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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)一般的にドイツは、ヨーロッパの中では比較的安全な国とのイメージを持たれています。しかしながら、ドイツ連邦警察の発表によれば、2022年のドイツ国内全体の犯罪発生件数は約563万件であり、人口10万人当たりの犯罪発生件数は日本の約14倍に上ります(ドイツの人口は約8,440万人)。日本の生活感覚のままでは思わぬ犯罪の被害に遭うおそれがあります。

(2)犯罪種別は、スリやひったくり等の窃盗、強盗や詐欺などといった財産に関わる犯罪がほとんどですが、傷害や暴行(性犯罪を含む)といった身体の安全に関わる犯罪も発生しています。特に、観光客が多く訪れる大都市や観光地は、外国人犯罪グループの流入、麻薬の蔓延等の様々な要因から犯罪発生率が高くなっています。

(3)一定規模以上の都市には、特定の国・地域出身の外国人が多く定住するエリアがあります。こうしたエリアはその国・地域の文化が根付いており、日中は活気がある反面、夜間の治安は一般的にあまりよくありません。このほかにも都市によっては、麻薬や犯罪の巣窟となっている危険地域(No-Go-Areas)が存在します。これらの地域には絶対に近付かないでください。

(4)ドイツはこれまで難民受け入れに積極的な政策をとっており、2014年以降300万人以上の難民がシリアやアフガニスタン等からドイツに入国してきています。(2022年2月以降、ウクライナからの避難民も急増しています。)こうした中、反移民・難民を標榜するデモが大都市を中心にドイツ国内で断続的に発生し、一部が暴徒化するケースも見られます。

2 テロ・誘拐
 ドイツのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_165.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 ドイツにある在外公館(日本大使館・総領事館)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.de.emb-japan.go.jp/files/100294519.pdf )もご参照ください。

3 都市別犯罪状況
(1)ベルリン
 ベルリンにおける2022年の犯罪発生件数は約52万件であり、対前年比7.8%増となっています。依然としてスリ、ひったくり等の窃盗事件や強盗事件が多発しており、日本人も被害に遭っています。
ア 電車やバス、デパートやマーケット、イベント会場等の人混みの中でのスリのほか、路上で子供に囲まれる、見知らぬ人物に声をかけられる、親しげに抱きつかれる、署名運動への協力を求められる、歩行中にぶつかられるなどして気を取られている隙に財布を抜き取られる、置き引きされるといった被害が後を絶ちません。特に注意すべき地域や場所は、次のとおりです。
○主要玄関口である空港、動物園駅や中央駅等の各主要ターミナル構内やその周辺
○東はウンター・デン・リンデン通りからアレクサンダー広場にかけて(フリードリヒ・シュトラーセ駅やハッケシャーマルクト駅周辺を含むミッテ地区)、西はヴィッテンベルク広場(デパートKaDeWe前)からブライトシャイド広場(カイザー・ヴィルヘルム記念教会前)およびクアフュルステンダム通り(通称クーダム)にかけての繁華街
○ブランデンブルク門、博物館島周辺等の観光名所や見本市(メッセ)会場周辺
○公共交通機関(バス、地下鉄やトラムのほか、主要ターミナル駅を出発するICE等の特急列車)
○その他、ホテル内のロビーや朝食会場、レストラン
イ 昼間は活気があっても、夜になると外国人犯罪グループや薬物乱用者等が集まる危険な地域もあり、強盗や暴行・傷害事件に巻き込まれる危険性にも留意する必要があります。
○コットブッサートア駅(クロイツベルク地区)、ヘルマンプラッツ駅(ノイケルン地区)、オスロアーシュトラーセ駅(ウェディング地区)の構内やその周辺、および地下鉄7号線や8号線(U7、U8)の車内
○日没後のティアガルテン公園(ティアガルテン地区)、ゲルリッツァー公園(クロイツベルク地区)およびマウアーパーク(ミッテ地区)等
○その他、閑散とした駐車場(係員・警備員のいない公共駐車場等)
ウ サッカーやマラソン等のスポーツイベント、クリスマスマーケット等の多くの人が集まるイベントはテロのターゲットとなり得ますので、十分な警戒が必要です。
エ その他、例年5月1日のメーデーの時期にはクロイツベルク地区等を中心に一部参加者が暴徒化し負傷者や逮捕者が出ているほか、大晦日から新年にかけての花火や爆竹で毎年多くの負傷者が発生しています。また、2023年には、ベルリンのほかドイツ全土の都市で中東情勢に関連した大規模なデモや集会が多数行われ、一部の参加者が暴徒化し、多くの逮捕者が出たケースもあります。事件や事故に遭わないために、これらの危険とされる地域、場所には、むやみに近付かないでください。具体的な安全対策については、以下の「3 防犯対策」をご覧ください。

