションや空港,駅構内の看板などで案内されている正規のタクシーのご利用を心がけてください。正規のタクシーは,自ら電話をするか,レストランやホテルで呼んでもらうようにしてください。ワルシャワのショパン空港にはタクシー案内の正規の空港職員が乗り場に常駐しています。

(3)ニセ警官被害
 クラクフやワルシャワなど主要都市の中央駅周辺等においては,ニセ警官による犯罪被害が報告されています。警察官を自称する私服の者から警察の身分証らしきものを見せられ,「パスポートと財布をチェックする」と言われたのに応じ,財布を渡すといつの間にか現金やクレジットカードが盗られているというものです。また,現地のTV等では警官の制服らしきものを着用した「ニセ警官」による被害も報道されています。
<対策>
 私服を着用した警察官を名乗る者が,執拗に対応を求めてくる場合には,「日本大使館と連絡をとりたい」と主張し大使館に連絡してください。
なお,日本と同様,警察官には職務質問を行う権利はありますが,通常の職務質問であれば,初めに旅券(パスポート)又は身分証の提示が求められ,挙動不審と判断されれば,ポケットの中身を取り出すように指示される場合があります。

(4)クレジットカード情報の不正使用
 紛失,盗難に遭ったクレジットカードによる不正な買い物や,クレジットカード情報のスキミング(データを読み取られ,不正に使用される)等の被害が見受けられます。
<対策>
 カードを紛失,又は盗難に遭った場合には,直ちにカード会社に連絡し,使用停止の手続きを行ってください。海外のATM(現金自動預け払い機)で使えるキャッシュカードについても同様です。
 また,支払いの際には,自分でカード決済端末の傍まで行くか,カード決済端末を自分の目の前に持ってくるようウェイター等に依頼して,決済が自分の目の届くところで行われるように注意することが肝要です。
 このほか,銀行のATMの上部に隠しカメラが取り付けられていたり,カード挿入口に特殊なカード情報読み取り装置(いわゆるスキマー)を仕掛け,ATM利用者の暗証番号やカード情報が搾取されるという犯罪が発生しています。銀行ATMにおいて現金を引き出す際には,周囲から見えないよう覆い隠しながら暗証番号を入力するなどの注意も必要です。

(5)法外な料金を請求するバー(ぼったくりバー)
 国内各主要都市のナイトクラブにおける詐欺被害の報告が増えており,注意が必要です。具体的には,ストリップ・ショーやシャンパンを提供し高額な請求が行われるものや,ポーランド語が読めない外国人客に,クレジット決済が出来なかったことを装って複数回カード決済を行わせるものなど様々です。在ポーランド日本国大使館にも邦人被害の報告が複数なされており,ナイトクラブやバー等を利用する際には,提供されるサービスの金額を十分に確認する必要があります。またカード決済を行う場合には提示された請求金額をよく確認した上で支払に応じるようにし,「法外な請求をされる可能性がある」という認識を持ち,常に危機意識を持って行動する必要があります。

4 運転時の注意
 ポーランドでは,方向指示器を出さずに車線変更したり,大幅に速度超過する車両が多いため,交通事故が多発しています。このため,レンタカーなどを利用する際は十分な注意が必要です。

5 テロ対策
 これまでに,ポーランドにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。




○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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