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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
 犯罪発生状況の詳細は、在エチオピア日本国大使館が在留日本人および旅行者向けに作成した「安全の手引き>防犯の手引き>2犯罪発生状況(https://www.et.emb-japan.go.jp/files/100646491.pdf )」をご確認ください。

2 一般犯罪の主な手口
(1)スリ・置引き
ア 複数人が近づいてきて、被害者の両脇に並び、うち1人が商品を並べたトレイや木箱等を被害者の体に押し付け物売りを装い、別の者が腕を強く掴み逃げられない状態にしトレイや木箱の下、反対側の死角から、ポケットや鞄の中の財布や携帯電話を抜き取る。
イ ミニバスに乗車中、「ドアを押さえておいてくれ」などと頼んで被害者の注意を引き、その間にかばん等から財布を抜き取る。荷物から目を離した隙に盗む(置引き)。
ウ 徒歩で移動中の被害者とすれ違いざまに、口に含んだ液体もしくは唾を衣服にかける、突然手を引っ張る、しつこく話しかけるなどの手段で気を引き、その間に別の者が近づいてきて、ポケットから財布や携帯電話を抜き取る。
エ 車両運転中の被害者に「タイヤがパンクしている」などと虚偽の言動で車両を停止させ、降車中に車載品を窃取する。
(2)強盗(首絞め強盗等)
 早朝や夜間に、人通りの少ない路地や街外れにおいて、複数名で尾行や待ち伏せを行い、隙を見て被害者の首を後ろから羽交い締めにしたり、棒で殴打するなどの危害を加えて金品を強奪する。被害者が気を失うまで過剰に暴行するケースもあり、重傷を負うことや死亡する例もある。
(3)ホテルにおける盗難・強盗
 ホテル関係者が清掃時に、衣類や化粧品のほかパソコン等の貴重品を窃取する。また、ホテル関係者ではない者が、ホテル関係者を装ってドアを開けさせ、脅して金品を奪い取る。
(4)ミニバスにおける盗難
 上記(1)イのほか、ミニバスの乗客全員が犯行グループの場合があり、窃盗におよんだ後、エンジントラブル等を装い停車し、被害者1人だけが下車させられ、犯人らはそのままミニバスで逃走する。
(5)詐欺
 滞在ホテルの関係者や大使館員等の現地在住日本人の知り合いを名乗り、低料金でエチオピアのコーヒーセレモニーやダンスを見せる、安くておいしい現地料理の店を紹介するなどを口実に民家やレストラン、カフェ等に案内し、食後に法外な金額を請求する。気を許してトイレなどに立った隙に金品を窃取する。
 法外な金額を請求されトラブルになったところに仲介役が現れ、相場より低い金額を旅行者に払わせトラブルを解決するものの、この仲介役が「もっといい店がある」と誘い、法外な金額を請求する店に連れて行くなどの組織的な犯行もみられる。
(6)住居侵入・窃盗
 玄関扉を強引に蹴破る、あるいは、ピッキングなどにより扉を解錠の上、住居内に保管していた現金や携帯電話・パソコンなどの貴重品を窃取する。

4 日本人の被害例
(1)空港・ホテル等で声を掛けて近づいてきた人物が、タクシー運転手を装った上、偽の身分証明を示すなどして信用させ、観光案内を行い、法外な案内料を請求した。また、案内中に所持品を盗まれた。
(2)早朝、車両で首都アディスアベバ市内から地方へ向かう幹線道路を走行していたところ、銃器を所持した強盗集団に止められ、所持品を強奪された。
(3)夜間、アディスアベバ市内を徒歩移動していたところ、首絞め強盗に遭い意識を失った。その際に、所持品が強奪された。
(4)数週間自宅を留守にしていた間、自宅玄関扉を蹴破られて侵入され、現金や携帯電話・パソコンなどの貴重品を窃盗された。
(5)車両走行中に牛・羊などの群れに遭遇し徐行した際、飼い主が急に車両前方に近づいて来て、車両に接触した素振りを見せ横転した。その後、警察へ届け出ない代わりにと金銭を要求すると同時に、車外に出て対応に当たっていたエチオピア人ドライバーが周囲の取り巻きに暴行を加えられた。
(6)ミニバスに乗車中、他の乗客が嘔吐したため脇道に停車した。その後、清掃のため一旦下車するよう促されたため下車したところ、ミニバスは走り去った。その際、既に携帯電話等の貴重品が盗難されていた。
(7)日中、アディスアベバ市内を徒歩移動していたところ、しつこく話しかけてくる男をあしらっている隙に、かばんに入れていた携帯電話を盗まれた。

5 防犯対策
(1)歩行中に複数の物売りが近づいてきたときは、接触は避け、物売りの人々に取り囲まれないようにする。
(2)携帯電話、財布等の貴重品の携行には十分注意し、歩行中の通話や携帯電話の操作およびイヤホンを使用しての音楽鑑賞は控える。
(3)夜間および早朝の外出は避け、移動の際は極力信用できるタクシーを利用する。
(4)詐欺や窃盗を企む人物は、親しげに話しかけ、親切にガイド役や案内役を申し出てくるが、相手にせず、観光ガイド等の相談は正規旅行代理店を利用する。
(5)ホテル滞在中、外出中に部屋内の貴重品が盗難被害に遭う可能性があることに留意し、貴重品およびパスポートの管理には十分注意する。在室中は必ず鍵とチェーンロックを掛け、不用意にドアを開けない。
(6)万が一強盗に遭った際は、身の安全を第一に考え、抵抗せずに犯人の指示に従う。
(7)やむを得ず徒歩で移動する際は、窃盗犯に狙われている可能性があることを常に念頭に置き、用心を怠らない。
(8)居住地の選定にあたっては、厳重な警備体制(警備員が複数人配置されている、監視カメラが複数台設置されている、不特定多数の人が住居内に出入りできないなど)が施されている住宅を選んでください。

6 テロ情勢
 エチオピアにおけるテロ・誘拐については、「テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_095.html )」や当地報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。


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