(2)デュッセルドルフ
 デュッセルドルフでは、多くの日本人がスリ、置き引き等の窃盗犯罪の被害に遭っています。見本市(メッセ)開催時期には、欧州内外から窃盗団が流入してくると言われており、出張者の被害が増加する傾向にあります。カップルを装った2人組がわざとぶつかり、謝罪しながら注意を引いている間に仲間がバック等から所持品を窃取する事案や、狙いをつけた出張者・旅行者と同じ電車に乗り込むなどしてしばらくの間行動をうかがい、出張者・旅行者が荷物を棚等に置いた一瞬の隙に盗み取ってしまう事案等が発生しています。「自分は狙われているかもしれない」という意識を持って警戒することが必要です。
 スリや置き引きの主な発生場所は、デュッセルドルフ中央駅周辺、Sバーン、Uバーン、バス、ICE等の公共交通機関内、デュッセルドルフ空港、レストラン(ドイツ料理店、日本食レストラン問わず)、ホテル内のロビーや朝食会場、メッセ会場、ラインキルメス、日本デー等のイベント会場、クリスマスマーケット等です。
 また、中央駅付近では違法薬物の売買や薬物中毒者の徘徊も見られるので注意が必要です。

(3)ケルン
 ケルン中央駅、隣接のケルン大聖堂付近でスリ、置き引き被害が多発しています。駅に着くと、目の前にそびえ立つ大聖堂に目を奪われますが、「ジャケットに何か付いている」「ライターを持っているか」などと日本人旅行者が声を掛けられ、気を引いている隙に別の人間が所持品を盗む手口が多く確認されています。そのため、見知らぬ人から声を掛けられた際には警戒し、用がなければ速やかにその場を離れるようにしてください。
 また、ケルンは、ノルトライン=ヴェストファーレン州内最大、ドイツ西部最大の都市であり、人口に比例して移民も多く、ドイツ最大規模のモスクもあります。大勢が集まるサッカーやお祭りといったイベント、デモンストレーション等の場面で、度々、民族の違い、価値観の違いに起因する大人数によるトラブル、乱闘騒ぎなども発生しています。窃盗被害に注意するだけではなく、多数の人が集い騒ぎになっているなどの状況を認めたら、速やかにその場を離れるなど、不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
 2023年末、ケルンのクリスマスマーケットやケルン大聖堂に対するテロ情報があり、警察が厳戒態勢で警戒を実施しました。この際はテロの発生はありませんでしたが、多くの人が集まる場所、著名な施設がテロのターゲットとされる可能性が否定できませんのでご注意ください。

(4)ハンブルク
 ハンブルクにおいて日本人が巻き込まれる犯罪の多くは、スリ、置き引き等の窃盗犯罪で、飲食店や駅、空港等の不特定多数の人が集まる場所で被害に遭うケースが多く見られます。犯行手口では、突然話しかけるなどして所持品に対する注意をそらし、所持品から貴重品を抜き取る手口が発生しています。
 ハンブルク中央駅東側のザンクト・ゲオルグ地区、レーパーバーンを中心とするザンクト・パウリ地区等の繁華街を有する市街地では、スリ、置き引き等の窃盗犯罪だけでなく、刃物等の凶器を用いた強盗等の凶悪犯罪や薬物関連犯罪も発生していますので、夜間の単独での外出を控えるなど十分な注意が必要です。
また、クリスマスマーケットや、毎年春、夏、冬に開催される移動遊園地「ハンブルガー・ドーム」等の不特定多数の人が多く集まる場所は、スリ等の一般犯罪のみでなく、テロのターゲットにもなり得ますので、安全対策には十分にご留意ください。

