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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況の概要
(1)一般犯罪状況
 2019年のスペインの「一般犯罪統計」によれば、一般犯罪件数は2,201,859件で、前年より3.3%増加しています。内訳は、殺人:332件(+14.9%)、強盗・脅迫:66,209件(+9.8%)、傷害:19,974件(+9.2%)、置き引き・すり等:700,477件(Δ0.8%)、侵入窃盗(家屋):98,520件(Δ8.1%)、車両窃盗:35,248件(Δ1.8%)、薬物犯罪:16,268件(+15.1%)です。

2 主な犯罪発生地域
(1)スペインでの日本人の犯罪被害(2019年:合計577件)は、バルセロナでの発生が62%(358件)、マドリードでの発生が15%(87件)を占めています。
 在スペイン日本国大使館及び在バルセロナ日本国総領事館が認知した日本人被害のうち、約90%(482件)を占めるスリ・置き引きは、都市部に限らず公共交通機関の車内や構内、観光地、ホテル・ロビー、飲食店等で多発しており、また路上、ブティック、スーパーマーケット等での発生も確認されています。

(2)マドリード
 地下鉄車内及び駅構内、空港、バスターミナル、スペイン広場、マヨール広場、プエルタ・デル・ソル、王宮、美術館周辺、グラン・ビア通り付近、ホテル・ロビー及びレストラン等、観光客の多く集まる場所で、スリや置き引きが多発しています。

(3)バルセロナ
 サンツ駅及びカタルーニャ駅等の地下鉄駅構内及び車内、北バスターミナル、ランブラス通り、カタルーニャ広場周辺、プラット空港、ホテル・ロビー、各種飲食店(レストラン、バル、ファストフード店等)、サグラダ・ファミリアやグエル公園等の観光地、カテドラルを中心としたゴシック地区、カンプ・ノウ・スタジアム周辺、モンジュイックの丘等、外国人旅行者が多く集まる場所で、スリ(ケチャップスリを含む)や置き引きが多発しています。

(4)ラスパルマス
 グランカナリア島内では、ラスカンテラス海岸、サンタカタリーナ公園周辺等で、スリや置き引きが発生しています。
 テネリフェ島では、テイデ国立公園内やサンタクルスデテネリフェ市等の観光客の多く集まる場所で、車上荒らしやスリが多発しています。

3 主要な犯罪の手口及び対策
(1)スリ
 公共交通機関、観光地、路上等で、ぶつかる、話しかける、小銭を落とすなどして注意をそらした上で、鞄等から財布等を抜き取る。
 対策:貴重品は極力持ち歩かない(持ち歩く場合は、一か所にまとめない)。
 人が接触してきた際は警戒し、注意を引く行為(通行人が小銭を落とす、突然倒れる等)をした際は、財布や荷物等を盗られないように注意する。

○目隠しスリ
 広げた新聞・地図等で、鞄やポケットを覆い、財布等を盗む。
 対策:人が接触してきた際(道を尋ねられた際等も含む)は、警戒を怠らない。

○ケチャップスリ
 ケチャップ等を衣服に付けた上で汚れを指摘し、注意をそらした上で、鞄や財布等を盗む。汚れを取る手伝いを装って犯行に及ぶ場合もある。
 対策:汚れを指摘されたら、財布や荷物等に注意する。

○署名活動を装ったスリ
 署名と共に身分証等の提示を求め、財布を出させた上で、現金等を抜き取る。
 対策:先方の要求に応じるべきかよく考え、財布等を盗られないよう注意する。

(2)置き引き
 飲食店、ホテル・ロビー、駅、空港等で、話しかけたり、小銭を落としたりするなどして注意をそらした上で、足下や座席に置かれた鞄等を持ち去る。
 対策:荷物は極力身に着け(特にビュッフェ形式の食事)、足下や座席に置く場合も、常に注意を払う。注意を引く行為が発生した際は、荷物等を確認する。

(3)ひったくり
 裏通りや物陰で待ち伏せ、通行人の鞄等を奪い取る。バイクでの犯行もある。
 対策:荷物は車道側には持たず、しっかりと身体の前方に置く。

(4)首絞め強盗
 背後から忍び寄り、首を絞めて気絶させた上で、所持品を盗む。
 対策:人通りの少ない道では、常に周囲に注意を払い、不審者に遭遇した際は、直ちに近くの商店等に避難する。

(5)偽警官
 警察官を名乗り、警察手帳らしき物を提示した上で、所持品検査と偽って財布を提示させ、現金等を抜き取る。
 対策:最寄りの警察署等に行き、制服警官の立会いを求める。
 <偽警官の主な特徴>
・警察手帳らしき偽物の手帳やバッジを一瞬しか見せない。
・財布の提示を要求する(※警官は、旅券・身分証の提示は求めても、財布の提示を求めることはない)。
・スペイン語が流暢ではなく、英語で話しかけてくる場合もある。
 なお、高級ブティックが並ぶマドリード市内のセラーノ通りでは詐欺事件対策のため、空港や駅では密入国摘発等のため、私服警官が巡回しており、旅行者が私服警官を偽警官と思いこみ、公務執行妨害の容疑で拘束される事案も起きているので、対応には注意が必要です。

(6)パンク窃盗
 パンクを指摘し車を停車させ、確認・修理をする隙に、車内の物や車両自体を盗む。
 対策:パンクを指摘されても、直ちに停車せず、安全な場所まで移動する。車外に出る際は、必ずドアをロックする。

(7)テロ・誘拐
 テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_161.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 スペイン所在の在外公館(日本国大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.es.emb-japan.go.jp/files/100152560.pdf )もご参照ください。


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