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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況等
 タイ警察がまとめた2025年の犯罪統計によれば、殺人事件(未遂含む)は3,981件、強制性交等事件は1,875件、盗難事件等は34,961件発生しています。また、銃器・爆発物関連事案では48,374人、薬物犯罪事案では418,104人が検挙されており、薬物や銃器の氾濫が殺人事件(未遂を含む)などの凶悪事件多発の要因とも言われています。タイにおける凶悪事件の発生率は、日本と比べ非常に高い水準で推移しています。
 
2 基本的な注意事項
 タイは「微笑みの国」、バンコクは「天使の都」といわれ、諸外国と比較して安全なイメージがありますが、外国にいるとの意識が希薄で、日本と同じ感覚のままでいると、何らかのトラブルに巻き込まれた際に適切に対応することができず、事態を悪化させてしまう可能性があります。法制度、文化的背景、風俗習慣等が日本とは異なることを常に意識しておくことが重要です。
 トラブルに遭遇する機会を避けることが、最も基本的な安全対策ですが、万が一トラブルに巻き込まれた際にはご家族や会社の関係者にすぐに連絡が取れるよう、ご自身の旅行や出張の予定を共有し、お互いの連絡手段・方法を確認・把握するよう心掛けてください。

3 日本人の被害例
 タイ国内、特にバンコクでは、日本人の犯罪被害が後を絶ちません。
 日本人が巻き込まれる被害の多数は窃盗、詐欺等であり、2025年には、一般的なスリ被害のほか、タイ人ではなく外国人(主に男性が多い)から「お金を見せてほしい」などと声を掛けられ、やりとりをしている間に現金、クレジットカードを抜き取られる窃盗被害が多発しています。
 また、タクシーや三輪タクシー(トゥクトゥク)等の運転手を含め、見知らぬ者から声を掛けられ、安易に話に乗ることによる詐欺等の被害が発生しています。見知らぬ者から声を掛けられた際には十分警戒し、軽々しく話に乗らないようにしてください。
 この他、「交際していたタイ人に宝石をプレゼントしたが、その後、連絡が取れない」、「結婚を前提に交際していたタイ人に家や土地、車購入の資金を渡したが、逃げられた」等の男女間のトラブル事例も発生しています。
これまでに報告された主な事案等の詳細は、在タイ日本国大使館および在チェンマイ日本国総領事館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」の該当部分「2(3)」をご参照ください。
 ■「安全の手引き」:https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf

4 繁華街での犯罪被害
バンコクでは、特に旅行者が集まる観光スポットや繁華街、デパート等大型商業施設周辺、若い単独旅行者が利用するゲストハウス(安宿)周辺において、犯罪が多発しています。また、チェンマイ市内でも、旧市街を中心に旅行者を狙った犯罪が発生しています。カラオケ店でのぼったくり被害も発生しており、特に夜の繁華街では十分な注意が必要です。なお、不用意に狭い路地へ入り込むことは危険です。

5 防犯対策(犯罪防止のための3ない行動「近づかない、慌てない、楽観視しない」)
(1) 「近づかない」
 犯罪が発生する可能性のある場所に「近づかない」ことが重要です。バンコクなど、タイにおいては、歓楽街、繁華街、スラム街が混在しますが、これらの場所に近づかなければ、犯罪被害に遭う確率は格段に下がります。特に夜間は十分な注意が必要です。
(2) 「慌てない」
 不幸にも犯罪被害に遭った場合には「慌てない」よう心掛けてください。例えば、タクシー強盗などに金銭を強要された場合、慌てず冷静に対処し、生命・身体の安全を第一に考え、抵抗しないようにしてください。
(3) 「楽観視しない」
 一般的に他の外国と比較して、「タイは安全、治安が良い」と言われていますが、2019年には、バンコクで連続爆発・放火事件が発生しています。タイの治安情勢を楽観視しないようにしてください。

6 特殊詐欺・闇バイト及び国境地域における治安
最近、SNSを通じるなどして高額の報酬を目当てにタイに渡航した後、大麻等の違法薬物の運び屋として利用される事案が発生しています。さらに、違法薬物のケース以外にも、ブランド品等を日本に運ぶ名目で雇われ、その後、あるいは、渡航後に直接、タイ国内又はタイと国境を接するミャンマーのカレン州等の詐欺拠点に連れて行かれて監禁され、場合によっては、暴行、脅迫、身代金の要求等を受けながら、詐欺等の不法行為に従事させられたりするなどの事案が頻発しています。
 短期間で高額の報酬を得られるような仕事は、海外でも一般的ではなく、タイでは就労ビザ等を取得することなく労働すること自体が違法行為であることを認識し、そのような求人に安易に応募することがないように注意してください。
もし、応募してしまった場合には、既に個人情報を送ってしまっていたり、途中で止めると危害を加えるなどの脅迫を受けたりした場合であっても、一人で悩むことなく、渡航前にご家族や警察に相談してください。
渡航後になって、事前に説明を受けた仕事内容と異なる場合や、行き先が分からない車に乗るように指示されたり、乗った車が事前に説明を受けた行き先と異なる場所に向かっていたりする場合には、その時点で暴行・脅迫を受けていない場合であっても、躊躇することなく、最寄りの大使館・総領事館や現地警察(通訳がいる観光警察のホットライン1155番等)にご自身の氏名やスマートフォンの地図アプリ等を活用した位置情報等を以て、助けを求めてください。特に、国境付近の山岳エリアでは、たとえタイ国内であっても携帯の電波が通じなくなるほか、国境を越えてミャンマー側の少数民族武装勢力の支配地域に入ってしまった場合には、治安当局による救出は極めて困難であり、実際に救出されていない人たちがいることを認識し、都市部を離れて移動させられている場合には、国境地域まで連れて行かれる前に、速やかに助けを求めてください。
さらに、海外渡航前には、犯罪や事故、災害などのリスクに備えて、以下の安全対策などを講じるようにしてください。
・渡航先の安全情報を確認する
・滞在先、連絡先を家族や知人に伝えておく
・現地での連絡方法(通信環境)をきちんと確保する
・大使館、総領事館及び現地警察などの連絡先を登録しておき、速やかに助けを求められるようにする詳しくは、以下をご参考ください。
【広域情報】匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)を含めた犯罪組織による海外における闇バイトに関する注意喚起(加害者にならないために)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2025C056.html

7 テロ対策
 タイのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢をご確認ください。https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_007.html


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