(5)フランクフルト
 フランクフルトにおける日本人の犯罪被害の多くは、スリ、置き引きで、フランクフルト中央駅およびICE等の電車内やホテル、レストラン等でカバンが盗まれ旅券や財布、スマートフォンが被害に遭う事件が多発しています。
 犯罪多発地域としては、フランクフルト中央駅北東側の風俗地区(モーゼル、エルベ、ヴェサー、ニッダの各通り)が挙げられます。ここでは、薬物中毒者が路上を徘徊しているほか、強盗・窃盗被害やぼったくりバーによる詐欺被害等も発生していますので、十分な注意が必要です。
 また、けん銃・ナイフ等の凶器を用いた襲撃事件が散発的に発生し、犠牲者も出ています。同種事案はどこでも起こり得ることを十分に認識し、被害に遭わないよう最新の治安情報の入手に努め、状況に応じた適切な安全対策を講じることが必要です。
 空港・駅、クリスマスマーケット会場やスタジアム、繁華街等、多くの人が集まる場所や施設はテロのターゲットとなるおそれがあります。2023年10月にはフランクフルト市内中心部の駅構内において手榴弾の設置事案が発生したほか、同月にはヴィースバーデン中央駅での爆破予告事案やマインツ所在の放送局に対する爆破予告事案が発生していますので、引き続き十分な警戒が必要です。

(6)ミュンヘン
 ミュンヘン市内の観光名所(マリエン広場や聖母教会周辺の旧市街地等)、主要玄関口であるミュンヘン中央駅およびミュンヘン空港の構内ならびにその周辺、レストラン、ホテル、公共交通機関等において、日本人の置き引き、スリ被害等が継続的に発生しています。また、毎年秋に開催される世界最大規模のビールの祭典「オクトーバーフェスト」やクリスマスマーケット等のイベント会場、競技場、ショッピングモール、公共交通機関等不特定多数が集まる場所は、スリ等の一般犯罪のみでなく、テロのターゲットにもなり得ますので、安全対策には十分にご留意ください。
 なお、深夜には、中央駅、旧市街(マリエン広場やカールス広場)周辺のナイトクラブに薬物乱用者が集まるほか、酔客による暴行・傷害事件が多発していることから、できる限り夜間は出歩かない、ナイトクラブの周辺には近付かないといった点に留意し、事件に巻き込まれないようにする必要があります。

(7)シュトゥットガルト
 シュトゥットガルト市内中心部(中央駅周辺、Neue Vorstadt, Oberer Schlossgarten , Rathaus)ではスリなどの窃盗や暴力犯罪などが多く発生しており、週末、特に夜間ではその傾向が顕著になっています。シュトゥットガルトにおける殺人などの命に関わる犯罪や性犯罪などの多くもこの市内中心部で発生していることから、できる限り単独での移動を避ける、夜間は出歩かない、など十分ご注意ください。
 また、市内中心部では、不定期に大規模なコンサートやイベントが開催されるほか、毎年春祭りやカンシュタッター・フォルクスフェスト(9月末〜10月初旬)、クリスマスマーケットが開催され、多くの観光客が訪れます。スリなどの一般犯罪のみでなく、テロのターゲットにもなり得ますので、安全対策に十分にご留意ください。

4 防犯対策
(1)基本的な防犯対策
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが大切です。
 具体的な対策のポイントは、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」です。犯人側は予めターゲットを絞った上で犯行に及んでいることを意識し、次の点に留意して犯罪被害に遭わないよう注意してください。

