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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)概況
 首都モンロビア市内においては、2003年の内戦終結以来、特段の戦闘行為は発生していませんが、人口過密、高い失業率等の要因により一般犯罪は多発しています。
 2016年に国連リベリアミッション(UNMIL)からリベリア政府へ治安権限が移譲されましたが、リベリア警察の治安維持能力には限界があるため、引き続き十分な注意が必要です。

(2)詐欺
 日本人を含め外国人が被害者となる通称「419事件」(国際詐欺事件)が増加しています。「419事件」は、電子メールやFAX等を利用して、アフリカ諸国の政府高官や政府関係者の名をかたり、様々な儲け話を持ちかけ、連絡を取り合ううちに「手数料」や「政府高官への賄賂」などの名目で「前渡し金」をだまし取ろうとする手口が特徴です。種類としては、マネーロンダリング型(資金洗浄型)、貿易取引型、入札型、遺産相続型、黒塗り紙幣洗浄型及び金保管型等が確認されています。相手を信用させるために見せ金を見せたり、弁護士と称する人物を紹介したりするなど、年々手口も巧妙化しています。これらの被害は詐欺だけにとどまらず、犯人グループによる拉致監禁、身代金要求といった凶悪犯罪にまで及ぶことがありますので、関与しないように十分注意してください。

2 防犯・安全対策
 犯罪被害に遭わないためには、日本より犯罪や事件に巻き込まれる可能性が高いことを意識し、「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
(1)基本的対策
 ○多額の現金は持ち歩かない。
 ○貴重品は目立たないように肌身離さず携行する。
 ○手荷物を無造作に放置しない(基本的に体から離さない)。

(2)路上強盗等
 ○外出はできる限り車を利用する。
 ○徒歩で移動する際は、周囲の状況に細心の注意を払う。
 ○路上ではオートバイ等によるひったくりの危険があるので、バッグは必ず道路と反対側の手で持つ。
 ○万一強盗に遭遇した場合は、身の安全を最優先し、抵抗せずバッグから手を離す。

(3)車両移動時の対策
 ○車中の外から見える場所に貴重品は置かない。
 ○運転中、乗車中は、窓を開けず、ドアは必ずロックする。
 ○夜間に武装強盗が出没する可能性があるため、幹線道路の日没後から明け方までの運転は控える。
 ○日中でも周囲への注意を怠らない。
 ○モンロビア近郊の幹線道路でも夜間の運転は控える。
 ○タクシーの相乗りはしない。

(4)ホテルや自宅における対策
 ○自宅、ホテルなどの出入りの際は、周囲に気を配り不審者の有無を確認する。
 ○侵入されないよう窓は出来る限り開放しない(窓・扉は常時施錠することが望ましい)。
 ○ホテルの部屋に貴重品を放置しない。
 ○ホテルの部屋への来訪者には十分に注意する。
 ○連絡出来る通信機器を常時携帯する。
 ○使用人を含む第三者に、不用意に行動予定を教えない。
 ○通勤、通学ルートは不定期に変更する。
 ○警備員の配置、番犬の配置、警備機器(監視カメラ等)の設置、身辺警護など検討をする。

(5)詐欺対策
 ○自分の名前、住所、電話番号、家族構成、スケジュールなどは必要な相手以外には知られないよう注意する。
 ○Facebook、LINEやTikTokといったSNS上の個人情報の取り扱いに注意する。
 ○見知らぬ者からメールやSNS等で儲け話や恋愛・結婚話を持ちかけられた場合は、むやみに信用せず、返答しない。

3 テロ・誘拐
 リベリアにおけるテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_126.html )をご確認ください。

4 リベリアにおける安全の手引き
 在ガーナ日本国大使館(リベリアを兼轄)が在留邦人および旅行者向けに作成した「安全の手引き(https://www.gh.emb-japan.go.jp/files/000531680.pdf )」をご参照ください。


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