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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 治安情勢 
 リビアにおいては、2011年のカダフィ政権崩壊後、議会と政府が東西に併存し、不安定な状況が続いています。2019年4月には、東部勢力の実力者であるハフタル総司令官率いる国軍(LNA)がトリポリへ進攻し、当時の国民統一政府(GNA)の部隊との間で空爆を含む武力衝突へと発展しましたが、2020年5月以降、トルコの支援を受けたGNA側勢力が巻き返し、LNA側勢力はトリポリ近郊から撤退しました。2020年10月に停戦合意が成立、2021年3月には暫定国民統一政府(GNU)が成立し、以来、国政選挙の実施に向けた政治プロセスが進められています。他方、国政選挙は2023年12月現在で実施の目処が立っておらず、政治プロセスの進捗が鈍化するとともに、国内各地で活動する民兵組織の武装解除や、実質的な政府機関・軍への統合プロセスも進んでいません。また、2023年5月及び8月には、首都トリポリ市内において民兵間の武力衝突が発生し、民間人を含む数百名が死傷する被害が確認されています。リビア国内においては今後も、民兵間の散発的な武力衝突や犯罪組織による身代金目的誘拐・武装強盗等が発生しかねない不安定な治安情勢が続いています。

2 危険情報
 このような情勢を踏まえ、現在、リビア全土に危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出しています。リビアへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちにリビアから退避してください。
 詳細については、以下のリンク(リビアの「危険情報」)をご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T009.html#ad-image-0

3 テロ・誘拐
 リビア各地で犯罪組織による身代金目的誘拐・武装強盗等が発生しています。リビアにおけるテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_125.html )をご確認ください。


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