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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
 スリランカ警察の発表によれば、2021年の犯罪認知件数は約3万5千件であり、その中でも殺人事件は約500件、強盗事件は約2千件発生しており、人口当たりの発生率は、殺人事件が日本の約3.5倍、強盗事件は約11倍となっています。
 コロンボや主要観光都市を中心にスリ、置き引きやひったくりなどの窃盗事件が多く発生しているほか、外国人が強盗や性犯罪などの凶悪事件に巻き込まれる事例もあります。また、違法薬物犯罪が急増しています。スリランカへの渡航・滞在にあたっては、日本とは異なる治安状況にあることを認識し、トラブルに巻き込まれないように十分な注意が必要です。

2 日本人の被害例
 日本人の被害は、日本語での声かけがきっかけとなるケースが目立ちます。旅行者が、鉄道や長距離バスなどの公共交通機関や三輪タクシー(Three-wheeler、いわゆるトゥクトゥク)の利用中、または観光地の散策中などに、親切心を装って言葉巧みに近づき、金品をだまし取る、盗む、価値のない宝石などを高額で買わせる、性的暴行をする、といった事案が報告されています。見知らぬ人物から日本語で話しかけられた際は警戒してください。
 また、スリランカ人パートナー等との金銭トラブルや詐欺事案も発生しています。土地やアパートの購入、会社への出資等の話があった際には、第三者(弁護士など)を交えて対応するなど慎重に行ってください。

(1)窃盗(スリ、ひったくり、置き引き)
 ア 鉄道、長距離バス、飛行機内や駅で知らぬ間にバッグやリュックの中から財布、旅券などの貴重品が盗まれていた。 
 イ 街中で近づいてきた男にネックレスを引きちぎられ、逃走された。
 ウ 乗り合いバスを降りたところで貴重品の入ったカバンを強奪された。
 エ ゲストハウスで、客室に置いていた貴重品の入ったバッグを盗まれた。
 オ レストランで、声を掛けてきたスリランカ人男性と一緒に酒を飲んでいたところ、意識が朦朧となり、現金等の入った鞄を盗まれた。
(対策)
・所持品からは目、手を離さない。
・安易にひったくられないよう、バッグやリュックは正面に抱えるなど、しっかりと持つようにする。
・宿泊先のセキュリティレベル(ドアや窓の鍵は頑丈なものか、人の出入りを従業員が確認しているか、など)を確認し、不安があれば宿泊先を変えるか、貴重品は個人で管理し、肌身離さず持っておく。
・見知らぬ人に話しかけられても、むやみに信用しない。日本語などで親しげに話しかけられた場合でも警戒を怠らないようにする。
・現地で知り合った人と食事をする場合、自分の食べ物、飲み物から目を離さない。一度でも目を離した食べ物、飲み物には手をつけないなど、用心する。

(2)暴行、恐喝、性犯罪
 ア 三輪タクシー運転手に目的地と異なる郊外のホテルへ連れ込まれ性的暴行を受けた。
 イ ホテルで、部屋に侵入した従業員から性的暴行を受けた。
 ウ ホテルに宿泊中、夜10時頃に部屋のドアがノックされ、同行者かと思いドアを開けた瞬間、見知らぬ人物に棒状のもので頭部を殴打された。
 エ バンダラナイケ国際空港においてスリランカ人とみられる男2人にトイレに連れ込まれ、「金を出せ」と脅され、財布およびカメラを奪われた。
(対策)
・流しの三輪タクシーの利用は避け、アプリを利用するか、信頼できるタクシー会社やホテル等に配車を依頼する。
・ホテルの部屋のドアには必ず防犯チェーンを掛ける。
・ホテルの部屋等のドアをノックされたら防犯チェーンを掛けたまま相手を確認する。ホテルの従業員や水道・電気の修理人に見えても、頼んだ覚えがなければ、必ずフロントに確認する。
・単独行動は控える。同行者がいない場合には、人目のつかない場所に立ち入らない。