ア 目立たない
○人目を引くような華美な服装・装飾品は身につけず、なるべく周囲の環境に溶け込む。
○周囲を刺激するような乱暴な発言、目立つ行動をとらない。

イ 行動を予知されない
○毎朝のジョギング等、外出時に同じ日課を繰り返すなどの習慣的な行動は避ける(行動をパターン化しない。通勤や通学等での移動時間帯やルートを変える)。
○個人情報(名前、所属、住所、電話番号、行動予定等)を不用意にSNS等で流布せず、不特定多数に知られないようにする。

ウ 用心を怠らない
○公共交通機関内や人混みの中などでは、所持品は身体の前で抱えるなどし、目を離さない。
○多額の現金・貴重品を持ち歩かない(現金は分散して持つ)。
○見知らぬ人物から話しかけられても、むやみに信用しない。特に道を尋ねられたり、署名活動への署名を求められたりした場合は警戒する。
○単独での外出や夜間の外出、人通りの少ない道はなるべく避ける。また、夜間の移動はなるべくタクシーを利用する(タクシー配車アプリを利用すると料金トラブルなどを回避できます。)。
○周囲に不審な人物や車両がいないか常に気を配り、尾行や監視をされていないか警戒する(下を向いて歩かず、前後左右の人の動きに注意を払う。歩きスマホ等の「ながら歩き」をしない)。
○デモ等に遭遇した場合は、不用意に近づかない。
○自動車での移動中は常にドアをロックするとともに、窓も必要以上に開けない。
○公共料金等の請求書や領収書等の個人情報が記載されている書類は、細断後に処分するか焼却する。

(2)犯罪種別毎の具体的な防犯対策
ア スリ、置き引き
 空港、主要駅、バスや電車内、繁華街、観光地、ホテルのロビー、レストラン等の不特定多数の人が集まる場所で被害が発生しています。言葉巧みに近づき、注意を逸らしながら携行品を盗み取るスリグループが徘徊しており、常に日本人を狙っています。外出時の携行品は可能な限り必要最小限にし、現金、貴重品は分散して持つとともに、他人にむやみに見せないようにしてください。携行品は常に体から離さず、安易に足下に置いたり、椅子の背もたれ等にかけたりしないよう注意してください。

イ ひったくり
 人通りの少ない路上や駐車場、銀行やATMからの帰り道等では被害に遭う危険性が高まります。ほとんどの場合、犯人は車やオートバイを使用し追い抜きざまに犯行に及んでおり、バッグ等を取られまいとして転倒するなどし、負傷するケースもあり大変危険です。
 歩行の際はバッグ等を車道とは反対側に持ち、努めて明るい道や人通りの多い道を選ぶとともに、特に銀行等からの帰り道には常に周囲を警戒してください。また、スマートフォンを操作しながら下を向いて歩いたり、ヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いたりすると、犯人に隙を与えることとなりますので注意してください。なお、万が一ひったくり被害に遭った場合には、車両等に引きずられ負傷する危険がありますので、無理な抵抗はしないでください。

ウ ニセ警察官等による強盗・窃盗
 私服の薬物捜査官と称する人物や偽の制服を着たニセ警察官が、観光中の日本人を呼び止め、所持するバッグや財布の中を調べるふりをして、金品やクレジットカードを抜き取る事件も発生しています。本来、警察官が路上等で財布の中身(所持金)を調べたりすることはありません。警察官が職務質問する場合には、制服・私服警察官に限らず、原則、最初に警察官の身分証明書を提示することになっています。身分証明書は、警察官の職種によって赤、緑、銀、黄、白と異なりますが、いずれも銀行のキャッシュカードと同様の大きさで、左側に当該警察官の顔写真、右下にベルリン州警察であれば、ベルリンの熊のマークが貼付されています(参考: https://www.bundespolizei.de/Web/DE/02Sicher-im-Alltag/06Dienstausweise/dienstausweise_node.html )。不審に思った場合は、相手にせず直ぐにその場を立ち去るか、携帯電話等から警察(110番)に連絡してください。

