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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)一般情勢
 ギニア治安・市民保護省によれば、スリや置引きといった軽度の犯罪の増加とともに、強盗や殺人といった重大な犯罪も報告されています。中でも、一般人が軍人になりすまして強盗を行う事案も多く報告されています。
 最も狙われやすいのは裕福なギニア人であり、次いでギニア経済に深く浸透しているレバノン人と言われていますが、ギニア駐在の外交団・国際機関および外資系企業関係者や日本人に対する被害も少なからず報告されています。最近では、中国企業や商人の進出も目立ち、中国人を標的とした犯罪に、日本人が中国人と間違えられて巻き込まれる危険性も排除できず、目立つ行動や服装をしないことが重要です。
(2)デモ等
 2021年9月の政変以降、暫定政権に抗議するために野党や市民団体が呼びかけたデモが定期的に発生しており、デモ参加者と治安当局の衝突により多数の死傷者が出ています。2022年3月には、日本企業関係者が開発協力の建設計画のため作業を実施中に、現場から200メートル離れた交差点付近にて、憲兵隊による催涙弾の発砲が発生し、目の痛み及び痒みを感じる被害が発生しました。

2 日本人の被害例
 2023年6月から8月にかけて、ホテル滞在中の日本人がスーツケースから多額の現金を盗まれる被害が連続して発生しました。

3 犯罪被害危険地域
 首都コナクリ市内においては、ほぼ全域で犯罪が発生していますが、特に、コナクリ市中心部のラトマやマトトの両地区では強盗・殺人等の凶悪犯罪が発生しています。
 2022年9月には、マトト区において化粧品店が警察の制服を着た強盗に襲撃され警備員が殺害されたほか、ラトマ区において肉屋が武装集団に襲撃されて4,000万ギニアフランが奪われる事件が発生しています。
 その他、マムー県においては夜間に移動中の車両が襲撃され、2億5,000万ギニアフランが強奪される事件が発生しており、夜間の行動を控えるなどの注意がが必要です。
 犯罪発生と結び付くキーワードとして、雨季、深夜、高級住宅街、住宅密集地、水および電力供給の不安定地域、ラマダン明け等が挙げられます。

4 防犯対策
(1)基本的な対策
 「外国人は目立つ」、「外国人は金持ちに見られる」という意識を常に持ち、油断や隙を見せないようにし、徒歩での外出は避け、自家用車のほか、タクシー(乗合タクシーではなく貸切タクシー)を利用するようにしてください。また、夜間の不要不急の外出は避けてください。
(2)ホテルでの注意事項
 ホテルでは来訪者があってもすぐにドアを開けず、相手の身元を確認してください。仮に来訪者がホテルの従業員であったとしても、犯罪者が偽装している可能性もありますので、必ずフロントに確認してください。
(3)自宅の防犯対策
 終日、自己又は家主の負担により警備員を雇うことや番犬を飼うことも効果的です。各窓には鉄柵を設け、扉は二重鉄製のものを選び、鍵も複数設置するとともに、使用人や運転手等の日頃自宅に出入りする者とは、良好な関係を築くよう心掛けてください。
(4)デモ・集会
 デモ等の発生を確認した場合は、速やかに現場から離れる等、身の安全を確保してください。
 イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用して、政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化、暴徒化する場合があります。また、その際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われる危険性もありますので、特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

5 テロ・誘拐情勢
 ギニアにおけるテロ・誘拐については、「テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_099.html )」をご確認ください。

6 在留邦人向け安全の手引き
 在ギニア日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き:https://www.gn.emb-japan.go.jp/files/100291836.pdf 」もご参照ください。


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