(3)詐欺、金銭トラブル
 ア コロンボ市内ゴール通りを歩いていたところ、「特別な祭りをやっている寺院に案内する」など言葉巧みに近づいてきたスリランカ人に、三輪タクシーに乗せられて宝石店へ連れて行かれ、宝石を売りつけられた上、法外な乗車料金を請求された。
 イ 旅行代理店手配のツアーに参加していたところ、ガイド兼運転手のスリランカ人男性に不動産購入をすすめられ、大金を支払ったものの、その後音信不通となった。
 ウ スリランカ人の友人に土地の購入をすすめられ、大金を支払ったが、土地は自分名義になっていない上、出資金も返金されず、その後音信不通となった。
 エ 婚姻を約束したスリランカ人男性にお金を貸したところ、その後婚姻は破談となり、返金を求めたら暴力を振るわれ、莫大な金額をだまし取られた。
 オ スリランカ人とビジネスを立ち上げたが、多額の出資金等を持ち逃げされた。
(対策)
・はっきり「ノー」と断り、相手しない。
・単独行動は控える。同行者がいない場合には、人通りや人目の多い場所を歩き、トラブルになったら助けを求める。
・投資や不動産購入など、多額の金銭のやりとりがある場合は、弁護士などの第三者に相談するなど、慎重に対応する。

(4)違法薬物
 街中で親しくなったスリランカ人からタバコと称して大麻を受け取り、大麻と気づかず一緒に喫煙していたところ、スリランカ人とともに警察に現行犯逮捕された。
(対策)
・見知らぬ人から話しかけられても、むやみに信用しない。

(5)クレジットカード犯罪
 レストランにおいてクレジットカードを使用したところ、スキミング被害にあった。
(対策)
・クレジットカードやデビットカードは信頼のおけるレストラン、店舗以外で使用しない。
・カードから目を離さず、店員が不審な動きをしていないか確認する。

3 防犯対策
(1)犯罪被害に遭わないためには、「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努め、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人を安易に信用せず警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが大切です。

(2)スリランカへ渡航・滞在される方は、セキュリティ対策の整ったホテルやアパートに宿泊・入居することをおすすめします。また、外出する場合はもとより、宿泊・在宅中も常に戸締まりの確認をしてください。

(3)万が一犯罪に遭遇した場合は、抵抗はせず、生命・身体の安全を第一に考えて行動するように心掛けてください。スリランカにおいて銃器所持は許可制(極めて限定的)ですが、過去に安易に許可していた時期があったことから、犯罪者が銃器を所持している可能性もあります。また、一見単独に見えても近くに仲間がいることがあり、複数で犯行に及ぶ恐れもあります。

(4)空港において、顔を知らない現地人運転手の出迎えがある場合は、あらかじめ当該運転手の氏名、携帯電話番号などを確認してください(近づいてくる出迎え者を安易に信用しない。)。また、運転手が持つプラカードには会社名や肩書きなどは記載させないことも肝要です(不特定多数に自らの身分を明らかにしないため。)。

(5)タクシー、三輪タクシーでのトラブルが頻発しています。タクシー、三輪タクシーを利用する際は、以下の対策をとってください。
・流しのタクシーの使用はなるべく避け、信頼の置けるタクシー会社を利用するか、ホテルやレストランに配車を依頼する。コロンボなどの主要都市では「PickMe」、「Uber」などのアプリを利用した配車サービスや大手タクシー会社「Kangaroo Cabs」(アプリ有り)の利用が便利です。
・三輪タクシーでは、1人での利用、女性だけでの利用、夜間の利用はなるべく避ける。
・乗車前に目的地までの所要時間と料金を聞くとともに、タクシーの場合は必ずメーター制で運転させる(何らかの要求や難癖をつけてくる場合には利用しない。)。
・走行中に第三者が乗り込んできた場合はすぐに降車する。

(6)スリランカにおいて、観光ガイドは登録制となっています。観光ガイドから何らかの被害を被った場合やトラブルに巻き込まれた場合には、以下の団体に連絡してください。
○Sri Lanka Association of Inbound Tour Operators
 電話(代表):+94-11-558-8800
 電子メール:slaito@chamber.lk / slaitocommunique@chamber.lk
 ウェブサイト:http://www.slaito.net
○National Tourist Guide Lecturers’ Association of Sri Lanka
 電話:+94-11-268-1241、+94-11-267-8174または +94- 778-063-390
 電子メール:slintgloffice@gmail.com

4 テロ・誘拐
 2019年4月、コロンボ市を含む複数の都市において発生した連続爆破テロ事件以降、大規模かつ組織だったテロが発生する可能性は低いとされていますが、標的となりやすい施設や人混みは避ける等、引き続き行動には十分注意してください。
詳細は、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_006.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在スリランカ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.lk.emb-japan.go.jp/files/100058543.pdf )もご参照ください。


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