エ 暴行・傷害
 駅やその周辺、繁華街等での発生が目立ちます。特に夜間には犯罪グループや薬物使用者、凶器所持者、外国人排斥を標ぼうするグループ等が出没し、思わぬ状況で被害に遭う可能性があり危険です。夜間の外出は必要最小限にし、単独行動はなるべく避けるとともに、周囲の雰囲気や人物の言動等に気を配り、危険と思われる兆候を感じ取ったら速やかにその場を離れるなど、自ら危険を回避するよう努めてください。
 万が一トラブルに巻き込まれた場合には、可能な限り現場から離れるといった自己防衛は必要ですが、自力のみで対処しようとせず、付近の人に助けを求める、警察への通報を依頼するなどして救助を求めることが賢明です。なお、犯人らが凶器を所持している可能性もありますので、状況を冷静に観察し、相手をいたずらに挑発するような言動を取らないようにしてください。

オ ホテルでの空き巣・忍び込み
 部屋の鍵はオートロックとは限りませんので、外出時はもちろんのこと、在室中でもドアを施錠してください(ドアチェーンも併用)。また、窓も開けっ放しにしないよう注意してください。
 心当たりのない人物の訪問がある場合は、不用意にドアを開けずに、必ずドアスコープで相手を確認し、不審に思う場合はフロントに連絡して対応を依頼してください。
 部屋の中に置いておく場合でも、スーツケースには常に鍵をかけてください。
 部屋を離れる時に貴重品は部屋に残さず、フロントのセーフティーボックスを利用するか、必ず携行してください(客室内のセーフティーボックスを過信しない)。
 なお、外出する際は、ホテルの住所や電話番号が明記された「ホテル・カード」を携帯してください。ただし、「ホテル・カード」と部屋の鍵(カードキー)は、紛失に備え、別々に携行してください(一緒に持ち歩かない)。

カ 車両盗難・車上ねらい
 路上駐車中の車両は、被害対象となり得ます。人通りのない暗い場所での駐車を避け、施錠は確実にし、車内に貴重品等を放置しないよう注意してください。なお、スマートキーを使用して施錠を行う場合は、一度ドアを引くなどして確実に施錠が行われたことを確認してください(スマートキーから発信される電波を妨害し、施錠させないように試みる犯人も存在)。

(3)被害の申告等
 被害に遭った場合は、警察に届け出て、被害届の受理についてのレポート(ポリス・レポート)を受け取ってください。これは、パスポートの発給申請や盗難保険の請求等に必要です。また、後日、被害品が発見された旨、日本国大使館や総領事館に連絡がある場合がありますので、日本国大使館や最寄りの総領事館にも連絡をしてください。
 パスポートの紛失等に備え、パスポートのコピーと予備の証明写真を用意しておくと、発給申請の手続きがスムーズに行えます(注:ただし、発給申請の手続きには6か月以内に発行された戸籍謄本が必要となります)。また、他にも運転免許証のコピーを作成しておけば、迅速な身元確認・身分証明に役立つほか、クレジットカード等の番号・有効期限を控えておけば、利用停止や再発行の手続きを迅速に進めることができます。
 なお、紛失した(または盗難された)として一度現地警察に届け出た日本国パスポートは、その後無事見つかったとしてもそのままでは使用できませんので十分注意してください(紛失や盗難の届が受理された時点で、紛失・盗難パスポートとしてシェンゲン協定加盟国に通知されていますので、パスポートの効力を回復させるため、無事見つかった旨改めて警察へ届け出る必要があります)。

(4)デモ・集会等
 ドイツ国内では、デモ・集会が頻繁に行われています。週末を中心に、様々な主義主張による大規模なデモや集会が多数行われており、主義主張が対立するグループが衝突し暴動事件に発展するケースも発生しています。常に最新情報の入手に努めるとともに、不用意にデモ集団に近づかないように注意を払い、不測の事態や無用のトラブルに巻き込まれないよう、十分注意してください。


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