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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
ブルネイは一般市民の大多数が敬虔なイスラム教徒(ムスリム)であり、豊かな地下資源(石油、天然ガス)を経済基盤として、国民は等しく医療、教育、その他の公共サービスでの優遇措置を享受しています。こうしたことから、一般的に凶悪犯罪の発生率は低く、比較的治安が良い国とされています。
ブルネイ国内の犯罪の多くは、車上荒らしや家屋侵入(空き巣)といった窃盗犯罪です。特に近年、家屋侵入(及び未遂)事案が相次いで発生しています。2019年には在ブルネイ外交団の公邸、事務所及び外交団住宅(複数)への侵入窃盗が頻発し、同年5月には日本人宅への侵入窃盗や同未遂事件も発生しました。
2 犯罪多発地域
注意すべき特定の地域はありませんが、外国人が多く住む地区の独立家屋や、人通りが少なく、空き地に隣接している家屋は、比較的家屋侵入(空き巣)の標的となりやすいため、長期滞在の場合は入居家屋の選定に留意する必要があります。
また、銀行やATM周辺、ホテル、ショッピング・モール、レストラン等では、スリ、ひったくり、置引きなどに注意する必要があります。
さらに、件数自体は少ないものの、女性を狙った強姦殺人・傷害事件が近年発生していることから、人目につきにくい場所(トレッキング・コース、森林公園、映画館のトイレ等)での単独行動(特に女性)や肌を著しく露出する服装は避けてください。
なお、通学・帰宅途上の児童を狙った誘拐未遂事件も時折発生しており、保護者による送迎が必須となっています。
3 防犯対策
(1)一般的留意事項
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えをもち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、見知らぬ人物を安易に信用しないなど、常に防犯を意識した行動を取ることが重要です。次の点に留意して犯罪被害に遭わないように注意してください。
ア 多額の現金や多くの貴重品を持ち歩かない。
イ 現金や貴重品の入ったバッグは必ず手元に置き、目を離さない。
ウ 空港や市内両替所で多額の両替・換金をしない。
エ 目立たない行動や服装を心がける。
オ 銀行またはATMで現金を引き出した後は周囲に注意を払う。
カ 生命と身体の安全を最優先し、強盗等に遭った場合は抵抗しない。
キ 見知らぬ相手に対し、宿泊先、旅行日程、旅券の記載内容、クレジットカード等に関する情報を教えない。
(2)生活上の安全・防犯対策
ブルネイにおける生活上の安全・防犯対策についての主な留意点は次のとおりです。
ア 2019年4月からシャリア刑法(イスラム法に基づく刑法)が全面施行され、人前での飲酒や、断食月の日中の飲食、露出度の高い服装など、日本では法律違反とならないようなケースでも、ブルネイのシャリア刑法では罰せられることがあるため、注意する。(シャリア刑法の概要については、大使館のホームページ等で最新の状況を確認してください。在ブルネイ日本国大使館HP(関連ページ):https://www.bn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/sharia.html )
イ 家屋侵入(空き巣)の犯人は、行動を起こす前に、事前に下見をすることが多いことから、常に住居・自家用車の周辺には気を配るようにし、不審者を見かけた場合は直ちに警察に通報する。
ウ 戸締まりを忘れた台所のドア等から侵入されたケースが多いところ、戸締まりには十分注意する。
エ 訪問者がある場合は、十分に確認して安易にドアを開けないようにする。また、ドアにはドアチェーンやドアロックを設置する。
オ 家族の行動・居場所等を常に把握し、変更が生じた場合は必ず連絡を取り合うようにする。
カ 普段から不審な電話に注意を払い、緊急連絡先リストやメモ等を常備する。
キ 夜間外出する場合は室内の照明を点灯させておくなど、不在であることを気付かれないようにする。
ク 在室・在宅中、何者かの侵入に気付いたときは、できるだけ速やかに、また静かに警察(管理者または警備会社)に通報するとともに、身を隠して侵入者との接触を避ける(空き巣は、騒ぎ立てることで居直り強盗(殺人)に急変する例が多いので、遭遇した場合は、大声を出したり抵抗したりしないように注意する)。
ケ 車は、常にドアをロックするとともに、窓を閉めるようにし、また外から見えるところにバッグ等を置かないようにする。また、駐車の際は、暗い場所、ひと気のない場所を避ける。
4 テロ対策
2017年2月にはISと関係を有するインドネシア人4名が拘束され強制送還された事案、2018年5月には過激化したブルネイ人教師が治安当局に拘束された事案が発生しています。ブルネイは、テロリストの流入や誘拐事件などが多いマレーシア・サバ州に近接しています。
ブルネイのテロ・誘拐情勢については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_014.html )をご参照ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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