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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
 日本大使館が把握する2021年のオランダでの日本人の旅券を含む盗難(置き引き、ひったくり等)被害は、4件です。この件数は、盗難被害に旅券が含まれている場合のみであり、旅券が含まれていない盗難被害を含めれば、それ以上の被害があるものと考えられます。2020年の17件と比較し、盗難被害に遭われた方からの報告件数は減少していますが、この理由は、新型コロナウイルスの影響によりオランダへ渡航をされる方が減少したことに起因するものと判断されます。しかしながら、これらの犯罪がなくなった訳ではなく、また、入国条件の緩和等により、オランダへの渡航者が増加すると、これに比例し被害数も増加することが予想されますので、引き続きこれらの犯罪に遭わないよう、注意を払って行動する必要があります。

2 犯罪被害の特徴
 日本人の被害の特徴としては、盗難に遭ったバッグ等に旅券、航空券(eチケット控えを含む)、現金、クレジットカード、パソコン、携帯電話(スマートフォンを含む)、カメラ、鍵等貴重品を一緒に入れていることが挙げられます。犯人は、現金等の貴重品を持ち歩いている日本人が特に多いことを認識した上で、犯行に及んでいることがうかがえ、日本人が繰り返しターゲットにされている可能性があります。また、犯行の手口は巧妙で注意をそらした一瞬の隙に実行されていることから、犯罪者の多くがターゲットを絞った上で、複数人で犯行に及んでいると考えられます。
 したがって、見知らぬ人物から話しかけられた場合、その仲間が自分の所持品をねらうため注意をそらそうとしている可能性がありますので、隙を見せないよう注意することが大切です。また、盗難被害の過半数が置き引きによるものであり、バッグ等の携行品は片時も手元から離さないように心掛けることが重要です。

3 被害発生例
(1)駅(構内)、列車内、トラム内、空港内
 スキポール空港到着ロビー、スキポール空港駅等乗降客が多い駅、アムステルダム中央駅、アムステルダム市内のトラム内、オランダとベルギー・ドイツを結ぶ国際列車内等で、次のような被害が多発しています。
ア 列車の行き先を照会する、地図等をかざして話しかける、目の前でコインをばらまく、ホームから客車の窓を叩く等の行為により注意をそらされている隙に、仲間である別の者に金品を盗まれる。
イ 旅券等の入ったカバンを網棚にのせて、居眠りをしたり、景色に夢中になっていたりする隙に盗まれる。
ウ 座席の下が後方座席と仕切られていない電車の車内で、足元に置いた荷物を後方座席の下から盗まれる。
エ プラットフォームや駅構内で、コートや上着にケチャップやアイスクリームが付いていると親切そうに話しかけられ、確認している一瞬の隙に、肩から掛けている荷物や、手に持っている荷物を盗まれる。
オ 電車等から降車の際、カバンに入っている財布等を後方から盗まれる。
カ 空港到着ロビーで、ターンテーブルのスーツケースを自分が取る前に持ち去られる。
(2)ホテル、レストラン
ア 食事や会話に夢中になっている隙に、足元やイスに置いた貴重品の入ったカバン等が盗まれる。
イ ビュッフェ形式の食事の際、貴重品の入ったバッグをイスやテーブルに置いたまま食事を取りに行き、戻るまでの間にバック等が盗まれる。
ウ チェックインやチェックアウトの際に、スーツケースの上や足下に置いた貴重品の入ったカバンが盗まれる。
エ 従業員を装い室内の清掃や浴室の修理などと称して部屋に入られ、バッグ等が持ち去られる。
(3)その他
ア 観光名所での記念撮影中、足元やベンチに置いたカバンから貴重品を抜き取られたり、カバンごと持ち去さられたりする。
イ 観光名所で地図を確認している最中、不用意に開けていたウェストポーチから一瞬のうちに財布、旅券等が盗まれる。
ウ 私服警官を装った偽警官が「麻薬の取締り」と称する職務質問をし、旅券や財布の提示等を要求し、検査をする振りをして巧みに紙幣数枚を抜き盗る。
エ 睡眠薬強盗
 親切を装った人物から英語や片言の日本語で話し掛けられ、缶ジュースやビスケットを勧められ、それを飲食したところ、まもなくして意識がもうろうとした隙に所持品を盗まれる。
オ 車上荒らし(レンタカー利用時も含む)
 車を公共駐車場に駐車したことに安心して旅券等貴重品の入ったカバンを車のトランクに入れたままにしたり、車内が見えにくい仕様のガラスであることに安心して貴重品を車内に残したままにしたりして車を離れた隙に、窓ガラスを割られ、車内の貴重品が持ち去られる。
カ 警察官等を装う者からの電話詐欺(詳細はこちら(https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_jp_20220513.html )をご確認ください。)
キ スキポール空港におけるクレジットカードすり替え事案(詳細はこちら(https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20220216_oshirase.html )をご確認ください。)

