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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)最近の犯罪発生傾向
 タンザニアでは,全土において一般犯罪が日常的に発生しています。特に都市部においては,路上強盗,車両強盗,詐欺,ひったくり等が多く発生しており,銃器が使用されるケースもあるなど,凶悪犯罪が発生しています。2016年後半から,タンザニア政府が政府事業の外注の禁止,公務員・公共企業職員の手当の撤廃等,支出を抑制したことから,貧困層から中間所得層まで賃金が減少しているとされ,それに伴い治安の悪化が懸念されています。
(2)主要都市・地域別の状況
ア ダルエスサラーム
 タンザニア最大の都市であることから,地方から犯罪者を含む貧困層が流入しており,車両強盗,薬物強盗,詐欺,ひったくり等の路上における犯罪のほか,住居侵入等の犯罪が日常的に発生しています。
イ ザンジバル(島)
 ザンジバルには,毎年多くの外国人観光客が訪れており,外国人観光客をターゲットにした犯罪が発生しています。
 また,ザンジバルはイスラム教徒の人口比率が本土よりも高く,文化習慣の違いから観光客と地域住民との間のトラブルも発生しています。
ウ アルーシャ及びキリマンジャロ
 隣国ケニアの首都ナイロビから直結した幹線道路を経由して流入してきたとみられる犯罪者が,治安当局の目が届きにくい郊外等において観光客を待ち伏せして犯罪行為に及ぶ事例が確認されています。現時点で組織的な犯罪の発生はみられないものの,地理的に周辺国からアクセスが容易な点で取締りが難しく,今後の情勢の推移には注意が必要です。
エ キゴマ及びカゲラ
 ブルンジに国境を接する地域では,ブルンジから安価な武器(銃器)がタンザニア国内に流入しているといわれており,武器(銃器)に起因する事件が発生しています。治安維持機関が集中するダルエスサラームから遠隔地にあるため,治安当局の管理が十分に行き届いておらず,国境付近や幹線道路には武装強盗が存在するなど,治安情勢は依然として不安定な状況です。
オ ムワンザ及びムソマ
 ビクトリア湖周辺の都市部は,ケニア,ウガンダとの国境に近く,違法薬物,密輸に関わる犯罪組織の根拠地とされ,しばしば暴力事件が発生しています。

2 日本人の被害例
(1)強盗
 深夜,日系企業社宅に強盗が押し入り,パソコン,携帯電話,現金等を強奪され,日本人1名がバールのようなもので殴られて負傷した。
(2)ひったくり
ア 日中,フェリー乗り場で,日本人旅行者が後方から何者かに突き飛ばされ,手放したカバンを奪われた。
イ 日中,宿泊場所周辺を一人で散策中の日本人旅行者が,手に持っていた携帯電話を後方から近づいてきた者に奪われた。
ウ 夕方,外国人がよく利用する外国人居住区にあるスーパーマーケットで買い物をした後,店の前を徒歩で移動中に後ろから車で近づいた何者かに,たすき掛けにしていたバッグをひったくられた。
(3)スリ
 日中,在留邦人が布市場を歩行中にカバンの中の財布をすられた。
(4)空き巣等
ア 在留邦人が短期出張から帰宅したところ,玄関のドアが壊され,ノートパソコン等の電化製品が無くなっていた。
イ 日中,昼食の支度をしていたところ,開けていた寝室窓から何者かが侵入し,貴重品等を盗まれた。
(5)盗難
ア モシから長距離バスでダルエスサラームに移動中,隣の席のタンザニア人からお菓子をすすめられてこれを口に入れたところ意識を失い,警察署のベッドの上で目覚めたときには貴重品の入ったバッグが盗まれていた。
イ 夕方,車を運転中,車通りの少ない交差点で左折のため減速したところ(タンザニアで車は左側通行,右ハンドル),助手席の窓ガラスを割られ,助手席に置いていたバッグを盗まれた。
ウ 土産物屋の駐車場でタクシーを探していたところ,声をかけてきたタクシー運転手が提示する低額料金につられて乗車。当該タクシーで移動している途中で数名のタンザニア人が乗り込んで来て,人通りの少ない場所に連れられて行かれた上で金品を脅し取られ,また,ATMで出金を強要され強奪された。
(6)置き引き ※最近,置き引き被害が多発しています。
 レストランで食事をしていたところ,足下に置いていた鞄を盗まれた。

3 犯罪被害多発地域
(1)シティセンター:アスカリ・モニュメント付近(ダルエスサラーム)
 巧妙な手ロの強盗団が暗躍しており,ホテル,郵便局,銀行及び換金所等から出てくる人を待ちかまえて隙をうかがっています。
(2)ウブンゴ(市内バス:通称「ダラダラ」)及びムナジモジャ(長距離バス)のバスターミナル(ダルエスサラーム)
 市内バス等の主要な中継場所であり,多くの乗客で賑わっていることから,乗車待ちのふりをした犯罪者の巣窟になっており,特に,夜間は照明が少ないため十分な警戒が必要です。
(3)カリアコー市場付近(ダルエスサラーム)
 様々な品物が揃う一大マーケット地区ですが,常に現地の人で混雑しており,外国人は犯罪の標的になりやすく,ひったくり事件の被害が続出しています。
(4)ザンジバル行きフェリー乗り場
 失職者の溜まり場となっており,ひったくり事件の他,白タクによる被害が続出しています。
(5)オイスター・ベイ海岸(ダルエスサラーム)
 多くの外国人観光客が訪れる風光明媚な場所ですが,観光客を狙ったひったくり事件の他,白タクによる被害が続出しています。
(6)セレンダー橋周辺(ダルエスサラーム)
 市内中心部につながる主要道路ですが,道路沿いの茂みが犯罪者にとって絶好の隠れ場所となっており,特に夕方から夜間にかけて,歩行者に対する強盗被害が多発しています。
 上記以外の地域であっても,外国人は犯罪の標的になりやすいので,常に周囲に気を配るなど警戒を怠らないことが必要です。

4 防犯対策
(1)都市部の治安は良くないので,特に夜間の一人歩きは避けるようにしてください。
(2)人混みの中では特にスリに注意し,多額の現金,貴重品等は持ち歩かないでください。特に銀行等で現金を引き出した後は狙われやすいので極力徒歩での移動は避けてください。
(3)ひと気のない所には近づかないように心掛けてください。
(4)見知らぬ者に声を掛けられて親切にされても,安易に信用しないようにしてください。
(5)外国人に対する不法就労取締り強化に伴い,警官及び入管職員のなりすまし詐欺が増えています。外出時には,旅券を携行してください。
(6)最近,銃器を使用する強盗も発生していますので,万一,強盗に遭った場合には,何よりも身体の安全を第一とし,逆らわないようにしてください。

5 テロによる日本人の被害は,シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,これまでもチュニジア,ベルギー,バングラデシュ,スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では,単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど,テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように,テロはどこでも起こり得ること,日本人も標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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