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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 基本的な注意事項
 中国には独自の政治・法制度や社会文化、また、過去の歴史認識等をめぐる複雑な対日感情があることを強く認識し、トラブルに巻き込まれないよう十分注意してください。
 犯罪被害に遭った場合は、直ちに警察(110)に通報し、公安局(最寄りの派出所)に被害を届け出ることが肝要です。被害の届け出が遅れたり、現場管轄外の公安局派出所へ届け出たりした場合、被害届が受理されないことがあります。なお、届出書が受理されると、担当警官の氏名と連絡先を記した受理票(「報案」)が発行されます。諸手続きの際は、「報案」を含めた関係書類を提示してください。
 交通事故を含む各種被害の届出は、発生後直ちに公安局に報告するようにしてください。時間の経過により、現場や被害状況の確認等が難しくなります。
 万が一強盗に遭った場合には、抵抗したり大声を上げたりせず、落ち着いて対応するよう努めてください。慌ててポケットやカバンに手を入れると犯人を刺激することにもなりかねず、武器を取り出すものと誤解され、生命に関わる事態に発展する危険もありますので、身の安全を第一に考えて、冷静に行動してください。

2 犯罪発生状況
(1)中国政府の統計によると、2023年の各種刑事事件の立件数は合計449万6,359件で、前年比で約1.7%増加しています。刑事事件のうち、殺人事件の立件数は5,443件(前年比約2.8%増)、傷害事件は8万8,510件(前年比約20.9%増)、強盗事件は6,751件(前年比約0.7%減)、強姦事件は4万2,458件(前年比約7.0%増)、女性・子供の誘拐事件は1,705件(前年比約40.9%減)、窃盗事件は98万1,771件(前年比約18.5%減)、詐欺事件の立件数は169万4,757件(前年比約5.9%増)となっています。
(2)最近、中国各地で人の集まる場所(公園・学校・地下鉄・スポーツ施設等)やその周辺、路上において刃物や車輌によって殺傷する凶悪事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。外出の際は不審者の接近等周囲の状況にくれぐれも留意し、安全確保に努めてください。また、特にお子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。
(3)邦人の被害事案
ア 広東省深?市において日本人学校児童1名が登校中に刃物を持った男に襲われ死亡(2024年9月)
イ 江蘇省蘇州市内の日本人学校スクールバス停留所において刃物を持った男が邦人母子及び中国人1名を切りつけ、邦人母子が負傷、中国人1名が死亡(2024年6月)
ウ 江蘇省蘇州市内の飲食店前の路上において邦人男性が刃物を持った男に襲われ負傷(2024年4月)

3 被害やトラブルおよびその対策例
中国で被害やトラブルに遭わないためにも、以下の「被害やトラブルおよびその対策例」(在中国日本国大使館ホームページ)を必ずご確認ください。
https://www.cn.emb-japan.go.jp/files/100634461.pdf

4  テロ情勢
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発する等、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます難しくなっています。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、以下のテロ・誘拐情勢のサイトや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_009.html

5  在留邦人向け安全の手引き
 中国各地に所在する日本国大使館や総領事館等が現地在留邦人向けに作成した以下の「安全の手引き」のサイトをご参照ください。
 https://www.anzen.mofa.go.jp/manual/china_manual.html


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