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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 一般犯罪発生状況
 ギリシャ共和国(以下「ギリシャ」)は,欧州では比較的治安の良好な国と言われてきましたが,2009年の政権交代により深刻な財政状況が表面化したことに伴い国内経済情勢の悪化や失業率の増加,政府の緊縮財政策の実施等から地域によっては労働組合等によるデモやストライキが多発しているほか,不法移民等による犯罪も発生するなど,国内治安情勢は厳しい状況が続いています。
 特に,都市部の地下鉄,観光スポットや繁華街では,すり,置引き,ひったくりや強盗の被害が多発しています。犯罪者にとって,日本人旅行者は多額の現金等を所持している上に警戒心が薄い「狙いやすいターゲット」として標的になりやすくなっており,2018年の邦人被害件数は前年と比べて倍のペースで推移しています。
実際に発生している犯罪手口は以下のとおりです。
○地下鉄やバスに乗車する際に複数人で取り囲み,持っているバッグや背負ったリュック等から財布等を抜き取る。
○観光客の衣服に液体をかけ、拭き取っている隙に置いたバッグ等を盗み取る。
○街中で観光客が荷物から目を離した隙にバッグ等を盗み取る。
○記念写真を撮ってあげるふりをして,観光客が足下に置いたバッグ等を盗み取る。

2 ギリシャ到着時の注意点
 ギリシャには日本からの直行航空便はなく,欧州等各都市を経由した上での到着となるため,深夜に到着することもよくあります。アテネ空港からの交通手段は24時間利用可能なタクシー,バス及び午後11時30分頃まで営業している地下鉄がありますが,深夜にスーツケース等を持ったままホテルを探し歩くことは大変危険です。不測の事態に巻き込まれないよう,深夜到着便を利用する場合には,以下の点について検討されることを強くお勧めします。
○到着した日は,空港に隣接するホテル等で休憩・宿泊する。
○空港からタクシーを利用し,予約したホテルまで直行する。
○ホテルの送迎サービス等を予約しておく。

3 犯罪多発地域
 ギリシャで犯罪が多発している地域は都市部であり,特にアテネ首都圏でその多くが発生しています。アテネ市内では観光スポットや繁華街で注意が必要であり,以下の地域では特に犯罪が多発しています。夜間は特に注意が必要です。
○エクサルヒア地区(国立考古学博物館周辺を含む)
○オモニア広場周辺
○アギオス・パンデレイモナス周辺
○国鉄アテネ駅周辺
○ピレウス港周辺
 その他,アテネ中心部のアクロポリス周辺,シンタグマ広場周辺,プラカ地区等は昼間,市民や観光客で賑わっていますが,夜間は人通りもまばらで,古い街並みが残された歴史的地区のため路地が入り組み見通しも悪く,すり,ひったくり等の各種犯罪が発生していますので十分注意してください。
 また,地下鉄利用中にすり被害に遭うケースも多発しています。

4 テロ事件発生状況
(1)ギリシャ国内には反体制を標榜するテロ組織やアナキスト組織等が複数存在しており,現在でも簡易爆弾等を使用したテロ攻撃を行っています。車両や銀行支店のATM等に対する放火等も発生しており,十分に注意する必要があります。テロや放火等の大半は深夜や早朝に発生しています。
 これらのテロ組織等は一般市民へ危害を加えることを直接の目的とはしていませんが,これら事件に巻き込まれないために,次の点に注意してください。
○深夜や早朝には不要不急の外出を避ける。
○路上駐車を避ける。
○政府,警察施設,銀行及び主要国大使館等はテロ攻撃の対象となりやすいので,できるだけ近づかないようにし,訪問する場合は短時間にとどめる。
○大規模デモには反政府主義者等の過激分子が紛れている場合があるので,不用意に近づかない。
○警察官が,誘導や封鎖措置をしている場合には冷静にその指示に従う。

(2)これまでに,ギリシャにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

5 爆弾予告
 アテネ市等の都市部を中心に「爆弾を設置した」と通報する爆破予告が,いたずらも含めて発生しています。警察は,このような予告がある度に,テロ攻撃の可能性を完全に排除できるまで周辺を封鎖する措置をとりますので,万一,現場に居合わせた場合には,警察官の指示に従い速やかにその場を離れてください。

6 犯罪被害に遭わないための注意点
○外出する際は,ブランド物のバッグ等を含め華美な服装は控え,周囲に溶け込んだ服装を心掛ける。
○人混みでは必ず所持品を胸の前に抱えるように持ち,不審者に警戒する。
○バッグ等には,必要最小限の現金の入った財布だけを入れ,多額の現金を持ち歩かない。
○貴重品を携行する場合は,一か所にまとめず,人目に付かないよう工夫する。
○危険とされる地域には不用意に立ち寄らない。
○深夜や早朝は不要不急の外出を避け,大勢で騒いでいる所には興味本位で近づかない。
○万一に備えて,緊急移送サービス等十分な保証内容のある海外旅行保険等に加入する。
○緊急時に備え,在ギリシャ日本国大使館,最寄りの警察署や病院等の連絡先や所在地のメモを携帯する。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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