4 防犯対策
 上記3の被害発生状況を踏まえながら、以下の防犯対策を参考に、自らの安全対策に万全を期すように心掛けてください。万が一、被害に遭った際には、直ちに最寄りの警察に被害届を出してください。被害届に基づいて警察で発行される紛失証明・報告書は、保険会社への保険金の請求時に必要です。また、旅券の盗難に遭った場合には、在オランダ日本国大使館に連絡してください。
 なお、警察へ盗難届を行う際、シェンゲン協定の規定によって盗難物品の購入証明、製造番号証明書を求められるケースがあり、所持していない場合、盗難証明書は発給されません(例えば、高級腕時計(購入時にリファレンス番号等証明書の添付のあるもの)や高級宝飾品(例:腕輪、指輪)は領収書等が必要です)。
(1)外出時に貴重品を持ち歩く場合には、必要最小限とし、バッグ等は常に身体から離さず、かつ常に目に見える位置に所持する。
(2)現金は必要最小限の額しか持ち歩かず、分散して持ち、また、クレジットカードや銀行カードとは別々に分けて所持する。
(3)万が一、カードの盗難に遭った場合に直ちにカード会社に連絡できるよう、カード番号、カード会社の連絡先を控えておく。
(4)突然、見知らぬ人物が話し掛けてきたり、電車等の窓ガラスを外からノックしてきたりした場合、注意をそらすことを目的としている可能性があるので注意する。
(5)ATM(現金自動預払機)を利用する場合には、暗証番号を盗み見されないように背後に気を付ける。また、暗証番号を入力する場所の上部に、背後から手元を確認できるよう鏡が据え付けられていたケースも報告されているので、暗証番号入力時には入力キーを隠しながら入力する。
(6)飲食物を勧められても、安易に口にしない。
(7)公共交通機関(列車、バス、トラム)の乗降口付近や連結部の人混みは、ひったくり、スリにねらわれやすい場所であることに注意し、貴重品等を入れたバッグは身体の前で抱えるなど、隙を作らない。
(8)ホテルにチェックインする際は、荷物を足で挟んでいるつもりでも持ち去られる可能性があるので、荷物を足下に置かない等注意する。
(9)ユースホステル、ボートハウスなど安価な宿泊施設は、防犯対策が不十分なことから、利用の際は十分な注意を心掛ける。
(10)ホテルのレストランやカフェ等では、ショルダーバッグ等の所持品を椅子の背もたれに掛けることは避ける。また、椅子やテーブルの上に置いたまま席を離れない。
(11)駐車した車から短時間でも離れる場合には、カバン、貴重品を車内(トランクを含む)に置いたままにしない。
(12)万が一、強盗、ひったくりの被害に遭いそうになった場合は、抵抗しない。

5 犯罪多発地域
 主な犯罪の多発地域は以下のとおりです。
(1)アムステルダム中央駅及びその周辺、ダム広場周辺
 アムステルダム駅構内及び「Damrak通り」(同駅からダム広場の間)、ダム広場東側の「飾り窓」地域は、観光スポットではありますが、麻薬の売人や浮浪者らがたむろしており、治安は良くありません。特に夜間のひとり歩きは危険を伴いますので、近寄らない方が無難です。また、この地域での写真やビデオでの撮影は、トラブルに巻き込まれるおそれがあるので厳に慎んでください。
(2)スキポール空港(出発・到着ロビー、両替所付近、タクシー乗り場及び駐車場付近)
 空港到着直後の旅行者をねらった置き引き等の被害が散見されます。特に、カートの上に乗せているハンドバッグやアタッシュケースを盗まれるケースが多いので、常に身体から離さないよう心掛けるか、中に現金や旅券等の貴重品を入れないことをお勧めします。
(3)アムステルダム中央駅からダム広場付近、国立美術館、ゴッホ美術館付近のフォンデルパーク等の観光名所やアウトレットモール等の大型ショッピング施設など、旅行者や買い物客が多数集まる場所では、スリ、置き引きに加え、睡眠薬強盗も発生していますので、気を緩めないよう心掛けてください。

6 テロ・誘拐
 オランダのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_157.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在オランダ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_anzen.html )もご参照ください。


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